図書館ブログ
2019年10月19日
就業支援講座を開催しました。
こんにちは、ビジネス・産業支援担当です。
9月11日(水曜日)、
県立熊谷図書館とハローワーク熊谷において、
就業支援講座「目にとまる応募書類を作成しよう!」を開催しました。
ハローワーク熊谷と埼玉県北部福祉事務所と県立熊谷図書館がタッグを組んで、
ひとり親家庭等の方や子育てを終えようとしていて、
就職や転職を希望する方を対象に行いました。
このような講座を開催するのは、今回が初めてです。
最初は、県立熊谷図書館1階の鑑賞室に集まりました。
県立熊谷図書館長がごあいさつ
つぎに、図書館のサービスを知っていただくため、
図書館の職員がご説明しました。
最初にビジネス支援サービスのご紹介。
県立熊谷図書館のビジネス支援室には、
就職や転職に役立つ本やデータベースがあることや、
2階のロビーで現在「ライフステージに合わせた働き方を考える」
というテーマで資料展示を行っていることを説明しました。
(資料展示は令和元年10月6日(日曜日)まで延長しました。)
次におはなし会のご紹介。
図書館では、
毎月第2・3・4土曜日におはなし会を開催しています。
スタンプカードをお渡ししていて、
来てくださったお子さんにスタンプを押していただけること、
スタンプが10回分押されると、
景品を差し上げることなどを説明しました。

そして、実際におはなし会を体験していただきました。
おはなし(覚えたおはなしを何も見ないで語ります。
ストーリーテリングともいいます。)の実演を
元埼玉県立図書館職員の
小山正記さんにしていただきました。
演じてくださったのは、「腰折れすずめ」です。
(出典:『おはなしのろうそく 16』東京子ども図書館編・刊行 1987)
鑑賞室の中に、昔ばなしの世界が広がり、
ゆったりとした時間が流れました。
いよいよ講義です。
「再就職や転職に直結する履歴書・職務経歴書の作り方」
講師は、
埼玉県北部福祉事務所の就業支援専門員である
涌水照良さんです。
履歴書や職務経歴書、添え状・送り状の作り方について、
具体的に例を示しながら、教えていただきました。
たとえば、履歴書の写真は非常によくチェックされるところから、
履歴書用の写真を撮る時のポイントは・・・
・写真屋さんで撮影した方がよい
・口角は上がっていた方がよい
・襟元はTシャツよりはフォーマルな方がよい
などなど、すぐに役立つ情報ばかりです。
質疑応答の時間には、
「職務経歴書をどう書けばよいか?」、
「ひとり親支援の相談の受付時間は?」
などの質問が寄せられました。
休憩をはさんで、
お隣のハローワーク熊谷セミナールームへ移動しました。
ハローワーク熊谷の求職者専門相談員である
権田由加さんから、ハローワークの3つの窓口について
説明していただきました。
・専門窓口:ひとり親の方の相談窓口があります。
転職や就職だけでなく、
現在の仕事の悩みも相談できます。
・マザーズコーナー:お子さんと一緒に来て、
相談を受けることのできる部屋が
ハローワーク熊谷の2階にあります。
・職業訓練窓口:資格や技術を身につけるための
相談を受けることができます。
また、ハローワークインターネットサービスについても
説明していただきました。
インターネットにつながるパソコンがあれば、
ご自宅でもハローワークの求人情報を検索することができます。
(ただし、ハローワークの求人検索パソコンでしか見られない求人情報もあります。)
ハローワーク熊谷で、どんな相談をすることができるか、
イメージがつかめました。
最後に、希望する方には、
ハローワーク熊谷のマザーズコーナーの見学や
求人情報の検索機の体験をしていただきました。
※ ハローワーク熊谷で、お子さん向けにかわいらしいコマを用意してくださいました。
終了したところで、はげしい雷雨・・・。
参加した方は、なかなか帰れなくなってしまいました。
事前の申込みを12名の方からいただきましたが、
当日は5名の方がご参加くださいました。
参加してくださった皆様ありがとうございました。
また、今回残念ながらご欠席となった皆様、
参加されなかった皆様、
図書館や福祉事務所、ハローワークのご利用をお待ちしております!
埼玉県立図書館の子ども読書支援についてもっと知りたい方は
「子ども読書支援サービス」ご案内をごらんください。
埼玉県立図書館にビジネス支援サービスについてもっと知りたい方は
「ビジネス支援サービス」のご案内をごらんください。
運営にご協力くださった皆様、ありがとうございました。
2019年10月10日
「がんのイロハ」関連イベント無事に終了! 大勢の方にご参加いただきました!
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。
久喜図書館では毎年8月から9月にかけて、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談という沢山のがん関連イベントを行っています。
先日、がん患者会のパネル展示、資料展も会期終了となり、これにて今年のがん関連イベントがすべて無事に終了しました。
これより講演会当日の様子を中心に、レポートします!
今年の講演会「がんのイロハ」を企画するにあたり、きっかけになったのは、担当の一人が参加した、学校で行われるがん教育のための「指導者研修会」で感じた一つの思いでした。
「学校では子どもたちに向けてのがん教育が始まりつつあるけれど・・・。私たち大人は?今、本当に正しい知識を持っていると言えるのだろうか?」
「日本人の二人に一人ががんになるというのに、そもそも日常の中でがんについての正しい知識を身につける機会は実際にはほとんどないのでは・・・?」
「今年のがんの講演会は、今闘病中の方や御家族の方はもちろん、これからがんになるかもしれない私たちみんなが、がんに関する正しい知識を身につける場になるようにしたい。」
そうした思いから、今年の講演会は「がんのイロハ」に決まりました。
講演会講師には、常日頃から正しいがん情報の普及に熱心に取り組んでおられる、「国立がん研究センターがん対策情報センター」センター長の若尾文彦先生にお越しいただけることになり、当日は、がんの基礎知識から最新の情報まで「がんのイロハ」をとてもわかりやすくお話いただきました。若尾先生の優しいお人柄がにじみ出るような、素敵なご講演でした。
若尾先生のご講演の後は、NPO法人わたしのがんnetの横川清司さん、中島ゆかりさんから、闘病記についてのお話をしていただきました。
闘病記の持つ力や魅力をはじめ、普段思ってもいなかった視点から闘病記の読み方を教えていただき、とても参考になりました。
参加してくださった方のアンケートにも、「闘病記はどうせ読んでも治療には参考にならないと思っていたが、違った読み方があることを知ることができてよかった」というような意見が複数寄せられていました。
次に、「埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター」片桐三枝子さんから、がん相談支援センターの紹介をしていただきました。
普段なかなか知ることのできない、「がん相談支援センター」の情報を知ることができ、参加者の方からは「いろいろなことが相談できるとわかってよかった」というような感想が寄せられました。
次に、「埼玉県保健医療部疾病対策課」川口真生子さんから、がんワンストップ相談についての説明がありました。
「がんワンストップ相談」は、働くがん患者の治療と仕事の両立を支援するために7月から始まりました。新しい取り組みのため、講演会の場でお話いただけたのはとてもよい機会になりました。
最後に、久喜図書館 自然科学・技術資料担当司書から、健康・医療情報調べ方ガイダンス「図書館でがんを調べる」と題して、久喜図書館がん情報コーナーのご紹介や、がん情報を入手するのに役立つ図書やウェブサイトをご案内しました。
講演会当日は、会場入り口で行っていたがん患者会パネル展示(会期:8/27(火)~9/23(月)終了)や、2階公開図書室で行っていたがん関連資料展示「がんのイロハ」(会期:8/27(火)~9/23(月)終了)をご覧になる方も沢山見受けられ、がんについての情報を沢山お持ち帰りいただけたのではないかと思います。
当日配布した資料リスト「がん、もっと知りたい!」や、がん教育に役立つ資料リスト「子どもにがんを伝える」は、県立図書館ウェブサイトからダウンロードも可能です。当日お越しになれなかった方も、ぜひこちらからご活用ください!
2019年9月25日
「貸出文庫」のご紹介
こんにちは。
県立熊谷図書館の図書館協力担当です。
皆さんは、「貸出文庫」という言葉をお聞きになったことがありますか?
ほとんどの方は耳なじみがないかもしれません。
「貸出文庫」とは同じ本(ほとんどが小説)を20冊セットで購入し、読書会等の集団読書用として、市町村立図書館を通じ県内の読書グループや学校に提供しているものです。
*"読書会" とは本来、個人個人が行っている読書を同じ本を使い集まって読書をする会のことです。
現在、「貸出文庫」を利用していただいている読書グループの使い方は、メンバーが10名のグループであれば一つの「貸出文庫」を10冊(例えば「愛なき世界」三浦しをん著を10冊)借り受け、定例日に市町村立図書館の集会室等に集まり本を配ります。但し、その場ですべて読み終えることはできませんので、各自がその本を家に持ち帰り、次に集まる日までに読んで感想など述べあいます。(その他、独自に講演会や文学散歩を開催している読書グループもあります。)
県立熊谷図書館・図書館協力担当では毎年2回、7タイトルずつ計14タイトルを選定し、年間280冊(14タイトル×20冊)を新しく購入しています。
購入するのは、直木賞、芥川賞、本屋大賞他、主要な文学賞を受賞したり、その候補作となった作品など、読書グループ皆さんに喜んでいただけるような作品を選定するよう心掛けています。
本来であれば、読書グループの皆さんからリクエストを受けられれば良いのですが、年間に購入できるタイトル数が限られるので難しいところです。
但し、読書グループの皆さんから予約の電話をいただいた時、
「あまり長編の作品(頁数が多いもの)は使いにくい。」
『本屋大賞を受賞した「○○○○○」は買っていないの?』
などのご意見・ご質問をいただくことがあり、できるだけ選定に反映させるよう心掛けています。
ちなみに平成30年度第2回の貸出文庫選定購入作品は、
1.「ファーストラヴ」 島本理生著 文藝春秋 2018.5
2.「赤い風」 梶よう子著 文藝春秋 2018.7
3.「愛なき世界」 三浦しをん著 中央公論新社 2018.9
4.「悪玉伝」 朝井まかて著 KADOKAWA 2018.7
5.「極夜行」 角幡唯介著 文藝春秋 2018.2
6.「送り火」 高橋弘希著 文藝春秋 2018.7
7.「地球にちりばめられて」 多和田葉子 講談社 2018.4
の7作品です。
最後に「貸出文庫」の利用方法についてご説明します。
◆ 予約受付について
<受付開始日>
当該月を含まない6ヶ月前から
例:2019年9月の場合は、2020年3月貸出分まで受け付けます。
<受付方法>
電話、FAX、来館
<受付タイトル数>
6タイトルまで予約受付可能です。(上下本は、2タイトルに数えます)
<貸出冊数>
1タイトルにつき20冊までです。
*古い「貸出文庫」では、所蔵冊数が10冊のことがあります。
<貸出期間>
2ヶ月間以内です。
ここまでの話で「貸出文庫」について興味を持っていただけた方は、お近くの市町村立図書館に活動中の読書グループがないかお尋ねになってみてはいかがでしょうか。
2019年8月16日
こんな時に使える!埼玉資料のご紹介
県立熊谷図書館地域・行政資料担当です。
みなさんは県立図書館で「埼玉資料」を利用したことはありますか?埼玉県立図書館では、「地域資料」や「郷土資料」を「埼玉資料」と呼んでいます。熊谷図書館では3階の埼玉資料室で利用することができます。
今回は「こんな時に埼玉資料が使える!」という場面を紹介していきます。
◆市町村の歴史を調べたい。
◆一般の道路地図よりもさらに細かい地図が見たい。
◆県内の古い地図が見たい。
◆電話帳を過去にさかのぼって調べたい。
◆埼玉資料室の資料は館内利用です!
◆調べもののお手伝いもしています!
埼玉資料についてわからないことは、どうぞお気軽に県立熊谷図書館の地域・行政資料担当までお問合せください。
2019年8月1日
対面朗読が広げる、支える 創作の原点

