展示
2020年3月26日
臨時休館中の子ども読書室の展示作業(県立熊谷図書館)
こんにちは!
熊谷図書館 視聴覚資料・図書館振興担当です。
現在、県立図書館は新型コロナウイルス感染症対策で、当面の間臨時休館しています。 利用者の皆さまには大変ご迷惑をおかけしているのですが、熊谷図書館の子ども読書室では、この機会に開館後子どもたちに喜んでもらえるような展示の準備をしています。
いつもは4月なら春と一つのテーマを決めてそれに関連した本を展示していますが、今回は子ども読書室に来てくれる子どもたちと一緒に何か展示ができないかと考えました。
そこで思いついたのが「みんなのひろば」です。
「みんなのひろば」とは、子ども読書室にある掲示版のことです。
みんなが読んでおすすめしたい本の絵を閲覧席に置いてある紙と色鉛筆で描いてもらい、「みんなのひろば」に飾って紹介しています。
今回の展示は、2019年に3歳から12歳までの子どもたちが描いてくれた73作品とその本を集めて一緒に展示することにしました。
題して「みんなのひろば」のおくりものです。
この看板の飛行船や風船は、子どもたちが喜んでくれるように職員が心を込めて作りました。
みんなが描いてくれた作品すべて展示したかったので、作品集ファイルと紹介カードを作成しました。どの作品も力作ばかりで、とっても上手です。
紹介カードは、子ども閲覧室の机や本棚の上など子ども読書室全体を使って飾っています。
自分が描いた絵がどこに飾られているのか探したり、またみんなが描いた絵を見て面白そうと思った本を借りたりできる楽しい展示となっています。
開館したら、ぜひ展示を見に子ども読書室に来てくださいね!
展示期間は、決まり次第ツイッターでお知らせします。
2019年12月5日
Moi Suomi! ~資料展示のお知らせ~(県立熊谷図書館)
こんにちは。
熊谷図書館 人文・社会科学資料担当です。
暦は12月になり、ぐっと冷え込む日が多くなりました。
今年もあと1か月、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて、熊谷図書館2階ロビーでは
資料展「Moi Suomi! 幸福の国フィンランドを知ろう」

を開催中です。
フィンランド語で「Moi(モイ)」は「こんにちは」、
「Suomi(スオミ)」は「自国=フィンランドそのもの」を意味します。
フィンランドといえば、みなさん何を思いうかべるでしょうか?
サンタクロース、オーロラ、ムーミン、サウナ......、近年では「世界幸福度ランキング」1位の国としても有名ですね。
そんなフィンランド、実は今年は日本との記念すべき年。1919年に2国間で外交関係を樹立して100周年になるんです。
今回の展示では、フィンランドを多方面から知ることができる資料をご紹介しています。
国際学力比較調査で毎回上位にランクインするフィンランド。
その教育システムについて知ることができる資料や

今年飯能市にテーマパークがオープンしたことにより、
ますます注目されているムーミン関連の資料


展示している資料は、一部を除き資料展終了後に貸出ができます。
気になる本があればぜひご予約ください。
また、来年1月にはフィンランドをより知ることができるイベントも予定しています。
ぜひ図書館を通じてフィンランドの魅力に触れてみてください。
─ 資料展 ─
「Moi Suomi! 幸福の国フィンランドを知ろう」
期間:令和元年11月23日(土)~12月19日(木)
場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
2019年11月8日
甘い香りのよろこび ~資料展示開催中のお知らせ~
こんにちは。
人文・社会科学資料担当です。
落ち葉が風に舞う季節となりました。
少し前まで、金木犀の甘い香りに包まれていたのが恋しいような気がします。
県立熊谷図書館周辺の金木犀の花もすっかり散ってしまい、少し寂しい担当です。
代わりと言ってはなんですが、オレンジ色という見た目・甘い香り漂うところが金木犀との共通点であるキャラメル。熊谷図書館ではそのキャラメルに注目した資料展、
「ポケットによろこびを
~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」
を開催中です。
キャラメルはともかく、池田文痴庵(ぶんちあん)文庫とは?という方が大半ではないでしょうか。
埼玉県立図書館では、貴重な資料をまとめて寄贈・委託いただいた際、特殊文庫という扱いで管理保存を行っています。
池田文痴庵文庫はそのひとつです。もとは旧 浦和市(現 さいたま市)に在住していた菓子史研究家・風俗資料収集家の池田文痴庵氏が所有していたコレクションです。池田氏の没後、御遺族から当館に寄贈いただきました。
同文庫は、池田氏が森永製菓に勤務していた関係もあり、特にお菓子にまつわる資料が数を誇ります。
今回の展示では、昭和初期頃のキャラメルに焦点をあてました。
たとえば......
当時の子供たちに大人気だった、こんなカラフルな内箱や、

