2021年9月13日
久喜図書館CD鑑賞会「阿久悠」を開催しました!
こんにちは。久喜図書館の芸術・文学資料担当です。
8月27日(金)は定例の映画会をお休みし、事前予約制のCD鑑賞会「阿久悠」を開催しました。
CD鑑賞会は、昨年に続き2回目となります。今回のテーマは、「阿久悠」。
今回はレコード大賞受賞曲、同じメロディで詞を変えた曲、故・小林亜星とのタッグ曲、生前未発表だった詞の4つの観点から、2曲ずつ計8曲を上演しました。
それぞれの曲が収録されている資料名をクリックやタッチしていただくと、資料詳細画面に遷移します。資料詳細画面から予約かごに入れることもできますので、参加できなかった方も是非借りてお聞きください。
~レコード大賞受賞曲を聴く~
1 勝手にしやがれ/沢田研二
作曲:大野克夫
(「阿久悠を歌った100人:勝手にしやがれ,男性ポップス編」(資料番号:710234808)より)
2 UFO/ピンク・レディー
作曲:都倉俊一
(「ピンク・レディー」(資料番号:710065657)より)
~同じメロディで詞を変えた曲を聴く~
3 また逢う日まで/尾崎紀世彦
作曲:筒美京平
(「阿久悠を歌った100人:勝手にしやがれ,男性ポップス編」(資料番号:710234808)より)
4 ひとりの悲しみ/ズー・ニー・ヴー
作曲:筒美京平
(「筒美京平自選作品集 City Pops」(資料番号:710123019)より)
~故・小林亜星とのタッグ曲を聴く~
5 北の宿から/都はるみ
作曲:小林亜星
(「阿久悠を歌った100人:ざんげの値打ちもない,女性歌謡曲編」(資料番号:710234568)より)
6 地平を駈ける獅子を見た/松崎しげる
作曲:小林亜星
(「阿久悠を歌った100人:勝手にしやがれ,男性ポップス編」(資料番号:710234808)より)
~生前未発表だった詞を聴く~
7 目を見て語れ 恋人たちよ/高橋真梨子
作曲:宇崎竜童
(「ドラマティックベスト」(資料番号:710083858)より)
8 風の会話/ささきいさお
作曲:鈴木キサブロー
(「MOMENT」(資料番号:710079914)より)
ほとんどの曲は1970年代の作品ですが、生前未発表だった詞は2008年以降にリリースされました。ですので、1970年代に歌番組やレコード大賞のテレビ放送を実際に見てきたような方にとっても、初めて触れる詞があったかもしれません。
また、CD鑑賞会にあわせ、2階公開図書室ではミニ展示「阿久悠」を開催しました。CDだけでなく、一般図書、児童書、雑誌も所蔵しているからこその展示に仕上げました。阿久悠の著書、作品の研究書などあらゆる角度から阿久悠の作品に迫ることができるようになっています。
視聴覚資料は熊谷図書館が収集・整理業務を一括して行っていますが、久喜図書館としてCD鑑賞会をやるのであれば、何ができるかという点を踏まえて、文学及び芸術にまたがる分野で図書や雑誌資料も所蔵している「阿久悠」をテーマに選定いたしました。図書館が、図書だけでも視聴覚資料だけでもなく、様々な種別の資料を残してきたからこそ、CD鑑賞会及びミニ展示では、2021年の今でも「阿久悠」について知りたいと思ったときに知ることができる環境がここにあるという体験をしていただきたいと思い、企画しました。
企画した本人は残念ながら、「阿久悠」の作品がレコード大賞を受賞した時代を生きてきたわけではありません。それでも、研究書である『作詞家 阿久悠の軌跡』(資料詳細画面に移動します)からレコード大賞の受賞歴を知ったり、自身の著書である『A面B面(資料詳細画面に移動します)』から「また逢う日まで」が生まれるまでの詞の変遷を学んだりしました。
今回の鑑賞会やミニ展示、そしてこのブログ記事をご覧になったことをきっかけに、より「阿久悠」について知りたいと思ったときに、久喜図書館へ足をお運びください。当館では様々な資料をご用意しております。ぜひ図書館を上手に利活用してみてください。