図書館の仕事
2014年1月29日
真冬の図書館協力業務
こんにちは
久喜図書館 情報・地域協力担当です。
2012年9月に当ブログで『夏の図書館協力業務』をご紹介しましたが、今回は真冬バージョンをご紹介したいと思います。
図書館協力業務とは??
皆さまからリクエストされた本などを集めて県内の図書館へ送り出し、また久喜図書館に届いた資料を仕分けして各カウンターに届けるという業務を行っています。
昨年度、埼玉県立久喜図書館では約28,600点の資料を扱いました。
地域協力担当は、毎日、リクエストが入った資料を探しに公開閲覧室やこども室、1階から4階まである閉架書庫を一日に何度も歩き回ります。
(閉架書庫に限りまわりを注意しつつ走ってしまうことも・・・連絡車に間に合うように、時間との戦いに負けてはいけません皆さまに一日でも早く資料をお届けしたい)
そして協力業務というと、気温との戦いもあります。夏は30°Cを超える閉架書庫も冬になれば空気が冷えきって気温は1ケタ台になるため防寒対策が必須です。
冬の必須アイテム。ジャケット、マフラー、手袋、
カイロ、ハンドクリームは欠かせません。
夕方の1階閉架書庫の気温は6.6度。寒い
資料を集めてきたら、貸出処理をしてオリコン(青いコンテナ)に詰める前に棚に置きます。
この日の巡回は久喜市立中央図書館などが『途中下車』としてコースに含まれています。
県立浦和図書館と『途中下車』以外の図書館に貸出する資料は一旦、県立熊谷図書館へ送ります。
ブログ参照 【県立熊谷図書館 図書館協力担当のお仕事】
オリコンに詰めて車庫に運びます。
奥が県立浦和図書館行き、手前が県立熊谷図書館行きです。(この日は全部で15箱でした)
県立浦和図書館行きの連絡車が来るのを待っています。
車が到着
集めた資料が皆さまの元へと出発します。
いってらっしゃい
最後の車を見送り、受け取った資料を仕分けして返却処理を行い各カウンターへ届け終わると、私たち地域協力担当は束の間ホッとします。そして新たにリクエストが入った資料を一日でも早く、一冊でも多く届けたいという気持ちでまた資料探しの旅にでかけます。(館内ですが)
※実際には、各図書館にお届けする曜日は決まっています。
2013年8月22日
図書館協力担当のお仕事
こんにちは。
熊谷図書館 図書館協力担当です。
さっそくですが、読みたい本が自分の住んでいる地域の図書館になかったら、皆さんはどうされますか?
自分で購入する?? 立ち読みする?? 諦める??
自分の読みたい本をすべて購入するのは難しいですし、本は落ち着いて読みたいし、諦めてしまうのは惜しいことです。
そんな時は、ぜひお近くの図書館のカウンターに相談してみてください。
県内の図書館は相互貸借のネットワークを結んでいます。
相互貸借というのは、自分の図書館で持っていない本をお互いに貸し借りして、協力し合うことをいいます。
つまり、読みたい本がなかった場合、ほかの図書館の本を、地域の図書館を通して借りることができるということなのです。
この図書館間のネットワークのお手伝いをするのが、私たち図書館協力担当のお仕事です。
私たちの仕事は、一般の利用者の方の目には触れる機会はほとんどありません。
でも、皆さんがリクエストされた本を間違いなく希望の図書館までお届けするという、重大な任務を担っているのです。
県内の図書館からリクエストされた本は、すべて熊谷図書館に集まってきます。
その数、相互貸借の本だけで年間約84万冊!!
その他もろもろの資料を含めると、総数は約96万点に上ります!!!
熊谷図書館に集められた本が、どうやって仕分けられるかと言うと、ひたすら人力。
本の所蔵館と貸出先の表示に目を凝らし、研ぎ澄まされた集中力と類まれな忍耐力で、毎日届く大量の本を仕分けています。
今日も、猛暑(酷暑?)続く熊谷-日本一の座は明け渡してしまいましたが-の地で、皆さんのお手元に無事に本を届けるべく、日々、私たちは任務に励んでおります。
2013年3月14日
ドキドキ! ワクワク! 図書館の"裏の組織"とは......?
こんにちは、情報・地域協力担当の職員です。久喜図書館に司書として勤め始めて、そろそろ1年になります。
ついこの前働き始めたと思っていたのに、もうすぐ平成24年度も終了です。月日が流れるのはあっと言う間だと、改めて実感しました。この1年は、毎日が勉強の連続でした。図書館には、利用者として来るだけではわからないたくさんの仕事があることを知り、その仕事に携われる喜びを感じる日々でした。
そこで今回は、久喜図書館で働いていなければ知ることのできない"裏の組織"について紹介したいと思います!(なんだなんだ)
その名も「こぶたの会」です!
久喜図書館では有志の職員によって、"おはなし(ストーリーテリング)"の勉強会を行っています。この会は、館内整理日(第4金曜日の休館日)のお昼休みや就業後の時間を使って開かれ、今年度は11人の職員が参加しています。
図書館が幼児や児童向けに行っているおはなし会では、読み聞かせや手遊びなどを子ども読書推進担当が行いますが、ここでは担当に関係なく全ての会員が日本や世界の昔話などを覚えて聞かせる、"おはなし"をしなければなりません。毎回2人~4人の職員がひとつずつおはなしを語ります。
『くわずにょうぼう』はどんなおはなし?
