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2024年6月12日
令和6年度16ミリ映写機技術講習会を実施しました!

こんにちは! 熊谷図書館です。

5月31日(金)と6月1日(土)に、「令和6年度 16ミリ映写機技術講習会」を実施しました。

この講習会は、16ミリ映画フィルムを上映する映写機の仕組みや操作を学び、

県立図書館や県内の視聴覚ライブラリーに所蔵している16ミリ映画フィルムを活用して、

映画会を一層盛り上げていただくことを目的として、継続して実施している事業です。

1日で終了する講習を2回、埼玉県内で映画会を開催する団体に所属している方を対象に募集したのですが、定員(1日につき9名)を大きく上回るお申し込みをいただき、今なお16ミリ映画フィルムの根強い人気を感じます。

講師は、県内の映像会社で代表取締役を務める樋口一雄様です。

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樋口様は、全国でも数少ない映写機の修理ができる専門家です。

手動式の映写機を使って映画が映し出される仕組みをとても詳しく説明いただきました。

映写機も16ミリ映画フィルムも、今は製造されていない貴重な財産。改めて慎重に丁寧に扱わねばと感じさせられます。

座学が終わると早速グループごとに実技の練習に入ります。

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習うより慣れろ、とにかく練習の回数をこなして体にたたきこむ受講者の皆さん。

何度も練習すると、工程を頭で考える状態から、手が自然と動く状態へと変わってきます。

あっという間に2時間ほどの練習時間が終わり、

記憶が消えぬうちにとそのまま一人ずつ実技テストを実施します。

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フィルムの音声だけが響く張りつめた雰囲気の中、皆さん真剣そのもの。

練習の成果を出し切り、無事に全員合格しました!

即日で修了証が手渡され、緊張が解けてホッと一安心のご様子。

これで県立図書館の16ミリ映画フィルムを借りて上映していただくことができます。

デジタルとは一味違う、懐かしい映画フィルムはできる限り残していきたいもの。

今回の受講者の方たちは、その担い手となってくださるはずです。

県立熊谷図書館や久喜図書館でも、映画会で16ミリ映画フィルムを上映しています。

懐かしく味のある映画をぜひ観にきてください。