キャンペーンとして行われていた、
キャラメルの空き箱を使用した工作の写真入りポストカードなど。

普段は書庫で保管している、図書館にしては珍しい資料が揃う展示です。
お菓子としてだけでなく、他にもよろこびを、と凝らされた工夫の数々を、ぜひ御覧ください。
読書の秋もまだまだ続きます。御来館をお待ちしております。
─ 資料展 ─
「ポケットによろこびを
~昭和初期のキャラメル 池田文痴庵文庫より~」
期間:令和元年10月12日(土)~11月21日(木)
場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
2019年6月13日
資料展「お札が変わる前に ~過去のお札、現在のお札、未来のお札~」開催中!(県立熊谷図書館)
こんにちは
熊谷図書館 人文・社会科学資料担当です。
早速ですが皆さん!!
4月9日のニュースは御覧になりましたよね???
そう、我らが渋沢栄一が
埼玉県を代表する近代日本の大偉人、渋沢栄一が
一万円札になるんです
いやぁ、感慨深いですねぇ。
埼玉県民のアイドル的(?)存在の渋沢栄一が、日本中で大人気になっちゃうのかぁ、、、
え? 渋沢栄一ってそもそも誰って?
またまた~
埼玉県民で渋沢栄一を知らない人なんているわけないでしょ
なーんて冗談半分にSNSなんかを眺めていると、あれ? 渋沢栄一って実は全然知られてない......?
そういえば、紙幣デザイン変更がされた当初は、検索ツールで「渋沢栄一」と入力すると、「誰」「何した人」みたいなサジェストばっかりだった気が......。
肝心の紙幣も、「ダサい」「変えなくていい」「もどして」「こんな紙幣に載せられるこのおじさんかわいそう」「デザイン酷すぎておじさん泣きそうでは?」と、散々な言われよう...
こ れ は ま ず い
紙幣のデザイン変更は偽造防止などで重要だし、渋沢栄一は近代日本の資本主義を支えた大偉人だし、肖像が泣きそうに見えるのはたまたまだし......
これは何とかして、「お札」と「渋沢栄一」についてもっと知ってもらわねば......
ということで、現在埼玉県立熊谷図書館では
資料展「お札が変わる前に~過去のお札、現在のお札、未来のお札~」
を開催中です
お札が変わるということ、そして、新たな一万円札の顔である渋沢栄一について知ってもらうため、色鮮やかでビジュアルな資料を集めました
それだけでなく、今回は様々な工夫を凝らし、いろいろな意味で「みて」楽しい展示になっています!
今回の展示は、いつもと一味も二味も違うのですよ
それではお待たせしました、担当一押しの見どころを紹介しますよ~
こちらは、本展示の目玉、「お札の歴史」コーナーです。
ここでは戦後発行された5種類の紙幣について、その変遷が分かるような資料を展示しています。珍しい昔のお札だって、カラーで見られちゃうんです。
さらに!!
今回はなんと「お札と切手の博物館」から特別にパネルをお借りしました
1階と2階を繋ぐ階段の踊り場で、ドドーンとパネルを展示
ずらりと並ぶ紙幣の写真はまさに圧巻! 写真に収まりきらないお札の歴史を、ぜひその目でご覧ください
そして、カラフルな資料やパネルで「過去のお札」「現在のお札」を満喫したら、次はいよいよ「未来のお札」です。
紹介するのはもちろん、我らが渋沢栄一のコーナー
この他にも、3階埼玉資料室にはたくさんの「渋沢栄一」関連資料があります。
そ・し・て!
このコーナーにはなんと、本だけでなく映像資料もご用意しています
え? いつもCDとか平置きされてるって?
いえいえ、今回は一味違います。いつもはガラスケース内に展示しているだけですが、今回はせっかくですし実際に上映しちゃいました
ヘッドホンも置いてあるので、ご自由に座って御覧いただくことも可能です。
5分ほどの映像なので、スキマ時間で楽しめるのもポイント
さらにさらに!!
資料展の開催に合わせ、なんと6月は連携映画会も開催しちゃいます
上映するのは映画「青い目の人形」、渋沢栄一が日米友好のために仲介を担った友情人形をテーマに、戦争の悲惨さや平和のすばらしさを謳った映画です
6月の上映日は7日(金)、14日(金)、21日(金)、27日(木)の午前10時からです。午後にはいつもの映画会もあるので、6月の金曜日(最終週だけは木曜日)は1日映画が楽しめちゃいますね
