図書館ブログ
2013年3月14日
ドキドキ! ワクワク! 図書館の"裏の組織"とは......?
こんにちは、情報・地域協力担当の職員です。久喜図書館に司書として勤め始めて、そろそろ1年になります。
ついこの前働き始めたと思っていたのに、もうすぐ平成24年度も終了です。月日が流れるのはあっと言う間だと、改めて実感しました。この1年は、毎日が勉強の連続でした。図書館には、利用者として来るだけではわからないたくさんの仕事があることを知り、その仕事に携われる喜びを感じる日々でした。
そこで今回は、久喜図書館で働いていなければ知ることのできない"裏の組織"について紹介したいと思います!(なんだなんだ)
その名も「こぶたの会」です!
久喜図書館では有志の職員によって、"おはなし(ストーリーテリング)"の勉強会を行っています。この会は、館内整理日(第4金曜日の休館日)のお昼休みや就業後の時間を使って開かれ、今年度は11人の職員が参加しています。
図書館が幼児や児童向けに行っているおはなし会では、読み聞かせや手遊びなどを子ども読書推進担当が行いますが、ここでは担当に関係なく全ての会員が日本や世界の昔話などを覚えて聞かせる、"おはなし"をしなければなりません。毎回2人~4人の職員がひとつずつおはなしを語ります。
『くわずにょうぼう』はどんなおはなし?
ワクワクしながら聞いています。
面白い場面や、オチでは思わず笑ってしまいます♪
勉強会では5分から10分ほどのおはなしを披露しますが、子ども読書推進担当の職員は、毎土曜日のおはなし会で披露しているので、さすがにうまい! でも、担当に関係なく、どの職員も物語を懸命に覚えて、工夫をして語っていました。その姿はとても素敵でした。それぞれに語り口があり、それぞれの物語があり、毎回、自分とは違った部分を発見することができます。その発見は面白いものですが、それはおはなしを聞くことだけではなく、図書館で日々たくさんの人と関わることで見えてくる大切なものだと思いました。
自分のおはなしについては反省点ばかり......。今回初めておはなしに挑戦しましたが、数分間の物語を覚えるだけでも容易ではなく、スムーズに語り終えることはできませんでした。前日は緊張してほとんど眠れませんでした。(ホントに?)
また披露する機会があったら、もっと確実に物語を覚えて、間の取り方やテンポなどを工夫して語りたいと思っています。
2月のこぶたの会では、手遊びと輪唱も行いました。日頃、みんなで同じ動作をしたり、歌ったりすることはあまりないので、子供の頃を思い出して、懐かしい気持ちになりながら、平24年度最後の会は終わりました。
おはなし会が始まるときの手遊びや
「あめこんこんゆきこんこん」の輪唱も行いました(*^^*)
子ども読書推進担当の職員は、歌もお上手ですね。
このように和気あいあいとした雰囲気の中で、切磋琢磨しています。他の人のおはなしを聞くことは楽しみであり、自分で語ることはとても勉強になります。職員の影の頑張りを少しでも皆さんに知っていただけたら嬉しいです。これからも、久喜図書館の裏の組織、"こぶたの会"は永遠に続くことでしょう♪♪
2013年3月12日
資料展示「歌舞伎の世界へようこそ」開催中!
久喜図書館芸術・文学資料担当です。
久喜図書館では、3月5日(火)~24日(日)まで
資料展示「歌舞伎の世界へようこそ」を開催しています。
展示に先立ちまして(少し前ですが)歌舞伎鑑賞をしてきました。
新橋演舞場で1月に公演された「壽 初春大歌舞伎(夜の部)」です。
歌舞伎鑑賞は高校の授業の一環で鑑賞して以来。
その頃は難しそうで、敷居が高い印象が拭えませんでした。
会場では着物姿の常連と思われる方や、外国人の方も多く見か
けました。
演目の中には日本人にはなじみの深い「仮名手本忠臣蔵」もあり
ました。難しそうと思っていましたが、イヤホンガイドを聴きながら
鑑賞したので、すんなり入ることができました!
また、「忠臣蔵」というと悲劇的な印象でしたが、笑いのシーンも
ところどころあり、夢中で見ていたら、あっというまに公演が終わっ
てしまいました。
色鮮やかなおみやげたち。右のチョコのパッケージが好評でした。
今回の展示では歌舞伎鑑賞のガイドブックとなるような資料や、
来月に新開場となる歌舞伎座の歴史に関する資料、先日他界
された市川団十郎や中村勘三郎の資料もご紹介しています。
歌舞伎に関する資料は展示されているものだけではありません。
書庫にもまだまだ専門的な資料や出版年の古い資料があります
皆様もこれを機会に歌舞伎の世界へ一歩足を踏み入れて
みてはいかがでしょうか?
