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図書館ブログ

2024年10月18日

講演会「おいしい!楽しい!スパイシー! ~スパイスの魅力とその効能~」を開催しました!

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こんにちは。自然科学・技術資料担当です。

9月14日土曜日、スパイスコーディネーター協会の武政三男さんをお招きし、講演会「おいしい!楽しい!スパイシー! ~スパイスの魅力とその効能~」を無事開催することができました。

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大変よく晴れた暑い日で、まさにカレーを食べたくなるような、スパイス講演日和となりました。今回は来場型とオンライン配信型を併用したハイブリッド形式の講演会を実施し、多くの方にご参加いただきました。県外の遠方の方にも興味を持っていただけて嬉しく思います。

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スパイスが食品や薬品にどのように活用されているか、その刺激を身体でどのように受容しているのか、高齢者を中心に生活にどう取り入れていくかといった内容を中心にお話しいただきました。

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先生のスパイスに対する深い知識や愛があふれる内容で、とても引き込まれる1時間半の講演でした。質疑応答の時間には、会場、オンライン配信ともに質問が多数寄せられました。皆さん、これからのご自身の生活にスパイスを活用していきたいという気持ちが伝わってきました。

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講演会の後は、当館の司書から「調べ方ガイダンス「自然科学・技術情報の調べ方 ~スパイスを例として~」 を行いました。

講演会と併せて開催していた資料展「知的好奇心を刺激する!多彩なスパイス」の展示資料解説や、情報探しのポイント、インターネットやデータベースで情報を調べる方法を、実際のウェブサイトなどを紹介しながらご案内させていただきました。

また、今回の講演会では、県内企業からお借りしたスパイスの実物を会場の出入り口に展示しておりました。開始前や休憩時間に手に取って香りを確かめている方も多くいらっしゃいました。資料展、講演会ともに五感で楽しんでいただける内容になったのではないでしょうか。

久喜図書館では、これからも皆さまに楽しんで参加していただけるイベントを多数企画しています。ぜひお越しください!


【久喜】令和6年度文化講座 大下修央氏「つなぐ、彩る ~スピカデザインの現場から~」

https://www.lib.pref.saitama.jp/event/cat75/post-315.html

【久喜・熊谷】情報の探しかた講座

https://www.lib.pref.saitama.jp/reference/programs/post-3.html

2024年10月10日

資料展「仕事に役立つ県立図書館-夢を形にしていく資料・情報-」開催中!

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こんにちは。
熊谷図書館のビジネス・産業支援担当です。
現在、熊谷図書館2階ロビー、1階ビジネス支援室では資料展「仕事に役立つ県立図書館-夢を形にしていく資料・情報-」を開催中です。

この展示では、起業に役立つビジネス支援室の資料やデータベースを中心に紹介しています。

今回、初めての企画としてビジネス支援室利用者2名の成果事例を展示しました。更に、週1回程度、 特設レファレンスカウンターを設置し、仕事を進めるうえで役立つ資料・情報を ""方しています。

それでは、写真とともに詳細を御案内しましょう! ※()内は、資料リストの番号とタイトルです。

*概要*

展示内容

1「メイン展示_起業に役立つ資料・情報」仕事に役立つ県立図書館 -夢を形にしていく資料・情報-

2「ブラッシュアップ!事業計画」 女性創業相談会を利用してベーグルの製造・販売を実現した事例

3「きくチカラ・つたえるチカラの""方箋」 レファレンスサービスを利用してプロジェクトマネジメントの本を出版した事例

メイン展示 起業に役立つ資料・情報

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2階に上がってロビー奥のガラスケースでは、業界・市場動向を調べるときに役立つ資料やデータベースを紹介しています。

どのような業界があるのかを調べるには『業種別審査事典』、『業種別業界情報』、『最新〇〇業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』シリーズがおすすめです。

その右隣のケースでは、起業・開業の基本、裏付けデータを探す関係資料、相談窓口機関を紹介しています。情報収集の参考になるパスファインダー(調べ方案内)もロビー内に置いておりますので、どうぞ御自由にお持ち帰りください!