いかがでしたか?
今回の展示は本はもちろん、パネルや映像を「みて」楽しめる展示となっております
埼玉県の大偉人、同じ県で生まれた先人がお札になったのに、それを知らないだなんてもったいない
お札を知って、渋沢栄一を知れば、きっと新しいお札が楽しみになってくるハズ
「お札ってどう変わってきたの?」「渋沢栄一って誰?」という人も、ぜひ本や映像を「みて」、お札を楽しんでみてくださいね
資料展 お札が変わる前に ~過去のお札、現在のお札、未来のお札~
【期間】
5月25日(土)~6月27日(木)※図書館休館日を除く
【場所】
埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー
皆様の御来館をお待ちしております
2019年3月29日
資料展「図書館資料と写真で巡る熊谷宿」について
熊谷図書館 地域・行政資料担当です。
現在、熊谷図書館では、資料展「図書館資料と写真で巡る熊谷宿」を5月12日(日)開催中です。
この展示は昨年11月25日(日)に開催された「ウィキペディアタウンin熊谷」の関連展示です。
ウィキペディアタウンとは、街の名所や旧跡などを歩き、見聞きしたことをインターネット上の百科事典「ウィキペディア」に投稿し、世界中に街の魅力を発信するワークショップ形式のイベントです。
展示では、イベントで散策した熊谷宿周辺の名所・旧跡等を紹介。
実際に歩いた2時間のコースを順番にたどる構成となっています。
◆箱田用水沿い~裁判所方向へ歩く
用水沿いの民家の間に位置する「熊野堂 くまんどう」。『新編武蔵風土記稿』によると熊谷という地名にゆかりのある場所と言われています。
裁判所付近には「坊ちゃん」のモデルと言われている弘中又市の旧居趾。漱石の子 夏目伸六が著書『父の法要』の中で語る弘中のエピソードはとても興味深いです。
そして「千形神社」。今はなき土俵・奉納相撲の写真が『熊谷の姿』に掲載されています。
◆八木橋付近を歩く
大正期の貴重な姿を残し、国の登録有形文化財となった「聖パウロ教会」は『近代埼玉の建築探訪』などの資料で紹介されています。
八木橋デパート入口には「宮沢賢治の歌碑」が。『宮沢賢治「修羅」への道』に熊谷を訪れた足跡がまとめられています。
この他、「熊谷寺」「奴稲荷」「竹井本陣趾」関係の資料を展示しています。
◆星川上流~県立図書館方向へ歩く
熊谷随一の景勝地「星溪園」はもともと「石上寺」の庭園でした。『埼玉県地誌略』には狩野派の絵師による「石上寺庭池図」が。美麗です!
「高城神社」の宝物で、宝暦2年(1752)に描かれた「熊谷町古絵図」は『熊谷の文化財』に複製が収録されています。
この他、このエリアには星川の「戦災者慰霊之女神像」、国道17号沿いの「札ノ辻趾」があります。
街歩きの終点は、熊谷直実にちなんだ桜の木が植えられている「中央公園」。これからの季節、花見に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(資料の書誌情報は省略させていただきました。)
◆地域の魅力を発見するイベント「ウィキペディアタウン」
街を歩いて終わりではなく、図書館資料で調べて理解を深め、記事を発信するのが「ウィキペディアタウン」の醍醐味。最後に、イベント参加者の皆さんがウィキペディアに投稿した記事を展示しています。
編集したウィキペディアの記事一覧
(地名をクリックすると記事のページに移動します)
ウィキペディアタウンを実施するにあたってご協力をいただいた熊谷市観光ボランティアガイドの会「くまがい探偵団」、ITで街を盛り上げる取組をしている「Code for kumagaya」の皆さんをご紹介するコーナーもあります。地元愛に溢れた各団体の今後の活動が楽しみです。
以上、展示の概要をレポートしました。ぜひ、ご来館の上、資料現物をご覧ください。お待ちしています。
資料展 「図書館資料と写真で巡る熊谷宿」
期間 平成31年2月23日(土)~平成31年5月12日(日)(※休館日を除く)
場所 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー