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資料紹介

2011年11月17日

16ミリフィルム

こんにちは。

熊谷図書館視聴覚資料担当です。

今回は熊谷図書館で所蔵している16ミリフィルムについて紹介します。

1114日の県民の日に、県立図書館3館で映画会が開催されましたが、その際上映された作品は、すべて熊谷図書館で所蔵している16ミリフィルムです。

(左から大、中、小の16ミリフィルム、一番右はDVD)

熊谷図書館では劇映画やアニメ、教養関係など約4,000本の16ミリフィルムを所蔵しております。

(書庫の一部。棚に16ミリフィルムがずらりと並んでいます)

ほんの一例を紹介しますと、

劇映画では大竹しのぶ主演の「あゝ野麦峠」、田中好子主演の「黒い雨」、芦屋雁之助主演の「裸の大将放浪記」といった日本映画史上の名作、

アニメでは忍たま乱太郎、アンパンマン、ミッキーマウスなどの人気キャラクターの作品や「おむすびころりん」、「がんばれスイミー」、「三匹のこぶた」など誰でも知っているお話、

教養関係では、歴史、地理、天文学、生物、建築、美術、工芸などに関する貴重な映像、

など種類豊富に取り揃えております。

HPに16ミリフィルムの一覧がありますのでご覧になってください。

https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/16mm/16mm_index.html

これらのフィルムは県立図書館での映画会で上映するだけではなく、県内の機関・団体に貸出を行なっております。また、映写機の貸出しも行なっております。(ご利用条件について詳しくはHPの「16ミリ映画フィルム利用案内」をご覧ください。)

暗い部屋で、スクリーンに映し出された16ミリフィルムの映像を多くの人と一緒に鑑賞することは、テレビでDVDを一人で鑑賞するのとは違った味わい深さがあります。

学校の授業や子ども会や地域の活動などで、ぜひご活用ください。

2011年10月27日

川沿い作品展協賛事業として『川沿い散策マップ』を作成

県立熊谷図書館のある熊谷市箱田付近には成田用水が流れています。年1回、成田用水の近くにお住まいの人たちが、日頃打ち込んでいる絵や書などの作品を展示して、街の中に川が流れているというすてきな環境について考えようという「川沿い作品展」が今年も10月29・30日(土・日)に開催されます。

(過去の「川沿い作品展」)

080524-kawazoi 028.jpg


県立熊谷図書館ではこの「川沿い作品展」に協賛し、『川沿い散策マップ』を作成いたしました。このマップは県立熊谷図書館をスタートして、荒川から成田用水に水を取り入れる六堰頭首工までの約15kmのルートとそこに点在するおもしろスポットを写真等をとりまぜて紹介するものです。

リーフレット_表紙(圧縮).jpg


『川沿い散策マップ』は「川沿い作品展」の両日各会場で配布します。また、県立熊谷図書館に用意してあります。ぜひこのマップを手にとって、川沿いの散策をお楽しみください。ここではその中から幾つかのおもしろスポットをバーチャルでご紹介いたします。

(箱田付近の成田用水。流れのある住宅地です。)

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(江南サイホン跡地: 幅約100mの滝。)

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(六堰と重忠橋)

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2011年8月19日

土地の記憶と古地図

少し前の話になりますが、5月10日に県立浦和図書館からNHKゆうどきネットワークの生中継が行われました。
この放送以外にも各局の情報番組や朝のニュース番組、読売新聞を始めとする新聞各紙で、埼玉資料室と古地図が取り上げられました。

それは「現在の南栗橋駅周辺にあったといわれる沼の名前と位置を確認したい。」という質問から始まりました。
郷土資料の中には、沼の点在を語った古老の記録がありますが、折々の土地の経過を表す地形図から、沼の名前や位置を読み取ることはできませんでした。
唯一明治期に作成された迅速測図のみが古老の記録を裏付ける痕跡を示していました。

bousai2.jpg

<取材のきっかけになった展示「いざという時のために-知って備える 埼玉県防災資料-」>

この迅速測図がその後話題を呼び、埼玉資料室に多くのお客様が訪れるきっかけとなり、冒頭で御紹介した生中継にもつながったのです。
迅速測図は現代の測量につながる地図として、また大規模な開発が行われる前の埼玉県をうつす地図として、郷土史を研究される方に良く知られている地図です。

自分の住む場所にはどんな歴史があるのか。過去に何が起こったのか。古い地図をはじめ、土地条件図や地質図から、土地に刻まれた歴史を読み取ることが出来ます。また過去の災害史は未来への予測ともいえます。

ご参考に、
埼玉資料室でご覧いただける地図の案内です。
「土地の昔、土地の現在を知るには」
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/saitama/pdf/tizuannai.pdf

また、県立久喜図書館で所蔵している
『日本の液状化履歴マップDVD 745-2008』
(東京大学出版会 2011)
※貸出はできません。図書館内でご覧ください。
も、過去の地震で起きた液状化の地点など履歴がわかります。


東日本大震災以降、家族や地域のつながりの重要性が再認識されてきました。
9月1日防災の日を前に、水や食料の確保と一緒に、ぜひ知識も備えて下さい。地域の特色に応じた備えはそれぞれに異なるはずです。

各市町村のハザードマップの確認とともに、家族で、地域で、土地の昔とこれからを知るきっかけに、図書館を訪ねてみませんか。
県立図書館のみならず、お住まいの地域の図書館もあわせてご利用下さい。思いがけない発見があるかもしれません。

埼玉資料室からでした。