2013年3月5日
県立熊谷図書館界隈 開花を待つ桜
まだ頬にあたる風の冷たい毎日ですが、いつの間にか樹木は芽吹き・開花の準備を人の気付かないうちに進めています。県立熊谷図書館の近くには約9千本の樹木が茂る中央公園があります。樹木の中には桜の樹も多くありますが、毎年春にはソメイヨシノに先駆けて2本のしだれ桜の名木が美しい花を咲かせます。"市報くまがや"によれば、この2本の名木は京都円山公園の「祇園しだれ桜」の子株が寄贈されたものだそうで「玉津留姫」「千代鶴姫」と名付けられています。これは熊谷ゆかりの武将・熊谷次郎直実の姫の名前を付けたものとのこと、桜の街・熊谷市を象徴するような存在です。
祇園しだれ桜「玉津留姫」
祇園しだれ桜「千代鶴姫」
桜の花は日本人の心に特別な思いを呼び起こし、人々はその風情を愛してきました。 西行や梶井基次郎をあげるまでもなく、桜を題材とした芸術作品は数多くあります。 桜の開花を待ちわびながらいただく桜餅も、私たちの桜の風情を愛する心が生み出したお菓子といえましょう。
桜餅二種:向かって左が東国風の長命寺、右が西国風の道明寺。
今年は、桜の開花は平年並みとの予想。今は小さく固い蕾も3月末にはほころぶ様子を見ることができそうです。その時が来たら、県立熊谷図書館に来館される方は少し回り道をして「玉津留姫」「千代鶴姫」に会いに行かれるのも一興ではないでしょうか。来館される際の楽しみが一つ増えるかもしれません。
2月3日に惜しまれつつ他界された歌舞伎俳優・市川団十郎氏の熊谷市来訪時に国立劇場より寄贈された新品種の桜「駿河小町」も中央公園で開花を待っています。
2013年3月3日
ひなまつりの絵本が寄贈されました
このほど、埼玉節句人形振興協会から、県立図書館や県内の市町村立図書館に、ひなまつりに関する絵本『モモちゃんのひなまつり』を寄贈していただきました。
『モモちゃんのひなまつり』は、主人公の女の子モモちゃんが、妖精につれられて「おひなさまの国」へ行き、雛段に並ぶ人形の意味や、そこにこめられた家族や祖先の大切な思いを知る、というあらすじの本です。
写真は、県立浦和図書館で行われた贈呈式のようすです。 県内の公共図書館を代表して、県立浦和図書館長から埼玉節句人形振興協会へ感謝状をお渡ししました。
2013年2月8日
健康医療情報講演会「歯とお口のケアでめざせ健康長寿!」を開催しました。
1月26日(土)久喜図書館では講演会「歯とお口のケアでめざせ健康長寿!」を開催しました。講師を埼玉県歯科医師会地域保健部の三木昭代先生、埼玉県歯科衛生士会の渡辺真木子さん、福田尚子さんにお願いしました。講師のわかりやすく楽しいお話とお口の健康体操の実技指導によって、講演会はなごやかな雰囲気の中で進みました。
あらためて知る歯とお口のパワー!
三木昭代先生は、誤嚥性肺炎で入院した高齢者が、退院後畑仕事ができるまで回復した映像を日本歯科医師会のホームページから紹介しました。入れ歯を治し、食事をきちんと噛んで食べられるようになったことにより驚くほど回復したケースです。
<噛むことは脳の刺激>
お口を動かし噛むことで「顔の筋肉」を整える「脳への刺激」を与える「全身の骨格や筋肉」を鍛えることができる、唾液のはたらき、お口の機能と認知症の関わりなどのお話を伺い、歯とお口のパワーを再認識しました。
詳しくは当日配布の資料「講演会テキスト」(三木昭代先生の許可をいただいて掲載しました。)をご覧ください。
活かそう歯とお口のパワー!
渡辺真木子さん、福田尚子さんには、歯とお口のパワーを十分活かすため、健康体操の実技指導をしていただきました。参加した皆さんは楽しく「舌の運動」や「唾液腺マッサージ」、「パ・タ・カ・ラ」や早口ことばの発音練習などに取り組みました。
<体の側部の運動>
<唾液腺マッサージ>
「これまで参加した講演会のうち、一番わかりやすいお話でした。」「嚥下のしくみが大変わかりやすくて良かったです。」「歯科医院で働いています。お口の健康体操をどのように患者様に教えたらよいか悩んでいたので、とても参考になりました。」「お口の健康体操楽しかったです。」などの感想が寄せられました。
来年も皆さまに関心の深いテーマで講演会を企画いたしますので、ぜひご参加ください。
また、この講演会にあわせて企画しました資料展示「家族みんなの口腔ケア」を2月24日(日)まで2階公開図書室で開催しています。関連資料を手にとってご覧ください。
<資料展示「家族みんなの口腔ケア>
自然科学・技術資料担当:松村