メニューにジャンプこのページの本文へジャンプ
埼玉県立図書館 あなたの調べるを応援します

ホーム図書館ブログ> 資料紹介

資料紹介

2022年5月13日

こどもしつのおともだちをしょうかいします

こんにちは!

熊谷図書館 視聴覚資料・図書館振興担当です。

今回は子ども室でみなさまを待っている仲間たちをご紹介します。



\ようこそ熊谷図書館子ども室へ!/

集合.jpg

知っているキャラクターはいたでしょうか??

ということで、ここでクイズです!

写真にうつっているぬいぐるみのお名前は何でしょう??

ぜひ、家族と、またはお友達といっしょに考えてみてください。







さぁ、わかったかな??

それでは正解と一緒に、登場する絵本もご紹介していきます。

気になる絵本があったら、お電話や子ども室で、お気軽に職員にお声がけください。


正解は・・・・

ピーターラビット.jpg

ピーター

・『ピーターラビットの庭しごと』(福音館書店)

・『ピーターラビットのてがみの本』(福音館書店)ほか

パディントン.jpg

パディントン

・『パディントンのかいもの』(偕成社)

・『パディントンえきにあらわれる』(ほるぷ出版)ほか

かいじゅうたちのいるところ.jpg

マックス

・『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)

おだんごぱん.jpg

おだんごぱん

・『おだんごぱん』(福音館書店)

ぐりとぐら.jpg

ぐり、ぐら

・『ぐりとぐらのうたうた12つき』(福音館書店)

・『ぐりとぐらとくるりくら』(福音館書店)ほか

アンパンマン.jpg

アンパンマン

・『アンパンマンとくろいとり』(フレーベル社)

・『アンパンマンとぴいちくもり』(フレーベル社)ほか


最後はみんな大好きアンパンマンでした!

ちなみに、おだんごぱんと、ぐりとぐらは、

なんと、むかーし職員が手作りしたものだそうです。

いくつ分かったでしょうか??


そして最後にご紹介するのは、

昨年度、新たに仲間になった、こぐまちゃんです!!

こぐまちゃん.jpg

・『ひらいたひらいた』(こぐま社)

・『はじめてのこぐまちゃん じどうしゃ』(こぐま社)ほか


これから仲良くしてくださいね!

ほかにもこども室ではたくさんの仲間がみなさまをお待ちしております。

もちろん、おはなし会の日にだけ現れる、あの子も...

うさこちゃん.jpgおはなし会.jpg

おはなし会は毎月第2・3・4土曜日、午後2時から3時までです。


熊谷図書館子ども室は、子どももおとなも大歓迎!!

ぜひぜひみなさまで遊びに来てください。

2022年3月31日

ひまわりの咲く国より

視聴覚資料・図書館振興担当です。

毎日届けられる戦禍の知らせに心を痛めている方も大勢いらっしゃるかと思います。

図書館でも当事国について問い合わせを受けることが目に見えて増えており、

皆さまの関心の高さが伺えます。

こうした状況を受けてでしょうか。最近多くのリクエストが寄せられる映画作品があります。

ブログ写真2.jpg

イタリアの巨匠、ヴィットリオ・デ・シーカ監督による映画「ひまわり」(熊谷図書館所蔵VD)です。

1970年に公開された本作は、ソビエト戦線に送られた夫、アントニオとその帰りを待つ妻ジョバンナが戦争により引き裂かれる姿を描きます。声高に反戦を叫ぶことなく、淡々と進行するストーリーをヘンリー・マンシーニの重厚な音楽が彩ります。

そしてこの映画のもう一つの見どころが、地平線までひろがる一面のひまわり畑です。これはウクライナの首都キエフから南へ500kmにあるヘルソン州で撮影されたもので、今でも7月下旬頃になると辺り一面に咲きほこるひまわりを見ることができます。

映画では、行方不明となった夫、アントニオを探すためにジョバンナは戦争終結後のソ連へと旅立ちます。そこで彼女を迎えたのはどこまでも続くひまわり畑とおびただしい数の白い十字架でした。

あまりにもはてしない光景に目を奪われ、ただ呆然と立ち尽くす彼女。

その姿は時代の波に翻弄された人間のやるせなさに満ちています。

欧州における今世紀最大規模とも言われる今回の侵攻。

いつか荒廃した街が復興し、ひまわりの花が咲くころ、人々の悲しみは癒えているのでしょうか。

アントニオやジョバンナのような思いを抱く人が一人でも少なくなることを祈ります。


ブログ1.jpg

向日葵に天よりも地の夕焼くる

山口誓子

2022年3月30日

こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、所蔵する図書を図書館職員がご紹介します。

展示風景.jpg

さて、今月は...

■No.1■
『岩波少年文庫のあゆみ1950-2020』(若菜晃子 編著 岩波書店 2021)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:J 909/イワ>

高野書影.jpg

岩波少年文庫は1950年、世界の児童文学から古典の名作と現代の傑作を選び、翻訳は原作に忠実に、美しく平易な日本語を使用するという特色を掲げて創刊された。
本書では、装丁や挿絵の変遷、新訳への変更への経緯などが記され、編集者の子どもの本への熱意が伝わってくる。70年経っても、子どもたちに一生の宝となるすぐれた文学を手渡したいという思いに変わりはないことが伺える。

(紹介者: 高野)

■No.2■
『寄り添って、寄り添われて』(堺武男 著 アーツアンドクラフツ 2011)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:493.9/ヨリ>

「寄り添って、寄り添われて」.jpg

医師である著者が、東北地方の新生児・小児医療に携わった経験を基に書かれた1冊。
NICUや外来で診療する患者やその家族との関わりから、著者が学んだことや思いが丁寧に書かれている。新生児・小児医療のお世話になったことがある人にとって、心が救われる内容が詰まっている。コロナ禍でも、NICUで小さな命が闘いながら生きていることを思い起こすために、新生児・小児医療を知らない人にこそ、手に取ってほしい本である。

(紹介者:五十嵐)

■No.3■
『二人の紅茶王 リプトンとトワイニングと・・・』(磯淵猛 著 筑摩書房 2000)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:596.7/フタ>

吉田書影C_4139.jpg

2019年2月、紅茶研究の大家である磯淵猛先生が急逝された。紅茶愛にあふれる先生のお話やその笑顔は、絶対に忘れない。
この紅茶をめぐるエッセイ集では、副題にもある通り、リプトンとトワイニングについて特にページが割かれている。全く異なる境遇・手法で、世界の紅茶王になった二人―。リプトンの商才や、歴代トワイニング家とイギリスの歴史。読めば、普段飲んでいる紅茶の味わいが、少し違って感じられるかもしれない。

(紹介者:吉田)

それでは、次回もお楽しみに。

2022年2月1日

こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、図書館職員が所蔵する図書をご紹介します。

さて、今月は...

■No.1■
『大河ドラマをつくるということ』(大石学、時代考証学会編 名著出版 2012)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:778.8/タイ>

「大河ドラマをつくるということ」書影

渋沢栄一に畠山重忠。埼玉ゆかりの偉人が相次いで大河ドラマに登場する。彼らや活躍した時代をどう描き出すか。それには時代考証が欠かせない。本書は時代考証学会によるシンポジウムの記録である。考証会議を重ね脚本が修正される過程、歴史学者だけではなく衣装や照明担当者の考証など、取り上げる作品は違えども制作現場の裏側を窺える。各地で新資料が発見されることもあるとか。大河ドラマの見かたを広げてくれる一冊。
(紹介者: 大島)

■No.2■
『昆虫の飛翔』(栗林慧著 平凡社 1981)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:D486.1 /ク>

「昆虫の飛翔」書影

3万分の1秒。これは、昆虫の羽ばたきを撮るために必要なシャッタースピードである。失敗と改良を重ね、著者は昆虫の飛行撮影システムを開発した。本書はその成果を収めた写真集である。鳥は飛ぶとき、肢を縮める等して空気抵抗を減らす。一方、昆虫はそんなことお構いなしに、肢や触覚を目一杯広げて飛ぶ。彼らのユーモラスかつ見事な飛翔術に、小さな昆虫の偉大さを垣間見た。身近な昆虫の知らない姿を教えてくれる一冊。
(紹介者:松本)

■No.3■
『〈いのち〉とがん』(坂井律子著 岩波書店 2019)

<所蔵館:久喜図書館 請求記号:491.65 /イノ>

「いのちとがん」書影

本書は、NHKディレクターの著者が、自身の膵臓がんとの闘い・共存の日々を記した闘病記である。治療法の選択や抗がん剤の副作用による食の問題など貴重な「がんの実際の情報」を知ることができるだけでなく、いのちを見つめ直すきっかけを与えてくれる。二人に一人はがんになるという現代、がんは誰もが避けては通れない病となった。がんに関心がある人はもちろん、がんを他人事だと思っている方にも是非おすすめしたい。
(紹介者:石関)

それでは、次回もお楽しみに。

2021年11月9日

こんな本あります!―久喜図書館の書棚から―

こんにちは。久喜図書館です。
このコーナーでは、図書館職員が所蔵する図書をご紹介します。

さて、今月は...

■No.1■
『すぎゆくアダモ』(辻まこと著 創文社 1979)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:Ts41>

image_55415491.JPG

雑誌『岳人』の表紙や山岳をテーマにした画文で知られている、辻まことの「大人のためのメルヘン」だ。粗末なカヤックで架空の村を流れる架空の川の源流を目指す少年の物語をかりて、自らの背負わされた宿命(辻潤を父に伊藤野枝を母にもつ)にあらがいながら、自由人として生きた証として著されたもの(絶筆)。

哲学的な深さをもつ文と象徴的な線画による画文は、自然体で生きてゆく動力の源として、時間を重ねるほど深い感銘を呼び起こす座右の書となっている。
(紹介者: 月光仮面)

■No.2■
『不眠の悩みを解消する本』(三島和男著 法研 2015)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:498.36/ フミ>

9784865131567.jpg

眠りたいのに眠れない、そんな経験を持つ人も多いだろう。本書によると、悩みが続いているなら、原因の分析が正しくないか、不眠をこじらせた状態にあるからだそうだ。
読み進めると、不眠のさまざまなケースの解説、誤った生活習慣、睡眠習慣の修正方法など、分析や解決のヒントが示される。後半には、誤解も多い睡眠薬の話、欧米では定番という認知行動療法の話もある。
「眠れない」を、いっそのこと積極的に考えてみたい方に、手にしてみてほしい1冊である。

(紹介者:司書・高橋)

■No.3■
『愛情生活』(荒木陽子著 作品社 1997)
<所蔵館:久喜図書館 請求記号:914.6/アラ>

image_67176449.JPG

荒木陽子さんは写真家・荒木経惟の妻で、1990年に亡くなっている。アラーキーには、陽子さんを含め女性を被写体にした生々しい作品もあるが、夫婦の関係性というのは外からは見えない。私はこの本の「愛情生活」というタイトルは、ぴったりだと思う。日々の生活や旅行、馴れ初めなどについて書かれた言葉から、荒木経惟への愛情のようなものが感じられる作品だからだ。

(紹介者:松山)

それでは、次回もお楽しみに。