(以上「1業界を俯瞰する」「5起業・開業の基本・6データで裏付ける」の展示)

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展示ケースの資料は、「館内利用」のものを除き貸出できます。手に取って御覧になりたい資料がありましたら、お気軽に2階、またはビジネス支援室の職員にお声掛けください。また、展示されている「館内利用」の資料で最新のものは1階ビジネス支援室にありますので、いつでも御利用いただけます。

企画展示1「ブラッシュアップ!事業計画」

ロビー中央のガラスケースでは、ビジネス支援室利用者の成果事例を紹介しています。図書館の資料やサービスを活用して、現在も活躍されてる利用者2名の成果や図書館の使いかたを御覧いただけます。

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「パン作りが楽しくてベーグル屋を始めました!」 - 埼玉県立図書館 (pref.saitama.jp)

*女性創業相談会を利用してベーグルの製造・販売を実現した事例*

一人目の常名咲香(じょうなさきか)さんは、熊谷産米麴から作る天然酵母と国産小麦を使ったベーグルを販売しています。 この展示では、常名さんが実際に埼玉県立図書館の資料やサービスをどのように利用したか、おすすめの情報資源やサービスをインタビュー記事とともに紹介しています。

事業計画書に関する本や、起業・創業を支援する女性創業相談会、データベースMienaを中心に活用いただきました。
県立図書館で利用できる支援サービスは、本だけじゃないんですよ!

(以上「2事業計画を作る・7相談する」の展示)

企画展示2「きくチカラ・つたえるチカラの"書"方箋」

「自転車で図書館に通い、仕事も健康も充実」 - 埼玉県立図書館 (pref.saitama.jp)

*レファレンスサービスを利用してプロジェクトマネジメントの本を出版した事例*

二人目の前田考歩(まえだたかほ)さんは会社員でありプロジェクト・マネジメント研修講師をされています。この展示は、図書館を活用して著書『ゼロから身につくプロジェクトを成功させる本』を出版した前田さんの御協力により企画・構成しました。

書籍執筆や研修プログラム等のコンテンツ作成にはビジネス支援室の図書を参考にしていただき、プロジェクトに関連するブックフェア企画にはレファレンスサービスを御利用いただきました。

展示では、前田さんの著書にある「プロジェクトの問題症候群マップ」をA2サイズでご覧いただけます。

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(以上「3プロジェクトマネジメント」の展示)

特設レファレンスカウンター「スターピーの調査・相談カウンター」

そして最後に、こちらは特設レファレンスカウンター「スターピーの調査・相談カウンター」です。

前田さんも利用されたレファレンスサービスが実際に体験できるコーナーです。

え、「スターピー」を知らない?「スターピー」はぼくのことだよ!

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ブログ「Start up!!ビジネス支援室の広報キャラクター「スターピー」だよ! 」 - 埼玉県立図書館 (pref.saitama.jp)

特設レファレンスカウンターでは、週12日、各12時間程度、職員1名が2階ロビーで展示の説明や案内、資料の貸出、お探しの資料の調査・相談を行っています。

展示期間中、起業やプロジェクトマネジメントの課題や悩みに関する「調査・相談事前アンケート」を実施しています。みなさんのさまざまな「?」を「!」に変えるためのお手伝い、お悩みにじわじわ効きそうな本を ""方します。

もちろん、「〇〇の本ありますか?」「〇〇について調べるにはどうすればよいですか?」「この展示の本は借りられますか」などの御質問もOK!お気軽にお尋ねください!

*特設レファレンスカウンターの開設日は図書館ウェブサイトの開設スケジュールを御参照ください。

【熊谷】資料展「仕事に役立つ県立図書館-夢を形にしていく資料・情報-」 - 埼玉県立図書館 (pref.saitama.jp)

まだ展示を御覧になっていない方も、既に御覧いただいた方も、ぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです。

みなさまの御来館をスターピーと一緒にお待ちしています!
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資料展「仕事に役立つ県立図書館-夢を形にしていく資料・情報-」
期間:令和6年8月6日(火曜日)~10月20日(日曜日)
場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
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2024年10月4日

「貸出文庫」を知っていますか?

こんにちは。
県立熊谷図書館の図書館協力担当です。

皆さんは、「貸出文庫」をご存知ですか?

