図書館ブログ
2017年6月8日
資料展「裁判員に選ばれたら -実施から8年、裁判員制度を再考する-」
こんにちは
熊谷図書館人文・社会科学資料担当です
6月に入り、最近は空模様が安定しない日が増えてきました。
今日は天気が崩れないか、傘は必要か、判断力が試されますね
さて、そんなはっきりしない空の下、熊谷図書館では新たな資料展が始まりました
その名も、
「裁判員に選ばれたら-実施から8年、裁判員制度を再考する-」
そう、8年前に施行された「裁判員制度」の資料展です。
「裁判員制度」、皆さんも耳にしたことがあるかと思います。
この制度により、私たちは誰もが「裁判員」として人を裁くことになる可能性が出てきました
「人を裁く」のですから、傘とは比べ物にならないほど重要な判断を下さなければなりません。
果たして、裁判員制度を知らないまま法廷に立つことができるでしょうか
え? 裁判員に選ばれるのは本当に低確率だから自分には関係ない?
いやいや、そんなことはありません。当たる確率は低かれど、必ず誰かが当たるのです
裁判員に当たる確率は年間で0.01%、一万分の一の確率だと言われています。
これだけ聞くとやはり当たることはなさそうに思えてきますが、これを50年に引き直すと、20歳から69歳の間に一度でも裁判員に選ばれる可能性は0.46%になります。
これはなんと、じゃんけんで5人に連続で勝つ確率(0.41%)よりも高いのです
そう考えてみると、「裁判員」というのは思ったよりも自分に近い存在なのだと思えてきませんか?
いつ裁判員に選ばれてもいいように、この機会に是非「裁判員制度」について知っておきましょう
とはいえ、裁判員制度と聞いてピンと来ない方も多いのではないでしょうか
「名前だけはよく聞くけど......」
「とりあえず裁判するんでしょ?」
なんて思っている人にオススメなのがこのコーナー
ここでは裁判員制度に関する基礎的な知識と、裁判員の候補に選ばれてから裁判に参加するまでの流れが分かりやすく解説されていま
そして気になる本があれば、そのまま借りることもできちゃうんです
「でも、いきなり「裁判」なんて言われてもなぁ......」
「そもそも裁判とか制度とか、難しいことは分かんないよ」
そんなあなたにはこちら
そう! 物語や映像資料!
いきなり裁判の本を読むのは敷居が高いという人は、まずは「裁判」を扱ったフィクション作品から始めてみてはどうでしょうか。
もちろん(一部を除いて)貸出可能なので、家でゆっくり楽しむこともできます
まずは自分のペースで、リラックスしながら「裁判」と向き合ってみませんか?
さて、これらの本や映像で「裁判員制度」に興味を持ったら、次は裁判についてより知識を深めましょう
上のコーナーには裁判員制度の課題や実際に起きた問題についての本が並んでいます。
否定的な意見も聞かれる裁判員制度、その長所と短所をしっかり把握することで、裁判員としての自分の在り方を考えることができるでしょう。
そして、下のコーナーでは海外や昔の日本の市民参加型裁判制度について展示しています。
今の裁判員制度と見比べてみると意外な発見があるかもしれません。
いかがでしたか
本展示は裁判員制度について全く知らない人から、より深く知りたいと思っている人まで幅広く活用できる展示となっております
いつ、だれが選ばれるか分からない裁判員制度。
そんな制度だからこそ、いつ自分が選ばれても堂々としていられるように準備をしておきたいですよね。
さあ、空を見上げて傘を持ったら、図書館で裁判と向き合いましょう
資料展「裁判員に選ばれたら-実施から8年、裁判員制度を再考する-」
期間 5月27日(土)~7月30日(日)※図書館休館日を除く
場所 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
2017年4月25日
子ども読書の日記念「おおきなおはなし会」を開催しました!



2017年4月10日
講座「思い出語りで元気になる!」は大好評のうちに終了いたしました!
3月11日(土)に健康・医療情報講座「思い出語りで元気になる!脳を活性化する回想法入門」を開催いたしました♪
講師は回想法ライフレヴュー研究会代表 中嶋惠美子氏。
回想法のプロとして、長年回想法実践者の育成に取り組んでこられました。
「中嶋先生のファンです」という方もいらっしゃるほど著名な中嶋先生に、過去を思い出して語り合う、人生を振り返ることで心身ともに元気になれる「回想法」についてご講義いただきました。
会場は、ほぼ満員!
みなさん熱心に聞き入っています。人間は死ぬまで成長できる・・・中嶋先生の言葉が心に染み入ります
回想法の効果から実践方法のイロハまで、具体例を交えながらわかりやすくお話いただきました。
質疑応答の時間は、頻繁に手が挙がります。「もっと聴きたい」「実践したい」「未来に希望が持てた」とのご感想も。
講義の後は、司書による回想法・認知症に関する図書や情報をご紹介しました。アンケートでは「司書から本の紹介を受けられたのがよかった」との嬉しいご意見をいただきました♪
講座に参加できなかった方は当日の配布資料をダウンロードしてご覧ください
また、今回の講座に併せて、回想法と認知症に関する資料展示を行いました。
展示の様子は2月23日のブログ、もしくは資料展示のページをご覧ください。
以下から、講座や資料展示で配布したリストをダウンロードできます。
※回想法調べ方案内&資料リスト「入門!回想法」(PDF形式 526KB)
※認知症資料展示リスト「認知症と生きる」(PDF形式 852KB)
※認知症調べ方案内「認知症と生きるために」(PDF形式 1435KB)
誰もが自分らしく元気に生きられるような地域づくりのために、図書館も情報や知識の面から役立ちたいと思っています。
2017年3月30日
資料展示「漱石ってどんな人?~夏目漱石生誕150年~」


2017年3月28日
国立国会図書館から御礼状をいただきました!
埼玉県立図書館では、資料や情報を探すお手伝いをするレファレンス(調査・相談)を受付けています。
レファレンスサービスで回答した事例は、国立国会図書館が提供するレファレンス協同データベース(レファ協)を通じ、インターネット上に公開しています。
今年もデータベース事業に年間データ登録数・アクセス数ともに貢献したことから、国立国会図書館より御礼状をいただきました。

埼玉県立図書館がこれまでにインターネットで公開してきたレファレンス事例はレファレンス事例データベースから検索できます。(レファ協からも検索できます。)
また、埼玉県立図書館ウェブサイトトップページのレファレンスいろいろでは、レファレンス事例をランダムで3件ずつ紹介しています。気になる事例はぜひクリックしてみてください。

レファレンス事例の中から災害・事故に関する事例をいくつかご紹介します。
※調査内容は事例作成日当時のものです。
東日本大震災における被害状況に関する数値を知りたい。1全壊家屋数 2半壊家屋数 3一部損壊家屋数 4流出・消失自動車数 5流出・消失船舶数 6避難者数(2012年03月07日作成)
1923年の関東大震災で、旧大宮市(大宮駅周辺)ではどのような被害があったか、被害者数や建物の被害状況、震災直後の暮らし、鉄道の運行への影響などを確認できる資料はあるか知りたい。(2014年09月17日作成)
日本の工場災害、工場火災についての事例研究がみたい。原因の分析と対策について考えられている研究が知りたい。(2014年07月02日作成)
介護施設(特に特別養護老人ホーム)における事故の統計について書かれている資料を見たい。(2011年08月26日作成)
高齢者施設での避難訓練について、実際に起きた災害(阪神大震災など)をふまえた事例が載っているものを見たい。(2011年05月26日作成)
公共施設等における事故を防ぐための事例集のようなものを見たい。(2009年06月05日作成)
児童から大人までの交通安全指導に使うため、交通事故の絵や写真、事故の起きやすい場所が載っている資料が知りたい。(2013年06月20日作成)
関連リンク
・「調査・相談(レファレンス)」について
・レファレンスのお申込み