2026年6月28日
こんな本あります!ー久喜図書館の書棚からー
こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。
さて、今月は...
■No.1■
『恐竜の教科書』(ダレン・ナイシュ/著 ポール・バレット/著 小林快次/監訳 久保田克博/監訳 千葉謙太郎/監訳 田中康平/監訳 吉田三知世/訳 創元社 2019)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:457.87/キヨ>

「恐竜」と聞いて、みなさんが最初に思い浮かべる名前は何だろうか。 ティラノサウルス、ステゴサウルス、ブラキオサウルスなど挙げればキリがないはずだ。
本書は全6章で構成されており、恐竜の歴史や解剖学、生態と行動などを豊富な写真やイラストを交えて解説している。中でも興味深いのは、「鳥は恐竜そのものだということは、研究上重要な知見である」という記述である。鳥類に近縁な主竜類の化石が多数発見され、それらの化石には鳥類の祖先が持つと考えられていたあらゆる特徴がみられたという。このような鳥と恐竜の関わりについては、「第5章 鳥類の起源」で詳しく述べられている。
恐竜研究は日々進歩し、新たな発見が続いている。私たち人類が存在しなかった時代のことが、残された化石を研究することで明らかになってきている。本書を読んでこれまでの恐竜研究の歴史をたどり、恐竜たちの時代に思いを馳せてほしい。
(小柳 直士)
■No.2■
『最新の国際基準で見わける雲の図鑑』(岩槻秀明/著 日本文芸社 2021)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:451.61/サイ>

毎日、天気は刻々と変わり、時にはゲリラ豪雨や雷雨等、天気予報をチェックしていても急な悪天候に見舞われることがある。そこで、さまざまな雲を見て、天気を予測できたらどうだろうか。著者は「屋外活動をしていてすぐに気象情報をチェックできないようなときは、雲の表情の変化から危険をいち早く察知でき、身を守ることにつなげられる。」と述べている。
本書は様々な種類の雲の名前や写真をはじめ、解説から発生メカニズムについても知ることができる。 また、天気を予測する情報も掲載されている。空を見たときに、ぜひ手にしてほしい1冊。
(T.T)
■No.3■
『明治の地方ビール』(牛米努/著 吉川弘文館 2023)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:588.54/メイ>

今でこそ地域の特産を活かした小さな醸造所が作るクラフトビールがブームであるが、明治時代にも各地で小規模な醸造所でビールが作られていた。それは勧業政策と税制優遇措置に理由がある。全国府県の勧業課により、製造方法が全国各地に広まって、「地方のビール」として発展していった。後の税制改革により、地方の小規模醸造所は廃業を余儀なくされ、結局大手会社に集約されていったのであるが、本書ではその原因を増税だけではなく、輸出奨励のための原材料の変更にも見出している。
また、全国の地方ビールが都道府県ごとに紹介されていて、膨大な一次資料(歴史的な史料)から情報が丁寧に拾い集められている。埼玉県では、赤沼村(春日部市)の「マルコビール」と八子新田(吉川市)の「中村ビール」が紹介されているが、これ以外にも売り出しが報じられているだけのビールもあるようだ。史料がなく詳細はわからないが、まだまだ何か新しい史料がないか、図書館員として探してみたくなる。
(Y)
それでは、次回もお楽しみに。