「貸出文庫」とは、同じ本(ほとんどが小説)を20冊セットで購入し、
読書会等の集団読書用として、市町村立図書館を通じて
県内の読書グループや学校に提供しているものです。

通常、県立図書館の本は2週間の貸出期間ですが、貸出文庫については2か月間あるため、
ゆっくりじっくり読み込んで、仲間たちと感想を共有しあう時間が持てます。

県立熊谷図書館では毎年2回、概ね7タイトルずつ計14タイトルを選定し、
年間280冊(14タイトル×20冊)を新しく購入しています。

購入するのは、直木賞、芥川賞、本屋大賞他、主要な文学賞の受賞作やその候補作など、
皆さんに喜んでいただけるような作品を選定するよう心掛けています。

今年度も、いよいよ10月16日より新しい貸出文庫の予約受付が始まります!

【令和6年度第1回購入作品】

1.『八月の御所グラウンド』 万城目学著 文藝春秋 2023.8

2.『成瀬は天下を取りに行く』 宮島未奈著 新潮社 2022.9

3.『ファラオの密室』 白川尚史著 宝島社 2024.1

4.『スピノザの診察室』 夏川草介著 水鈴社 2023.10

5.『ともぐい』 河﨑秋子著 新潮社 2023.11

6.『水車小屋のネネ』 津村記久子著 新潮社 2023.3

7.『くもをさがす』 西加奈子著 河出書房新社 2023.4

以上7作品です。

予約方法など詳しくは、下記バナーからご覧ください。

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ぜひ、貸出文庫を利用して、読書の秋を満喫してください。

2024年10月2日

こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。

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さて、今月は...

■No.1■

『カラヴァッジョの秘密

(コスタンティーノ・ドラッツィオ著 上野真弓訳 河出書房新社 2017)

<所蔵館:久喜図書館 723.37/カラ>

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表紙にご注目いただきたい。暗い背景から「聖マタイと天使」がぼうっと浮かび上がっている。17世紀に活躍したミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの作品である。ローマの聖堂で実際にこの絵と対峙した時、強い光と影のコントラストと確かな写実性にその場に釘付けになった。

本書は、画家カラヴァッジョの生涯を、イタリア人美術キュレーターが豊富な歴史考証を元に、美術史初心者にもやさしい語り口で記している。

「喧嘩っ早く荒っぽい」が、画壇の批判にさらされようとストイックに新たな画法を追求したカラヴァッジョ。「バロックの幕を開けた」といわれる彼の足跡を、多くの作品写真とともに辿ってみよう。

(紹介者:S・I)

■No.2■

『小笠原諸島の混合言語の歴史と構造』

(ダニエル・ロング著 ひつじ書房 2018)

<所蔵館:久喜図書館 838/オカ>

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日本語方言を専門とするアメリカ人研究者が日本語で著した大作。小笠原諸島に最初に住みついたのはポリネシア・ミクロネシア系と欧米系の人たちだという。ここにルーツを持つ島民が仲間内で使用する、日本語に英語を混ぜた独自の言語を研究したもの。またそれだけではなく、時代背景として小笠原諸島のあまり知られていない歴史や文化の変容、日本語方言との共通性と相違、入植者の家族史などが壮大なスパンで丹念に書かれているので、あたかも上質な歴史ドキュメンタリーのごとく読むことができる。

読了後、私には謎が一つ残った。それは・・・。

(紹介者:橋の下のトロル)

■No.3■

『イルカみたいに生きてみよう』

(小原田泰久著 大和書房 1997)

<所蔵館:久喜図書館 489.6/イル>

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海を優雅に泳いだり水族館で華麗にショーを行ったりするイルカの姿を見て、イルカのように生きたいと思ったことがある人はどれぐらいいるだろうか。のんびりくつろぐ猫や無邪気に走り回る犬と比べると、イルカの生き方をイメージするのは難しい。

