展示
2021年7月8日
資料展「埼玉音楽紀行 歌い継がれるふるさとの心」開催中です
出梅も近づく頃、目に染みる新緑の葉も少しずつ落ち着いた色合いを帯びはじめました。
空を覆う雨雲の群れも、高まる夏の気配を抑えきれず、鮮やかな色彩に包まれた季節が訪れようとしています。
青葉を濡らし田畑をうるおすこの季節の雨を、かつての俳人は「青梅雨」と名付けました。
青梅雨の金色世界来て拝む
水原秋櫻子
こんにちは。熊谷図書館 視聴覚資料・図書館振興担当です。
さて、みなさんは夏の音といえば、何を想像しますか?
風鈴の音色や盛大な花火など、人によって思い起こされるものはさまざまだと思いますが、
やはり夏といえば楽しげな祭り囃子ではないでしょうか。
風情豊かに奏でられる太鼓や笛の音には、つかの間耳にしただけで私たちの記憶を鮮やかに蘇らせる、そんな力をもっています
現代のわたしたちの暮らしに音楽が欠かせないように、かつての人々にとっても音楽は生活に密着した存在でした。
ここ埼玉にも数多くの歌が残されており、当時の生活を知る手がかりとして役立っています。
県立図書館では資料収集の一環として、地域に関する視聴覚資料を収集しています。
今回、それらの資料をまとめて紹介する資料展「埼玉音楽紀行 歌い継がれるふるさとの心」を2階ロビーで開催しています。
開催期間は2021年6月1日(火)から2021年8月1日(日)までとなっています。
川越の船頭たちによって唄われた「川越舟唄」や、厳しい農作業の合い間に唄われた「麦打ち唄」など、県内に伝わる民謡を図書資料と視聴覚資料によって紹介しています。
興味を引かれた資料は館内の視聴ブースでお聴きいただくことができ、また展示ボードとスライドショーにて民謡が生まれた時代背景や当時の情景についてもご覧になることができます。
今回の資料展は民謡や神楽以外にも市町村のイメージソングや、デジタル化され生まれ変わった埼玉資料など、埼玉ゆかりの音楽が一堂に会した展示となっております。
皆さまもふるさとを彩る歌声に耳を傾けてみませんか?
2021年5月7日
ミニ展示「埼玉の偉人 渋沢栄一を知る」開催中です。
熊谷図書館 地域行政・資料担当です。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」がはじまり、埼玉の偉人、渋沢栄一がいま注目を集めています。
渋沢栄一といえば、令和6年から使用される新一万円札の肖像にも採用されることが決まっていますが、彼の業績が非常に多岐に渡っていることをみなさんご存知でしょうか。
今回のミニ展示「埼玉の偉人 渋沢栄一を知る」はそんな彼の功績を知るのにうってつけの展示となっています。前期「入門編」と後期「社会事業家として」の2部構成ととなっており、4月24日から後期展示がはじまっています。前期では入門編として多岐にわたる功績や人物像について解説した資料を中心にご紹介しました。
▲前期展示2階ロビーの様子
▲前期展示3階埼玉資料室の様子
日米関係が緊張した大正末年から昭和初期にかけて、渋沢が中心となって民間レベルで平和友好関係を築いた日米人形交流が行われました。後期展示では、外交面だけでなく、福祉・医療・教育など渋沢の社会事業家としての姿に注目した資料をご紹介しています。
▲後期展示2階ロビーの様子
▲後期展示3階埼玉資料室の様子
渋沢は、企業の利益追求の基盤に、しっかりと道徳を置き、営利活動と道義が一致する社会の実現を終生追い求めました。「道徳経済合一論」呼ばれる考え方です。
2階ロビーでは、当館所蔵資料『肉声で聞く渋沢栄一の思想と行動』より講演「道徳経済合一論」を再生しています。渋沢栄一83歳当時の肉声をぜひお聞きください。
▲渋沢栄一の肉声を聞くことができます(2階ロビー)
埼玉資料室では、渋沢栄一関連図書コーナーもございますのでこちらも併せてお楽しみください。
ちなみに、「埼玉の偉人 渋沢栄一を知る」という展示は実は2009年にも一度開催しています。
資料展示目録はこちらです。
12年の時を経て、当館の渋沢栄一関連資料も増大しました。新しいお札の顔になると決まった2019年以降出版された図書のうち県立図書館の資料として受け入れたものはどれくらいになるのか調べてみました。結果はこちらから、ご確認ください。
前期・後期の資料展示リストは下記からご確認ください。
みなさまのご来館をお待ちしております。
※埼玉資料室の資料はすべて館内利用(貸出不可)です。館内で複写サービスをご利用いただけます。同一資料が県立久喜図書館または外部書庫にある場合は、取り寄せのうえ貸出ができます。お気軽にカウンターまでお尋ねください。
ミニ展示「埼玉の偉人 渋沢栄一を知る」 後期「社会事業家として」 開催期間:令和3年4月24日(土)~5月30日(日) (図書館休館日を除く) |
2020年12月24日
資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」のお知らせ(県立熊谷図書館)
令和2年度第4回資料展「いろはで発見!郷土かるたに見る埼玉名物」
※図書館休館日を除く。



