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2012年11月15日
文化講座「走り続けて思うこと」

こんにちは。久喜図書館の芸術・文学資料担当です。

秋といえば読書の秋、食欲の秋だけでなく、芸術の秋、スポーツの秋もお忘れなく

芸術・文学資料担当では毎年この時期に文化講座を開催しています。今年は11月10日(土)に講師として1988年ソウルオリンピック女子マラソン日本代表の浅井えり子氏をお招きし、ランニングの魅力についてお話いただきました。

講演会の様子1.jpg
〈小柄で華奢な浅井先生。年に何回も過酷なフルマラソンを走り切るようには見えず。(失礼!)〉

オリンピックに出たくらいなのだから、子供のころからさぞかし足が速く、走ることが大好きだったのでは?と思いきや、中高生の頃は読書が好きで図書館によく通っていたのだとか。

走ることがとりわけ得意だったわけではなく、高校から陸上部に入り、大学時代にフルマラソンを走破するまでになりました。そして、佐々木監督のいるNECに入り、LSD(Long Slow Distance)を基盤としたトレーニングを行うことで、記録が飛躍的に伸びるようになったそうです。LSDは、長い時間かなりのスローペースで、長い距離を走る方法のことで、これにより毛細血管が刺激され、使われていなかった筋肉を呼び醒ますことを目的としています。LSDにより体のキャパシティを大きくし、フォームをつくることで速く走ることができる、というお話に一生懸命メモをとられる方もいらっしゃいました。


講演会の様子2.jpg
〈お話を真剣に聴く、市民ランナー(と思われる)参加者の皆様〉

「ランナーみんなが主役になれる。」「勇気を持って走ってほしい。」とおっしゃっていたのが特に印象的でした。この言葉に参加者の方は皆元気づけられたのではないでしょうか? また、図書館にいただいた色紙には「可能性は無限」と書かれてありました。

講演の後は質疑応答へ。ここでは参加者の皆様から色々な質問が出てきました。トレーニング方法やレースに関することが中心でしたが、なかには「久喜の市民ランナーである川内選手にはどんな印象がありますか?」などという質問も

終始和やかな雰囲気の中で講演会は幕を閉じました。アンケートでは「ためになった」「お話が面白かった」「ランニングを自分も始めてみようと思った」という好意的なご意見が寄せられました。スポーツの秋ですから、講演会が運動するきっかけとなったら嬉しいですね。

資料展示写真.jpg
さて、期間は残り少ないですが、この講演会にあわせ、2階公開図書室で18日(日)まで資料展示「エンジョイ・ランニング~風を感じて~」を開催しております。こちらの資料もぜひ手にとってご覧ください。詳しくはこちら