ワクワクしながら聞いています。
面白い場面や、オチでは思わず笑ってしまいます♪
勉強会では5分から10分ほどのおはなしを披露しますが、子ども読書推進担当の職員は、毎土曜日のおはなし会で披露しているので、さすがにうまい! でも、担当に関係なく、どの職員も物語を懸命に覚えて、工夫をして語っていました。その姿はとても素敵でした。それぞれに語り口があり、それぞれの物語があり、毎回、自分とは違った部分を発見することができます。その発見は面白いものですが、それはおはなしを聞くことだけではなく、図書館で日々たくさんの人と関わることで見えてくる大切なものだと思いました。
自分のおはなしについては反省点ばかり......。今回初めておはなしに挑戦しましたが、数分間の物語を覚えるだけでも容易ではなく、スムーズに語り終えることはできませんでした。前日は緊張してほとんど眠れませんでした。(ホントに?)
また披露する機会があったら、もっと確実に物語を覚えて、間の取り方やテンポなどを工夫して語りたいと思っています。
2月のこぶたの会では、手遊びと輪唱も行いました。日頃、みんなで同じ動作をしたり、歌ったりすることはあまりないので、子供の頃を思い出して、懐かしい気持ちになりながら、平24年度最後の会は終わりました。
おはなし会が始まるときの手遊びや
「あめこんこんゆきこんこん」の輪唱も行いました(*^^*)
子ども読書推進担当の職員は、歌もお上手ですね。
このように和気あいあいとした雰囲気の中で、切磋琢磨しています。他の人のおはなしを聞くことは楽しみであり、自分で語ることはとても勉強になります。職員の影の頑張りを少しでも皆さんに知っていただけたら嬉しいです。これからも、久喜図書館の裏の組織、"こぶたの会"は永遠に続くことでしょう♪♪
2012年10月16日
新聞・雑誌担当の仕事 ~新聞編~
こんにちは!久喜図書館の新聞・雑誌担当です。
今回は、新聞の業務についてご紹介します。
最新の情報を得ることができる新聞の提供は、図書館の重要なサービスのひとつです。 もちろん、過去の記事を調べるための縮刷版やマイクロフィルム等も所蔵しています。
でもそれだけではないんです
...埼玉地方版を活用してみませんか?...
県立図書館では、三大紙(朝日・毎日・読売新聞)の地方版を1年単位で製本し、保存しています。 地方版とは、地域ごとのニュースを掲載するページで、各々の地域で入手できます。
月ごとに発行される縮刷版は、東京本社発行の最終版を収録しているので、埼玉県版が掲載されていません。 そのため、元の新聞をとっておく必要があり、製本することで永年保存に耐えられるようにしています。
<昭和41年の朝日新聞埼玉地方版>
~埼玉地方版 完成までの道のり~
1 該当頁の切り取り
事務用にとっている新聞を使用しています。 例えば朝日新聞の場合、見出しに「埼」「埼玉」が入るページすべてが対象です。 製本の際にとじしろとなる部分が必要なため、片側を少し余分に切ります。
新聞・雑誌担当の日課です。
2 保管
1ヶ月ごとに束ねて、1月から12月までストックしていきます。
製本までもうすぐ
3 製本依頼、配架
年が明けて1月、昨年のストック分を製本の業者さんに渡します。出来上がって納品されたら、めでたく書庫に配架です
<久喜図書館の書庫に並ぶ埼玉地方版>
地道な作業の結晶
このように保存していくことで、県民の皆さまの調査・研究に役立てています。
地方版は、「地元や近所でこんなことがあったのか...」と興味深いですよね。そんな記事をまとめた埼玉地方版、あなたの誕生日や思い出の年版を眺めるだけでも、新たな発見があるかもしれません。
なお、埼玉県版はエリアごとに発行されているため、県立3館で所蔵を分担しています。
(各紙で名称は異なります)
浦和図書館:南部(中央)
久喜図書館:東部
熊谷図書館:北部
ご利用の際は、各カウンターへお申し出ください。 お待ちしております。
※所蔵している年版の期間はこちらをご覧ください。
(文責:久喜図書館新聞・雑誌担当 I)
2012年5月23日
デイジー(DAISY)について
こんにちは。
久喜図書館の障害者サービス担当です。
今回は、前回のブログで予告しておりました、デイジー(DAISY)
について、紹介します
デイジー図書とは、視覚障害者や印刷物を読むことが困難な
人々のためのカセットテープに代わるデジタル録音図書です。
世界的な統一規格となっています。
デイジー図書の特徴
・ 頭出しが簡単にできる。
・ 章や節や項など任意のページに飛ぶことができる。
・ 音声をデジタルデータで蓄積するため、音質が劣化しない。
・ 最新の圧縮技術によってCD1枚に50時間程の朗読を入れることができる。
当館で制作したデイジー図書。
利用者の皆様や全国の図書館で利用されています。
ご参考に、
県立図書館で所蔵しているデイジー図書などのリストの一部です。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/shogai/kenmoku2012.html
写真のように、デイジー図書は、
郵送箱などに保護されて郵送されます。
ある日の久喜図書館障害者サービス担当宛に
届いた資料。
この日は、郵便局から5箱届きました
これらは、デイジー図書やカセット、
点字資料などです。
視覚に障害のある方へ郵送で貸出します。
郵送料はかかりません
また、寝たきりや手の不自由な方など何らかの障害で
活字による本が読みにくい方など、視覚に障害のある方
以外でも資料の利用ができます。
利用をお考えの方は、電話などでお気軽にご相談ください。
また、皆様の身近な方に、デイジー図書などが必要で、
まだご存じでない方がいらっしゃいましたら、是非お知らせ
ください
図書館では、いつでも皆様のご利用をお待ちしております。