図書館ブログ
2016年10月6日
ウェブアンケート プレゼントのご紹介♪ ~ なつかしい昭和の県立浦和図書館の風景 ~
埼玉県立図書館ブログをご覧くださりありがとうございます。
熊谷図書館 システム管理担当です。
現在、旧浦和図書館を写真で振り返る「埼玉県立浦和図書館クリアフォルダ」(限定非売品)が抽選で10名様に当たるウェブアンケートを(11月15日(火曜日)まで)行っています。ぜひご意見をお聞かせ下さい。
さて、今回プレゼントするクリアフォルダ。浦和図書館の閉館記念に作成したもので、浦和図書館の歩みがわかる写真の数々がプリントされています。
今回は、掲載写真の中からいくつかを紹介します。
県立図書館は、大正11年に県教育会立埼玉図書館が開設され、大正14年には浦和の旧女子師範学校校舎(鳳翔閣)に模様替えして移転。
その後、昭和26年3月に図書館法に基づく「埼玉県立図書館」となりました。
【鳳翔閣】

施設の老朽・狭隘化が進み、昭和35年に新館として建築されたのが、旧浦和図書館でした。

まだ旧浦和市に図書館がなく、開館を待つ人で列ができています。
【3階カウンター】

閉館までこの場所に変わりはありませんでした。
その後、昭和45年に熊谷図書館、昭和50年に川越図書館、昭和55年に久喜図書館が設置され、4館体制となりました。
専門的な資料の収集・提供だけではなく、市町村立図書館がまだ十分整備されていない地域へ移動図書館車を運行するなど、一般的な図書の貸出などの地域住民への直接サービスや市町村立図書館の整備の後押しを行ってきました。
【移動図書館】

マイクロバスを改造した移動図書館での貸出サービス。
現在では、県内市町村立図書館の整備が進み、そのサービスも充実しています。
一方、県立図書館に求められる役割も変化し、市町村立図書館では充足しない専門的な資料・情報を充実し、県民だけでなく企業・団体の利用や調査相談に応じるとともに、市町村立図書館支援を通じて、県域全体にそのサービスをお届けしています。
【旧埼玉資料室(3階)】


現在は解体工事中です。
2016年9月30日
旧浦和図書館の解体工事が始まりました。
平成27年3月に浦和図書館は閉館しましたが、現在は、県立図書館資料の貸出・返却窓口として浦和分室(埼玉県立熊谷図書館浦和分室)を県立文書館建物内に開設してサービスを行っています。
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/access/bun_shisetsu.html
閉館後の旧浦和図書館内では、一年間かけて蔵書等の引っ越しを行い、このほど、建物の解体工事が本格的に始まりました。
窓部分にシートが張られています。
平成29年5月までの工期で、建物解体と整地などをするとのことです。
解体直前の館内の様子をご案内します。
蔵書や書架・備品類の引っ越しは昨年度終了しているので、中は広々とした感じです。
書架を撤去した3階閲覧室。
壁や天井が「時代」を感じさせます。
2階(新聞・雑誌室)の壁
3階(閲覧室)の壁
天井3態(木・竹・萱?)
旧浦和図書館は"昭和"を感じる図書館として、映画のロケも行われました。
映画「北のカナリアたち」冒頭の図書館シーンに使われた回廊
http://libprefsaitama.seesaa.net/article/301603106.html
映画「ソロモンの偽証」警察署シーンで使われた階段
なお、解体後も敷地内に立つ明治天皇「行在所記念之碑」や「浦和一女子発祥の地碑」はそのまま残るとのことです。
「浦和一女子発祥の地碑」(左端)、「行在所記念之碑」(右)
2016年9月28日
「図書館で、がん相談」開催しました
去る9月6日、久喜図書館で「図書館で、がん相談」→詳細はこちら を開催しました。
埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター の相談員による 出張相談 です。
がん患者が増え続けている社会状況を受けて、全国の「がん診療連携拠点病院」「地域がん診療指定病院」には、「がん相談支援センター」が設置されています。
がん治療や療養生活全般、社会制度の利用などについて、看護師やソーシャルワーカーが無料でお話を伺い支援する窓口です。
がんに関する図書や情報提供に力を入れている当館でも、時折、がん患者さんやご家族から 深刻なお悩み を相談されることがあります。
「どこに相談すればいいかわからない」という方、がん相談支援センターを知っていても「病院に行くのは ちょっと敷居が高くて..」という方も。
そこで、今年初めて、みなさまが気軽に利用できる図書館での出張相談を試みました。
当日は4名の方が相談に来られ、「とても参考になりました」「安心しました」との感想をいただきました。
今回の相談員さんは、国家資格である「社会福祉士」を持つ ソーシャルワーカー でした。
相談の一例として、退院後の在宅治療 について相談を受けると、お困りごとを解決できるような 制度や情報の提供、その方がお住まいの地域にある 医療機関 や 訪問看護ステーション、相談先 などを紹介し、支援してくれます 。
がん相談支援センターでは、できるだけ個々のがん患者さん の 病状や希望に沿う 支援が紹介できるよう、地域の医療・福祉情報を収集しているそうです。
当日相談に見えた方のなかには、帰りがけに当館の「がん情報コーナー」の 本 を熱心に読んで、「これでドクターと相談できます」 と喜んで帰られた方もいらっしゃいました。
久喜図書館 がん情報コーナー → 詳しくはこちら
がんは「情報戦」と言われます。
医療機関、相談窓口や支援制度、図書や情報を上手に使って闘病に役立てていただければ幸いです。
2016年9月26日
県立図書館ウェブアンケート!抽選でプレゼントも!!(11月15日まで)

2016年9月15日
「がん患者の体験談を聴く」盛況のうちに終了いたしました
8月27日(土)に当館で、がん患者会シャロームによる講演会「がん患者の体験談を聴く」を開催いたしました。
参加者はなんと99名!
強い雨の日であったにもかかわらず、ほとんどの席が埋まる大入りとなりました
講演会では、7名の発表者と司会者が、それぞれのがんについて生の声で語られました。
語りの間には、司会者の笑いあり涙ありの説明が入ります。
これは「肉腫患者と若年性がん患者としての活動」の語りと発表者紹介の写真です。
県外から講演会のために駆けつけてくださいました
がん告知後も、これまで通り働き続ける中で感じた思いや、周囲との関係について。
ありのままの生の声が、共感を呼びます。
次の写真は挙手!・・・ではなくエアロビクス中の写真です。今回の講演会では、体験談を聴くだけでなく、椅子に座ってできるエアロビクスも体験できました
からだが伸びていい気持ちです
こちらは「がん患者会シャローム」会員&「NPO法人 肺がん患者の会ワンステップ」代表が、自身の肺がんについて語られている写真です。
がんと診断されてからこれまで、どのように感じ、闘い、生きてきたのか・・・
医師との接し方について、家族にどう伝えるかなど、自分の身に置き換えて聴かれた方も多いのではないでしょうか。
「再々発がんの日々の暮らし」 の語りの写真です。
発表者の方が見せてくださった"命の砂時計"とお孫さんとのやりとりが胸に熱くせまりました。
会場の皆さんも真剣に聴き入っています。
体験談の後には、当館司書が図書館でがん情報を入手する方法についてミニ講座を行いました。
当日配布した資料はこちら(PDF 2,930KB)からご覧いただけます♪
県立図書館のがん情報コーナーでは、がんに関する図書を約500冊ご用意し、また相談窓口や、専門機関から入手した、がん治療に関するパンフレット類もご提供しています。
がんについて知りたいときは、どうぞ県立久喜図書館がん情報コーナーをご利用ください。
司書が調べ物もお手伝いしております