展示ケース3 埼玉の偉人/祭/伝統
(1)埼玉の偉人(写真上段)
『彩の国21世紀郷土かるた』には埼玉にゆかりのある偉人のうち、代表的な7名が登場します。中でも渋沢栄一は、新一万円札の肖像になることが決まり、令和3年放送予定のNHK大河ドラマのモデルにもなるなど、県内外から注目が集まっています。ほかにも武蔵武士から宇宙飛行士まで、様々な時代と分野で活躍した偉人がかるたには読まれています。
(2)埼玉の祭(写真1枚目下)
(3)埼玉の伝統(写真2枚目下)

展示ケース5 埼玉の新名所
最後は昭和後期から平成初期にかけて誕生した、2002年当時の埼玉の新しい名所が読まれたかるたの展示です。2021年東京オリンピックのサッカー競技会場となる「埼玉スタジアム2002」や、現在もビジネス・ショッピングの拠点としてにぎわう「さいたま新都心」もこの頃完成しました。
『彩の国21世紀郷土かるた』の発行から間もなく20年が経過しようとしている今、皆さんはどんな場所を「新名所」に思い浮かべるでしょうか。
2020年11月6日
資料展「SFクロニクル」開催のお知らせ(県立久喜図書館)



2020年6月2日
ほんのひといき ~資料展示開催のお知らせ~
こんにちは。
人文・社会科学資料担当です。
緊急事態宣言が解除となったとはいえ、気軽には外出しづらい日々が続きます。
おりしも季節は梅雨入りの頃、すっきりしない天気も相まってなんとなく気分も沈みがち......。
そこで埼玉県立熊谷図書館では、気分転換ができるような資料展示「ほんのひといき」を開催いたします。
食べもの、飲みもの、食事文化について書かれた本たち。
家の中でより心地よく過ごすヒントを与えてくれそうな本。
一日の終わりの究極のリラックスタイム、「眠り」について、その中で見る「夢」について突き詰めた本。
不安な気持ちに寄り添ってくれるような本や、あふれる情報の扱い方を教えてくれるような資料も御用意いたしました。
また、新型コロナウィルスの感染拡大防止の最前線にいる、現代医学を支えるすべての方々への敬意と感謝をこめて、歴史に名を遺した医学関係者の方の伝記を集めたコーナーもございます。
本を通じて、新しい知識の旅へ出かけてみませんか?
本展示は図書館開館後から、2階のロビーで御覧いただけます。展示資料はすべて貸出可能です。
御来館が難しい方につきましては、資料リストを公開しております。
御興味のある本がありましたら、図書館ウェブサイトもしくは御電話にてお申し込みいただければ郵送貸出(有料)もいたします。
この展示が、少しでもみなさまの息抜きとなることを、そして一日も早く事態が収束を迎えることを祈っております。
─ 資料展 ─
「ほんのひといき」
期間:令和2年6月2日(火)~7月12日(日)
場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー