図書館ブログ
2018年12月27日
「図書館と県民のつどい埼玉2018」を開催しました。
平成30年度の「図書館と県民のつどい埼玉」は、12月16日(日)に北本市文化センターで開催いたしました。
ご来場いただいた方は延べ3,013名と、「図書館と県民のつどい」が始まって以来最多を記録しました。
今年の記念講演は、作家の朝井リョウさんをお招きし、「朝井リョウの図書館ラジオ~質問にひたすら答えます~」と題し、事前にお寄せいただいた質問に答えていただく形でお話しいただきました。作家でありながらラジオ番組のレギュラーパーソナリティも務める朝井リョウさん、軽妙な語り口で客席からはたびたび笑い声が沸きました。軽妙な中にも、自身の図書館との関わりや良書との出会いなどの体験談が含まれており、参加者からも「笑いを挟みながら、ハッとさせられることをたくさん話していただき本当に良い時間を過ごすことができた」という感想が聞かれました。
ビブリオバトルは、予選会を勝ち抜いた中学生3名と「彩の国高校生ビブリオバトル」ファイナリスト2名、計5名によるバトルが繰り広げられました。生徒の皆さんに緊張した様子も伺えましたが、堂々と発表していました。「自分の言葉で自分の『おすすめ本』の良さを伝えようと語る若者に胸が熱くなった」「若者の読書離れが心配されている昨今であるが、今日のビブリオバトルを見て安心した」といった感想が聞かれました。
来場者による投票により見事チャンプ本を獲得したのは、さいたま市立日進中学校の樽本咲月さんです。チャンプ本は「蜜蜂と遠雷」(恩田陸 著/幻冬舎)でした。
このほか子供の読書振興をテーマとした、こども読書交流集会の三つの講座、こどもの本のひろば、大学・高校・公共図書館の展示も行われ、ゲームなども取り入れた趣向を凝らした内容で参加の皆さんに楽しんでいただきました。
また、各展示会場をスタンプポイントとしたスタンプラリーも行い、完走した方には協賛企業(キハラ株式会社、社会福祉法人埼玉福祉会)から提供いただいた景品をお渡ししました。
おかげさまで盛況のうちに今年の「図書館と県民のつどい」を終えることができました。
参加の皆様並びに御協力いただいたスタッフ、企業の皆様、ありがとうございました。
こども読書活動交流集会講座の様子
こどもの本のひろば
展示会場の様子
展示会場の様子
2018年12月27日
資料展「越後の龍 上杉謙信」開催中!(県立熊谷図書館)
こんにちは!
熊谷図書館 人文・社会科学資料担当です。
寒さも厳しくなってせわしなく、まさに年末!といったところですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
現在、熊谷図書館では、資料展「越後の龍 上杉謙信」を開催しています。もう御覧になった方ももちろん、これから御覧になる方は1月6日(日曜日)まで開催中ですので是非ご来館ください!
こちらの展示は11月3日(土曜日)に開催された当館の文化講座「上杉謙信と武蔵の国衆」及び、嵐山史跡の博物館で12月1日(月曜日)から平成31年2月17日(日曜日)まで開催中の企画展「越山―上杉謙信侵攻と関東の城―」との連携展示となっております!
文化講座は満員御礼の大盛況で終了しましたが、嵐山史跡の博物館の企画展はまだまだ開催中ですので、ぜひ資料展を御覧になってから足を運んでみてください。
上杉謙信といえば、川中島の戦いで武田信玄と戦った名将として有名です。
しかし、活躍の場はそれだけではありません。
今回の資料展では、上杉謙信の生涯、関わりのあった人物や出来事、時代背景のわかる資料を「謙信の生涯」「謙信とゆかりのある人物たち」「謙信の生きた戦国時代」「謙信と関東の城郭」の4つのテーマに沿って紹介しています。
それでは、展示テーマごとにどのような資料が展示されているか、一部を御紹介します。
「謙信の生涯」
まずは、上杉謙信という人物についての本を集めました。
物語のようにすらすらと読める伝記から、研究者による論文をはじめとする専門書まで余すことなく一堂に会しております。
資料集も参照することで、より詳しく謙信を知ることができます。
「謙信とゆかりのある人物たち」
普段は保存のために貸し出しをしていない古い書物も、こうした展示によって皆さんにご覧いただけるようにしております。
有名な川中島の戦いは、付録の地図も一緒に御紹介しています。
「謙信の生きた戦国時代」
当時ほかの土地ではどんな戦いが繰り広げられていたのか。
当時の人々はどんな生活をして、何を考えていたのか......と、戦国時代に思いをはせる手助けとなる本がずらり。
「謙信と関東の城郭」
謙信と言えば、資料展のタイトル通り「越後」のイメージが強いのではないでしょうか?しかし、関東......埼玉のお城にも進軍しているのです!
こちらは嵐山史跡の博物館の企画展「越山―上杉謙信侵攻と関東の城―」と関わりの深い資料を数多く展示していますので、予習としても大変おすすめです。逆に、先に博物館の企画展を御覧になってからこちらの資料に当たる、という方法も......!
これは資料の付録である鉢形城の地図(一部)です。普段はなかなか見ないところまでお見せできるのが展示の良いところです。
こちらの展示で御紹介している資料は、貸出禁止のものを除き、展示終了後に借りることができます。気になる資料は是非予約してみてくださいね。また、貸出禁止の資料につきましては、館内で御覧になることができます。閲覧を御希望される方は、お気軽に職員までお申し付けください。
資料展 「越後の龍 上杉謙信」
期間 平成30年10月27日(土)~平成31年1月6日(日)(※休館日を除く)
場所 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
皆様の御来館をお待ちしております!
2018年12月26日
「図書館と県民のつどい埼玉2018」を開催しました。
平成30年度の「図書館と県民のつどい埼玉」は、12月16日(日)に北本市文化センターで開催いたしました。
ご来場いただいた方は延べ3,013名と、「図書館と県民のつどい」が始まって以来最多を記録しました。
今年の記念講演は、作家の朝井リョウさんをお招きし、「朝井リョウの図書館ラジオ~質問にひたすら答えます~」と題し、事前にお寄せいただいた質問に答えていただく形でお話しいただきました。作家でありながらラジオ番組のレギュラーパーソナリティも務める朝井リョウさん、軽妙な語り口で客席からはたびたび笑い声が沸きました。軽妙な中にも、自身の図書館との関わりや良書との出会いなどの体験談が含まれており、参加者からも「笑いを挟みながら、ハッとさせられることをたくさん話していただき本当に良い時間を過ごすことができた」という感想が聞かれました。
ビブリオバトルは、予選会を勝ち抜いた中学生3名と「彩の国高校生ビブリオバトル」ファイナリスト2名、計5名によるバトルが繰り広げられました。生徒の皆さんに緊張した様子も伺えましたが、堂々と発表していました。「自分の言葉で自分の『おすすめ本』の良さを伝えようと語る若者に胸が熱くなった」「若者の読書離れが心配されている昨今であるが、今日のビブリオバトルを見て安心した」といった感想が聞かれました。
来場者による投票により見事チャンプ本を獲得したのは、さいたま市立日進中学校の樽本咲月さんです。チャンプ本は「蜜蜂と遠雷」(恩田陸 著/幻冬舎)でした。
このほか子供の読書振興をテーマとした、こども読書交流集会の三つの講座、こどもの本のひろば、大学・高校・公共図書館の展示も行われ、ゲームなども取り入れた趣向を凝らした内容で参加の皆さんに楽しんでいただきました。
また、各展示会場をスタンプポイントとしたスタンプラリーも行い、完走した方には協賛企業(キハラ株式会社、社会福祉法人埼玉福祉会)から提供いただいた景品をお渡ししました。
おかげさまで盛況のうちに今年の「図書館と県民のつどい」を終えることができました。
参加の皆様並びに御協力いただいたスタッフ、企業の皆様、ありがとうございました。
こども読書活動交流集会講座の様子
こどもの本のひろば
展示会場の様子
展示会場の様子
2018年12月26日
障害者サービス用資料の見つけ方 誰でも専用サイトで探せます
みなさんこんにちは。障害者サービス担当です。
今日は障害者サービス用資料の探し方についてご説明いたします。少し難しいところもあるかもしれませんが、お読みいただき、実際に探していただけるとうれしいです。
点字・録音などの障害者サービス用資料で市販されているものはとても少なく、図書館で製作するには時間と手間がたくさんかかります。そのため、活字の図書のように1つの図書館で多くの資料を収集することはできません。そこで、全国の公共図書館や点字図書館等で所蔵する資料を相互に提供し、利用者が希望する資料をお届けしています。
私たちが実際に資料を探すときは、下記の2種類の総合目録サイトで検索をしています。
1 サピエ (https://www.sapie.or.jp/cgi-bin/CN1WWW)
サピエは、日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行う電子図書館サイトです。全国の点字図書館等が会員となっていて、そこで製作または所蔵された障害者サービス用資料を誰でも検索することができます。
さらに、会員になると検索結果からデータそのものをダウンロードできるようになります。視覚障害者等は無料で個人会員になれます。
個人会員になるには連絡用のメールアドレスと、図書館などの施設会員への利用登録が必要です。埼玉県立久喜図書館は施設会員ですので、サピエの会員登録を希望される方で、埼玉県内に在住・在勤・在学の方は当館へご相談ください。
2 国立国会図書館サーチ (http://iss.ndl.go.jp/)
国立国会図書館が取りまとめる各種資料の総合目録です。「障害者向け資料検索」にタブを切り替えると、「点字図書・録音図書全国総合目録」の書誌情報や、「視覚障害者等用データ送信サービス」のデータを検索することができます。埼玉県立図書館で製作した資料の書誌情報やデータも、ここで探すことができます。
上記の1と2は相互に連携し、もう一方も合わせて検索するようになっていますが、どちらかだけですべての資料を検索することは残念ながらできません。希望する資料が見つからない場合は、両方を検索します。お探しの資料を希望する形(録音、点字など)でお届けできるよう、担当として努力してまいります。また両方を検索しても見つからない資料については製作も検討します。必要な資料がありましたら図書館までご相談ください。
2018年11月19日
「図書館と県民のつどい埼玉2018」中高生ビブリオバトル中学生予選会を開催しました。
11月14日(水)県民の日に、「図書館と県民のつどい埼玉2018」中高生ビブリオバトル中学生予選会を聖学院大学にて開催しました。
中学生予選会の開催は今年で3回目となりますが、年々中学生バトラーのレベルが上がってきていると感じます。
今回の中学生予選会は、9月に県内すべての公立・私立中学校にバトラー募集のお知らせをしたところ、13校から22名のバトラーが参加しました。今年は各校から2名を上限に募ったのですが、それでも昨年の18名を上回る応募がありました。中学校でもビブリオバトルは着実に広がりを見せていることが伺えます。
予選会の運営も、参加者数に応じて毎年形を変えています。
今年は22名の参加者をくじ引きで6グループに分けて、グループごとにワークショップ形式で予選を行い、それぞれのグループのチャンプ本獲得者6名がイベント形式で決勝を戦うという形をとりました。
各グループの予選を見て回って感じたのは、ワークショップ形式に慣れていないバトラーが多いかなということでした。それでも、戸惑いながらも自分のおすすめ本の良さを伝えようと皆さん堂々と発表していました。
決勝に進んだ6名は、3組に分かれて1対1の決勝戦を戦いました。
いずれの発表もおおいに会場を沸かせ、どの本も「読んでみたい!」と思わせる発表でした。
最終的に決勝でチャンプ本を獲得したのは、
・さいたま市立与野東中学校 中澤優輝さん
「成りあがり How to be BIG」 矢沢永吉 著
・さいたま市立日進中学校 樽本咲月さん
「蜜蜂と遠雷」 恩田陸 著
・さいたま市立大宮東中学校 小林賢汰さん
「厭な小説」 京極夏彦 著
の3名でした。「図書館と県民のつどい」本戦での活躍も楽しみです。
参加したバトラーの皆様、引率の先生方、観覧にいらっしゃった皆様、お疲れ様でした。本当にどの発表もすばらしく、中学生の若々しさ、素直さに心打たれた方も多かったと思います。ビブリオバトルには、「本を通じて人知る、人を通じて本を知る」という本旨があり、それを実感した1日になりました。
最後に、予選会で紹介された本のリストを掲載します。参考にご覧いただければと思います。
本のタイトル | 著者名 | 出版社名 | |
1 | 厭な小説 | 京極 夏彦 | 祥伝社 |
2 | かがみの孤城 | 辻村 深月 | ポプラ社 |
3 | 神様ゲーム | 麻那 雄嵩 | 講談社 |
4 | キケン | 有川 浩 | 新潮社 |
5 | 今夜は眠れない | 宮部 みゆき | KADOKAWA |
6 | サクラダリセット | 河野 裕 | 角川文庫 |
7 | 桜のような僕の恋人 | 宇山 佳佑 | 集英社 |
8 | 死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録 | 古宮 九時 | KADOKAWA |
9 | 絶対主義 | 秋吉 理香子 | 幻冬舎 |
10 | タイムボックス | アンドリ・S・マグナソン | NHK出版 |
11 | だから私は明日の君を描く | 汐見 夏衛 | スターツ出版 |
12 | 手紙 | 東野 圭吾 | 文春文庫 |
13 | 成りあがり How to be BIG | 矢沢 永吉 | 角川文庫 |
14 | 博士の愛した数式 | 小川 洋子 | 新潮社 |
15 | 文豪ストレイドックス DEAD APPLE | 岩畑 ヒロ | 角川ビーンズ文庫 |
16 | 僕はロボットごしの君に恋をする | 山田 悠介 | 河出書房新社 |
17 | 星の王子さま | サン・テグジュペリ | 新潮社 |
18 | 蜜蜂と遠雷 | 恩田 陸 | 幻冬舎 |
19 | もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX | 神田 桂一・菊池 良 | 宝島社 |
20 | ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 | 田中 経一 | 幻冬舎文庫 |
21 | 連続殺人鬼 カエル男 | 中山 七里 | 宝島社 |
22 | 六人の赤ずきんは今夜食べられる | 氷桃 甘雪 | 小学館 |