できごと
2013年3月3日
ひなまつりの絵本が寄贈されました
このほど、埼玉節句人形振興協会から、県立図書館や県内の市町村立図書館に、ひなまつりに関する絵本『モモちゃんのひなまつり』を寄贈していただきました。
『モモちゃんのひなまつり』は、主人公の女の子モモちゃんが、妖精につれられて「おひなさまの国」へ行き、雛段に並ぶ人形の意味や、そこにこめられた家族や祖先の大切な思いを知る、というあらすじの本です。
写真は、県立浦和図書館で行われた贈呈式のようすです。 県内の公共図書館を代表して、県立浦和図書館長から埼玉節句人形振興協会へ感謝状をお渡ししました。
2013年2月5日
統廃合された県立高校の校歌がCDになっています
「確かに〈こころ〉はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ」
詩人宮澤章二さんの詩「行為の意味」の一節です。
震災直後に流れたテレビCMで引用されたのをご覧になって心を動かされた方も多いでしょう。
羽生市出身の宮澤さんは、埼玉県内の校歌を多く作詞されています。
例えば、旧県立蓮田高校校歌は、宮澤さんの作詞によるもので、服部公一さんの作曲です。
ほかにも、例えば旧上尾東高校校歌は、谷川俊太郎さん作詞で、林光さん作曲だったりと「ああ、あの人が作っていたのか」という校歌が結構あるものです。
生徒に歌いつがれてきた校歌も、学校が統廃合され歌う生徒がいなくなれば散逸が危ぶまれます。
埼玉県教育委員会は、校歌という貴重な財産を後世に引き継ぐため、CD化を進めています。
県立図書館3館(浦和・熊谷・久喜)では、CDを受入次第順次貸出を行います。
平成25年2月5日末現在の校歌CDのラインナップは以下のとおりです。
・旧県立狭山高校
・旧県立菖蒲高校
・旧県立蓮田高校
・旧県立上尾東高校
・旧県立行田工業高校
・旧県立栗橋高校
・旧県立所沢緑ケ丘高校
・旧県立滑川高校
・旧県立吉見高校
県立図書館のCDは、市町村立図書館で取り寄せることもできます。(くわしくはお近くの市町村立図書館におたずねください。)
ぜひご利用ください!
2012年12月5日
講座「社会起業のはじめ方 ~あなたの力が 地域を元気にする 新しいシゴトの形」
最近、お金儲けよりも社会に役立つ仕事がしたい、と望む若い人が増えているそうです。また、現役時代の経験を生かして地域貢献したい...と考える元気なシニア層も少なくないとか。
そこで、さる11月24日、浦和図書館ではビジネス支援サービスの一環として、社会起業/コミュニティビジネスの入門講座を開催しました。
社会起業とは、社会の課題や問題をビジネスの手法で解決しようとする取り組み。NPO、企業、協同組合などさまざまな経営の形があり、今、世界でも日本でもとても注目されています。地域限定の課題に取り組む場合、コミュニティビジネスとも言われます。
当日は、目のキラキラした意識の高いみなさんが集まり、熱心に耳を傾けてくださいました。後半のワークショップの時間では、参加者のみなさんどうしで地域の課題をテーマに話がはずんでいました。
講師の桑原静(くわはら しずか)さんは、コミュニビジネスセミナー講師として全国を飛び回る一方、ご自身でもさいたま市内で「シゴトラボ」 「BABAラボ」という合同会社を営んでいらっしゃいます。
100歳まで働けるものづくり職場を目指す「BABAラボ」のオフィスは静かな住宅街のなかの一軒家 打合せのため私もおじゃましましたが、孫育てのためのカラフルでかわいいグッズでいっぱい!ミシンを踏むおばあちゃん。「ただいま~」と駆けこんでくる学校帰りの子どもたち。テーブルを囲んで相談しながら作業するお母さん&お姉さんたち。なんとも温かなワクワクする仕事場でした。
近所にこんな居場所があったら、安心して暮らせそうです。
さて、桑原さんの講義から...
「普通のお店や会社と、社会起業はどう違うのでしょうか?」
その答えは、社会起業はスタートに「課題」があり、最終ゴールは「課題の解決」であること。
そして、あなたの理想に共鳴して、行政、商店街、近所の方々、企業、マスコミ、大学 ...といった様々な人々が、様々な形で力を貸してくれるようになる、ということ。
そうしたたくさんの人の力を借りて、点ではなく面として広がっていけば、課題解決力もぐんぐんアップ そう、社会起業に欠かせないのは、
つながり力!(熱く語る桑原さん)
いろんな人とつながろうと行動する、コミュニケーション力が大切なのです。
とはいえ、実際にお店や事業を始めるためには、どんな経営形態にしろ、しっかりした計画とビジネスの知識が必要です。
そこで、後半は、創業・ベンチャー支援センター埼玉の職員から、事業計画、販路、金融などの専門家相談やセミナーを開き、埼玉県民の起業を強力にサポートしています!というご案内がありました。 実際、こちらを利用して社会起業、コミュニティビジネスを立ち上げた方がたくさんいらっしゃるそうです。
そして図書館も、起業応援団の一員です。
起業入門書はもちろん、起業に欠かせないマーケティング調査に役立つ統計や専門図書、オンラインデータベースが揃っています。 でも必要な情報が何に載っているのかわからない...という方には、資料調査のプロである司書が調べもののサポートもいたします。
ビジネスに役立つ無料相談窓口のひとつしてご活用ください。 起業に役立つ情報の調べ方 社会起業・コミュニティビジネス図書リスト
ひとりで行動し決断する起業家、経営者の毎日はある面とても孤独でハードだとか。 同志や先輩とつながり、サポート機関を上手に使って、元気に地域の課題解決に取り組んでいただきたいものです。
2012年11月13日
吉永小百合さんが司書役に 県立浦和図書館で「北のカナリアたち」の撮影が行われました
11月3日から吉永小百合さん主演の映画「北のカナリアたち」が公開されています。
映画の中で吉永小百合さんが司書を演じた図書館のシーンは、6月25日埼玉県立浦和図書館で撮影されたものです。
吉永さんは、撮影前にも浦和図書館を来訪されました。
主人公が書棚に本を戻す場面があるということで、撮影予定の書棚の前で、本の背に貼られたラベルの意味や、司書が本を配架するための日常動作をご案内しました。
かすかに首を傾けて相手の瞳を覗き込むように真剣に質問の答えに聞きいる吉永さん。その姿は愛らしく、まるで少女のよう。と同時に真摯な役作りを印象付られた時間でした。
説明の後も、吉永さんは目に刻み込むかのように、館内の書棚をじっくり端から端まで見ていかれました。
浦和図書館が撮影場所に選ばれたのは、中4階の回廊(ギャラリー)部分をぜひ使いたいとのことだったとか。スクリーンでは、伝統ある浦和図書館が、映画界を代表する監督とカメラマンの手によってちょっとレトロな建築美を発揮して、名演を支えたように見えました。(ひいき目?)
(撮影に使われた中4階の回廊)
なお、映画に「出演」した資料は県立久喜図書館の写真集群です。撮影日早朝浦和図書館に並べ替えられ、翌朝には何事もなかったかのように、久喜図書館の棚に戻る離れ技。わずか数分のシーンに、数十人ものプロの力が結集されて作られる映画製作の醍醐味を垣間見たように思います。
(県立浦和図書館では撮影風景などを展示しています。)
2012年8月24日
浦和図書館子ども室にて
こんにちは、浦和図書館子ども室です。
子ども室の入口横に、
未来くるワーク(職業体験学習)で来ていた中学生の皆さんが
夏を演出してくれました
(この写真は窓ガラスの反射を考慮し、夜に撮影したため
少し見づらくなっていますが、女の子は水ヨーヨーを持っているのです)
制作では、限られた時間の中で、
テキパキとそして楽しそうに作業にかかっていたのが、
とても印象に残っています。
そうして、できあがったのがこの作品です
とても素晴らしく、感動しました
中学生の皆さん、子ども室に素敵な夏をいただき、ありがとうございました。
皆様は、どんな夏を過ごされたでしょうか。