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2012年2月9日
埼玉県地震セミナーに出展します&資料展「埼玉県立図書館の歩み」のお知らせ

浦和図書館埼玉資料室から、2つのお知らせです。
ひとつ目は、2月15日(水)に開催される「埼玉県地震対策セミナー」の展示コーナーへの出展です。
会場:埼玉会館大ホール(JR浦和駅西口徒歩6分)。
日時:2月15日(水)12:30~16:00
主催:埼玉県地震対策セミナー実行委員会
詳しくは、埼玉県のホームページをご覧ください。
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/h23seminar.html
当日は、地震に関する講演が2本あり、ロビーでは、地震に関する資料の展示、説明、木造住宅の無料簡易耐震診断などが行われます。
なぜ、埼玉資料室が地震セミナーに出展?
それは、災害に備えるための地図や資料を紹介するためです。昨年5月頃、新聞やテレビで取り上げていただき、今でもお問い合わせが多い古い地図が県立図書館にあります。明治期から現代までの土地の歴史を知ることができる地図、地質がわかる地図などです。また、過去の震災の記録や地域で語り伝えられてきた記憶をまとめた資料などをご紹介する予定です。
過去を知ることで少しでも未来への備えにお役に立てればと思っております。ぜひ、お立ち寄りください。
ただいま準備中です。↓
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ふたつ目は、資料展開催のお知らせです。
2月10日に「県立図書館だより100号」が発行されます。それに合わせて、浦和図書館では、資料展「埼玉県立図書館のあゆみ-過去から未来へ知をつなぐ-」を開催中です。
埼玉県では大正11年に県教育会が運営する埼玉図書館が開館しました。以来、大正・昭和・平成と、県立図書館は時代の変化とともにサービスを充実させながら、県民の知への要求に応えてきました。県立図書館の歩みを資料や写真、映像などで振り返る展示です。
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☆懐かしい写真など☆
図書資料だけでなく、大正14年に県立図書館が移転した「鳳翔閣」(旧埼玉女子師範学校)の写真や現在の県立浦和図書館が開館した当時(昭和35年)の写真、
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(「鳳翔閣」埼玉県立浦和図書館蔵)
戦後、GHQが県に無償貸与した16ミリ映写機Natco(ナトコ)の実物、浦和書籍館(しょじゃくかん)(明治9年開館)の利用券なども展示しています。

☆「図書館の自由に関する宣言」ミニコーナー☆
ご存じですか?基本的人権として国民の「知る自由」を保証することが図書館の責務であるとアピールしたこの宣言は埼玉県生まれ。昭和27年の埼玉県図書館大会がきっかけとなり誕生しました。この宣言は、有川浩の人気シリーズ『図書館戦争』でも有名になりました。

☆懐かしいニュース映像☆
期間中、鳳翔閣時代の県立図書館で撮影された「入学期を控えて 浦和市」(1954年)や現在の県立浦和図書館が新築された当時の映像「新しくなった県立図書館」(1960年)など、県立図書館が登場するニュース映像(彩の国ビジュアルプラザからお借りしています)をご覧いただいています。当時の街並みなど懐かしい映像です。
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☆貸出冊数が72倍に!☆
今回の展示準備にあたり、1970年~2010年までの埼玉県内公立図書館の利用状況を調べたところ、蔵書冊数、貸出数は増加の一途をたどり、貸出は72倍になっていました。
図書館が無かった市町村には移動図書館車を走らせ、図書館の普及に努め、 埼玉県内公立図書館が所蔵している資料を最寄りの図書館に取寄せることができるよう物流の改善を図るなど、埼玉県立図書館と市町村立図書館が協力しながら、サービスを発展させてきた結果、図書館の利用は増え続けています。

先輩たちが作ってきた歴史の重みを感じ、これからも県立図書館を利用していただけるよう未来へつなげていかなくてはとの思いをあらたにした展示でした。
懐かしい写真などもありますので、ぜひご来場いただき、図書館をご利用ください。