メニューにジャンプこのページの本文へジャンプ
埼玉県立図書館 あなたの調べるを応援します

ホーム図書館ブログ> イベント

イベント

2022年12月23日

11月5日(土) 百周年記念文化講座「埼玉県立図書館あんな話こんな話~映像と語りによる としょかん回顧録~」を開催しました

こんにちは。熊谷図書館の人文・社会科学資料担当です。
11月5日(土)に、令和4年度熊谷図書館文化講座「埼玉県立図書館あんな話こんな話~映像と語りによる としょかん回顧録~」を開催しました。
今年度の文化講座は、埼玉県立図書館百周年を記念したもので、テーマはもちろん「埼玉県立図書館」です!
「語り手」として、埼玉県立図書館元職員の北爪健一(きたづめ けんいち)さん、小山正記(こやま まさき)さんのお二人をお迎えし、要覧や年表には載っていない「こぼれ話」を語っていただきました。
百周年記念のため、講師と職員とで協力し講座内容を構成しました。「1 黎明期と浦和図書館」「2 熊谷図書館開館の頃」「3 移動図書館のおはなし」「4 新聞記事に見る埼玉県立図書館」「5 映画会・視聴覚資料のおはなし」「6 久喜図書館開館の頃」「7 現在の姿」「8 みんなの県立図書館」の8つのテーマに分け、懐かしい映像、写真、新聞記事等を見ていただきながら県立図書館の歩み等を振り返りました。
講師の方のたくさんの素敵なお話に、参加者の皆さんは最後まで熱心に耳を傾けられていました。
Image20221108165700.jpg

講座で語られたエピソード等について、ほんの一部ですが、ご紹介したいと思います。

1.黎明期と浦和図書館
明治期に埼玉師範学校に併設された浦和書籍館は広く利用されることがないまま数年で廃止となったこと、大正11年(1922年)に現在の県立図書館の前身となる埼玉図書館が開館したこと、巡回文庫のことなど、写真や統計等を紐解きながら、黎明期に思いを馳せました。

下は、埼玉図書館が設置された郡役所の写真です。

県教育会立埼玉図書館.png

平成27年(2015年)に廃館となった浦和図書館が、昭和35年(1960年)に落成した当時の映像を上映し、竹等の素材を使った個性的なデザインの天井3種類の写真などもご覧いただきました。この天井、記憶に残っている方はいらっしゃるでしょうか?

浦和図書館天井.png

浦和図書館と隣接する埼玉会館は著名な建築家前川國男氏の作ですが、敷地が緩やかに地続きとなっており一体感がありました。独特な天井の意匠と相まってなのか(?)浦和図書館を著名な建築家の設計と勘違いして来館される方もいらっしゃったようです。

2.熊谷図書館開館の頃
熊谷図書館の開館準備や1980年代の様子を記録した映像を上映しました。資料を鋭意受入れる様子、資料保存のための収蔵庫、今も変わらない障子の窓辺などが紹介されていました。

現在の障子の窓辺.png

資料の受入れとともに、所蔵の有無を検索するための目録カードの整備も同時に行われました。大量の目録カードを書名や著者名の50音順に繰り込む作業は、昼食後は眠気との戦いだったとか。

目録カード.jpg

資料検索は、今ではオンライン検索が主流となりました。埼玉県立図書館では、川越図書館閉館前後の辺りで、電算化が進んだというお話がありました。

3.移動図書館のおはなし
活動の様子、各館の移動図書館車の概要の紹介がありました。車の愛称の由来も教えていただきました。例えば、久喜図書館「みずほ号」は、県東の田園地帯のみず穂のたなびきから命名されたそうです。

みずほ号と職員.jpg

県立図書館最後の移動図書館車の設計図や写真を見ながら、こだわりのポイントや活躍の様子をお話しいただきました。北爪さんは移動図書館業務に長く携わるとともに、個人的にアジア・アフリカと共に歩む会で活動されており、役目を終えた図書館車がアフリカに贈られる事業についてもお話しくださいました。

4.新聞記事に見る埼玉県立図書館
昭和30年代にレファレンスサービスを紹介する記事があったり、昭和50年代に全国初の点字版図書目録を作成した記事、浦和図書館閉館間際に映画『北のカナリアたち』の撮影に関する記事があったり...、新聞記事から埼玉県立図書館のあれこれを振り返りました。
昭和54年(1979年)3月10日の『埼玉新聞』に掲載されていた「珍しやカイの木 県立熊谷図書館で」という記事には、現在も敷地内にある木について書かれていました。そんなに珍しい木だったとは...。

現在のカイの木.png

5.映画会・視聴覚資料のおはなし
昭和の映画会の様子を記録した映像を、会場内に設置した映写機で再生。フィルムの回る独特の音を聞きながら鑑賞しました。時代が変わっても、大勢で鑑賞する映画会の良さは変わらないというお話に、参加者の皆さんもうなずきながら耳を傾けていらっしゃいました。
図書館で視聴覚資料を収集する意義、フィルム保存の難しさなど、長年にわたり視聴覚資料のサービスに従事してきた小山さんの経験や思いをお話しいただきました。

フィルム庫の様子.png

6.久喜図書館開館の頃
オープン当時の賑わいを記録した映像をご覧いただきました。
あまりの混雑に迷子が出たり、入口外のピロティーで利用登録の受付をしたりと、休む間もない忙しさだったそうです。
開館記念に郵便局では記念スタンプが作成されたというエピソードには驚きました。

開館記念スタンプ・切手.png

久喜図書館が開館し4館体制となったことで、合同目録作成の事業が始まりました。目録は冊子からCD-ROM版に移り変わり、そして、今ではオンライン検索に。便利な時代になりましたが、紆余曲折あったのですね。

合同蔵書目録(A5).jpg

小山さんの久喜図書館での思い出の締め括りに、東日本大震災当日の手記の紹介がありました。書庫資料の大量落下、お客様の混乱の様子など克明な描写に改めて震災の恐ろしさがよみがえりました。甚大な被害を受けた久喜図書館は、復旧のため2日間臨時休館することとなりました。

7.現在の姿
4館体制の時代を経て現在は熊谷、久喜、浦和分室の2館と1分室という体制となっています。現在の様子を現役職員から少しご案内させていただきました。

2館1分室.png

8.みんなの県立図書館
最後に、参加者の方に県立図書館の思い出などを伺いました。「図書館が好き」という想いが伝わる温かいお言葉、司書に対する思いなど素敵なお話をお聞きすることができました。
講座終了後、参加者の方から「移動図書館の話が懐かしかった」「熊谷図書館の障子の窓、いいですね」「貴重なお話と映像だった」などのご感想もいただきました。

Image20221108165722.jpg

講師のお二人が特に力を注いでこられた「移動図書館」「映画会・視聴覚資料」については、その当時を知るお二人だからこそ語ることのできる、まさに"こぼれ話"がたくさん飛び出しました。移動図書館車を見つけて「来た来た!」と喜んでくれる子どもたち、図書館や映画館のない地域で開催された出張映画会のエピソードなど、その時の様子が鮮明に思い浮かぶようでした。
サービスの形は変わっていったかもしれませんが、皆さんにとって身近で便利な図書館でありたいという想いは今も昔も変わらず図書館に引き継がれています。先輩方の意志をしっかりと引継ぎながら、時代と共に進化し続ける埼玉県立図書館でありたい...と、講座を企画した職員一同思いを新たにする機会となりました。

北爪さん、小山さん、参加してくださった皆様、ありがとうございました。

※上映タイトル、新聞記事情報については、「 講座使用資料リスト.pdf (PDF:125.6 KB)」をご覧ください。

2022年9月29日

講演会「荒川の生きものを学ぶ ~カエル・サンショウウオ編~」を開催しました

9月3日(土)、久喜図書館で、講演会「荒川の生きものを学ぶ ~カエル・サンショウウオ編~」を開催しました!

奥秩父の甲武信ヶ岳を源流として、埼玉県内の広い範囲を流れる荒川。県民にとってはとても身近な川です。今回の講演会では、そんな荒川の流域で見られる生きものを、特にカエル・サンショウウオといった両生類にスポットを当ててお話しいただきました。

講師は、埼玉県立川の博物館 学芸員の藤田宏之(ふじた ひろゆき)氏。外来種問題や両生類の保全を専門とされ、長年にわたり生息状況の調査をされています。

arakawa_instructor.jpg

荒川流域の環境は、奥秩父山地の源流域、里山環境の丘陵地、県央・県東部の平野部に分かれています。その異なる環境に適応した18種類のカエル・サンショウウオたちを紹介していただきました。

源流域に生息するカジカガエルは、特徴的な鳴き声で知られるカエルです。昔は土産物店や東京のデパートでも売っていたことがあったとか。今回の講演ではその美しい声も聴くことができました。ご参加の皆さんも、清らかな川辺にいるような気分を味わえたのではないでしょうか?

両生類に関する図書や実物大の模型もお持ちいただき、目でも耳でも楽しみながら学ぶことができました。

amphibians_model.jpg arakawa_instructor2.jpg

講演の中で、「カエルが田んぼから姿を消した理由」について、参加者の皆さんに考えてもらうワークも行いました。開発が進んだことによる環境の変化や、新たな天敵の登場など、皆さんからさまざまな意見を挙げていただき、意見交換をしながら理解を深められました。

藤田学芸員のお話のあとは、当館司書から川や両生類の関連図書と、県立久喜図書館での情報の調べ方をご紹介させていただきました。

調査に役立つオンラインデータベースは、県立久喜図書館にご来館いただければ無料で使えます(印刷は有料)。調べものの際にご活用ください!

research_guidance.jpg

ご紹介した図書は資料展「川と生きるものたち ~川の国 埼玉~」でも展示しました。展示はすでに終了していますが、図書館ウェブサイトで資料リストを公開していますので、ぜひご覧ください。

資料展「川と生きるものたち ~川の国 埼玉~」紹介ページ

そして、今回の講演会の様子は、久喜市栗橋地域で視聴できる「ケーブルテレビ久喜」でも放送されました!

番組はYouTubeでも見られます。気になった方は以下のリンクからアクセスしてみてください。

ケーブルテレビ久喜「きゅーちゃんねる」

2022年5月19日

満員御礼!おおきなおはなし会―子ども読書の日記念イベント―

こんにちは。久喜図書館の子ども読書推進担当です。

新緑がまぶしい季節になりましたね。

埼玉県立久喜図書館では、4月23日(土)に、「おおきなおはなし会」を開催しました。

「子ども読書の日」を記念して行われる、1年に1度の特別なイベントです。

昨年に引き続き、今年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、子ども図書室前の広場で35名の定員を設けての開催となりました。

当日は、定員いっぱいのお申し込みを頂き、気持ちの良い天候の中、無事に開催することができました!

1.jpg

今回のおおきなおはなし会は「おはなしのじかん」と「おんがくのじかん」の2部構成。

まずは、ボランティアグループ「トムの会」による、「おはなしのじかん」です。

指につけた小鳥の人形が次々と消える、ちょっとふしぎな手遊びや、まどみちおの詩「チューリップがひらくとき」を朗読しながらおこなうパネルシアターに子どもたちも興味深々!

2.jpg

紙芝居ではみんなで声をあわせて・・・よいしょ!よいしょ!

3.jpg

さらに大型絵本の読み聞かせもあり、盛りだくさんなプログラムでした。

4.jpg

さて、お次は「おんがくのじかん」。音楽デュオ「たまごさんど」の登場です。

オカリナとギターの音色が、木漏れ日いっぱいの広場に響き渡りました。

5.jpg

プログラムは「さんぽ」や「となりのトトロ」「アンダー・ザ・シー」など、みんなが知っている曲がたくさん。「パプリカ」では、踊りだす子も!

6.jpg

オカリナとギターのさわやかな音色と、木々を揺らす風が印象的な、野外ライブとなりました!

「トムの会」さん、「たまごさんど」さんのおかげで、楽しい時間を過ごしてもらうことができました。

「トムの会」さん、「たまごさんど」さん、そして参加してくださった皆様、ありがとうございました!

ちなみに・・・

翌週の土曜日、おおきなおはなし会に来てくれた女の子が、お父さん、お母さんと一緒に通常のおはなし会に遊びに来てくれました!

おはなし会も、家族仲良く参加してくれて、図書館を好きになってくれそうな予感が!

こんなふうに、図書館に遊びにきてくれる子どもたちが増えたら、いいなあ・・・。

2022年3月31日

令和3年度文化講座「わくわくする、からだと心の対話術」をお読みいただけます(県立久喜図書館)

こんにちは。久喜図書館の芸術・文学資料担当です。
もうすぐ4月ですね。新しい年度が始まる時期です。
就職、進学などを迎える方々にとっては、大きな節目となる時期でもあると思います。

そんな4月、埼玉県の舞台芸術の分野でも、節目となる出来事が予定されています。
2022年4月から、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督に、コンドルズ主宰・振付家・ダンサーの「近藤良平」さんが就任されます。

「彩の国さいたま芸術劇場 近藤良平芸術監督 就任インタビュー」
(https://www.saf.or.jp/arthall/information/detail/93138/ 彩の国さいたま芸術劇場)

近藤さんには、令和3年10月9日に当館主催の文化講座でご講演いただきました。タイトルは「わくわくする、からだと心の対話術」でした。当日は、多くの方にご参加いただき、大変ご好評いただきました。

image001.png


これから埼玉県の舞台芸術分野に大きく関わる方の考えにふれる機会として、今回、近藤さんご本人にも許可をいただき、特別に講演内容をテキスト化したものを全文公開いたします。(以下のリンクからアクセスできます。)皆様に楽しんで頂けると幸いです。

「令和3年度文化講座『わくわくする、からだと心の対話術』 全文テキスト」

尚、講演後に近藤さんもご覧になった展示「資料展「近現代の身体表現」」資料の一覧は、資料リスト「近現代の身体表現」(PDF:804KB)からご覧いただけます。
遠方にお住まいで気になる資料がある場合、協力貸出など遠方の方向けのサービスも行っています。ぜひご利用ください。

【久喜】資料展「近現代の身体表現」(展示は終了しています)
https://www.lib.pref.saitama.jp/event/exhibit/exhibit/post-126.html

「相互貸借(他の図書館との資料貸出・借受)について」
https://www.lib.pref.saitama.jp/guidance/service/sougo.html

「遠方にお住まいの方へ」
https://www.lib.pref.saitama.jp/guidance/service/enporiyo.html#yuso_service

2022年3月9日

親子ふれあい講座を紹介します

こんにちは、久喜図書館の子ども読書推進担当です。

図書館ではおはなし会など各種子ども向けイベントを、感染対策を徹底して開催しています。

今回は毎月第4水曜日開催、オンラインイベント「親子ふれあい講座」を紹介します。

親子ふれあい講座ちらし.jpg

0~4歳までの子どもと保護者を対象に、埼玉県の家庭教育アドバイザーが講師となって、てあそびやわらべうたを中心に親子で楽しく遊べる講座です。

オンラインなのでご自宅からZoomで参加できて、子育てに関する質問やアドバイスを聞くこともできちゃいます!

  • 家庭教育アドバイザーとは...保育士や教員の経験者などが、埼玉県が主催する研修を経て活動しています。

プログラムは主に「てあそび・わらべうた」、「子育てに関する質問コーナー」、「図書館司書おすすめ絵本の紹介」の3つで構成しています。

例としてある日の講座の様子をご紹介します。

てあそび・わらべうた

♪ととけっこうよがあけた

♪いとまきのうた

♪いっぽんばしこちょこちょ

♪いもむしごろごろ

♪うまはとしとし

親子ふれあい講座1.jpg

まず「ととけっこうよがあけた」で、ぐっすり寝ているくまくんを起こしてあげます。

初めて聞くわらべうたでも、先生がゆっくりていねいにレクチャーしてくれるので安心です。

先生のわらべうたやてあそびにあわせて手を動かしたり、「うまはとしとし」ではお父さんお母さんの膝の上に乗って、まるでお馬さんに乗っているように揺らしてもらったりと、参加してくれた親子は全身を使って楽しんでいました。

子育てに関する質問コーナー

「発語がほかの子より遅い気がするけどどうしたらいい?」

など、悩みや疑問に家庭教育アドバイザーがアドバイスを交えて答えてくれます。

ちょっとしたことでも、お気軽に聞いてください!

図書館司書おすすめ絵本の紹介

県立図書館で配布中の埼玉県立図書館司書がすすめるとっておきのえほん100冊-親子のふれあいえほんばこ (PDF:1.8 MB)から、おすすめの絵本を毎回1冊紹介します。

しろくまちゃんのほっとけーき.jpg

この日に紹介した絵本は、『しろくまちゃんのほっとけーき』(わかやまけん[ほか]著 こぐま社)

絵本の一部を画面に映しながら、あらすじやおすすめポイントを紹介します。

この日は偶然ご自宅に同じ本をもっていたお子さんが、手元で一緒にページをめくりながらお母さんと一緒に聞いてくれました。

参加してくださった方と、Zoomを通じて絵本でつながることができて感動しました!

親子ふれあい講座2.jpg

あっという間の30分でした。

埼玉県立図書館ウェブサイトのこどもページでは、講座の様子を体験できる動画を掲載しています。

親子ふれあい講座のほか、おはなし会などの情報も掲載しているのでぜひご覧ください。

令和3年度最後の講座は、3月23日(水)11:00~です。皆様のご参加お待ちしています!