本書では、オーストラリアやバハマでイルカと出会い「無理せず、楽しく、いつもニコニコと」をモットーに生きる著者が、イルカが教えてくれた楽しく生きる方法を紹介している。悲しい気分の乗り越え方やどうしたら前向きに生きられるのか、イルカのようにのんびり楽に生きるには、といったことがイルカの生き方をとおして語られる。表紙や挿絵にいるイルカたちも可愛らしく、読む人の心を癒してくれる。

人間の世界に疲れイルカみたいに生きてみようと思ったときに、読んでみるかとこの本を手に取ってほしい。イルカはいるかと問いかけなくても、あなたの心にきっと寄り添ってくれるだろう。

(紹介者:小柳 直士)


それでは、次回もお楽しみに。

2024年8月28日

夏休み中に開催したイベントについて

こんにちは。久喜図書館 芸術・文学資料担当です。

暑い日が続いていますね。
夏休みを満喫中の方も、そうでない方も、熱中症にはどうかお気を付けください。

今回は、当担当が夏休み期間中に開催した2件のイベントについてのブログです。

げすいどう教室

久喜図書館では埼玉県下水道公社との連携イベントとして、8月1日(木曜日)に、2階研修室で「げすいどう教室」を開催しました。午前中に2回、同じ内容の講座を行いましたが、どちらも親子15組が参加され、とても活気のある教室でした。

下水道について知識を深めてもらうため、まずは映画「みんな知ってる?~下水道の世界~」を上映しました。途中のクイズコーナーでは、思い思いの答えを元気よく回答し、見事正解した参加者からは歓声があがりました。(上映した作品は久喜図書館で借りることができます。)

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続いての水質実験(COD測定)と微生物の観察も、みなさまとても楽しそうでした。

当館職員も顕微鏡を覗かせてもらったところ、こんなものが見えました!(※画像はクリックもしくはタップをして拡大できます)
ボウリングのピンに2本の角が生えたような姿は「クマムシくんとなかまたち」の「イタっち」に似ている気がしませんか?

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写真だとわかりませんが、実際には伸びたり縮んだりしながらゆっくり移動していました。もっと足の速い微生物や、ぐるぐる回転している丸い微生物もいました。

げすいどう教室終了後、クマムシくんが来館してくれました。パネル展示を行っている1階ロビーではクマムシくんとの写真撮影の待機列ができていました。大人気ですね!

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埼玉県下水道公社のみなさま、参加してくださったみなさま、暑い中ご来館いただきましてありがとうございました!

オカリナ・ミニ・コンサート

続いてご紹介するイベントは、オカリナ・ミニ・コンサートです。こちらは8月9日(金曜日)に視聴覚ホールで開催しました。

左に立ってオカリナを演奏する女性と、右で座ってギターを演奏する男性左からギター、三線、ウクレレがそれぞれスタンドに立てかけられて並んでいる

演奏してくださったのは、「たまごさんど」のお二人です。オカリナとギターの他、三線やウクレレなどの楽器を使って演奏をしてくださいました。

まずは「パートオブユアワールド」「アンダーザシー」で常夏のさわやかな気分を味わい、身も心も涼しくなったところで、お二人から「オカリナ」という楽器について紹介がありました。
イタリア語で「ちいさなガチョウ」という意味だそうです。ご存じでしたか? 言われてみれば、横に細くなっていくあたりが、ガチョウのお尻のように見えてきます。

沖縄の音楽「さとうきび畑」「涙そうそう」の演奏では、会場の参加者に実際に「オーシャンドラム」を触ってもらい、一緒に曲を作り上げました。
オーシャンドラムは平たい円筒の中に細かい粒が入っている楽器で、傾けると粒が移動して、その名のとおり、海の波そっくりな音が出るという楽器です。傾け方で波の様子が一気に変わる、簡単に思えて難しい楽器だと思いました。

ほかにも「さんぽ」「パプリカ」など、誰しも一度は耳にしたことのある曲を演奏していただきました。会場のみなさまは体を揺らしたり小さく手拍子したりして、楽しんでいらっしゃるのがとても伝わってきました。

終演後は「アンコール!」の声もあったのですが、映画会が後に控えているということで、残念ながら退場となりました。

優しい音色と暑さを忘れる選曲で、ひとときの涼を感じることができました。

「たまごさんど」のお二人、参加してくださったみなさま、ありがとうございました!