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イベント

2018年9月9日

「がんと活(い)きる」講演会を開催しました!

講演:一同集合!.JPG

登壇者みんなで記念撮影

こんにちは。自然科学・技術資料担当です。

8月25日(土)「がんと活きる ~AYA世代がん患者の体験談を聴く~」講演会を開催しました。当日は残暑厳しい暑さにも関わらず、90名の方にご参加いただき、とても充実した会になりました。

今年の講演のテーマはAYA世代Adolescent and Young Adult(15歳から39歳の思春期・若年成人世代))

「NPO法人 がんノート」代表理事 岸田徹さん講演を軸に、盛りだくさんのプログラムで開催しました。

それでは当日の様子を、写真たっぷりでレポートさせていただきます!!

まずは講演会から。

講師にお招きしたのは、ご自身も25歳と27歳でがんを患い、そのご経験から"がん経験者によるがん患者のためのインタビューWeb番組"「がんノートを立ち上げた岸田徹さんです。ご自身が出演されているがん保険のCMを投影しながらまずは自己紹介。

講演:プロフィール紹介場面.JPG

講師自己紹介場面

コミュニケーションを大切にする岸田さんらしく、講演会も双方向のやりとりができるように、参加者のみなさまにスマホを使っての設定を呼びかけます。

がんに関するクイズへの回答や、病気に関する質問などをリアルタイムに投稿できる、ウェブサイトを使っての参加型の講演は、距離感が近くてとても新鮮!

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講演の様子

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岸田さんからは、ご自身のがん体験から、今回のテーマであるAYA世代を取り巻く現状まで、明るく楽しく、時に笑いを交えてお話いただきました。

岸田さんが手術で取ったがんの画像、手術直後の写真、前を向いて「活きる」きっかけになったという先輩からのメッセージなども画像を交えてお話くださいました。

講演:岸田さんを変えた言葉.JPG

岸田さんを変えた言葉

がんになった時にお金がなくて大変だったことや、今後の生活をどうしたらよいか悩んだこと、病気に関すること以外の情報がなくて困ったこと・・・岸田さんにしかお話できないリアルなお話を、本当に沢山聴くことができました。

岸田さんの講演後、休憩をはさみ後半の部がスタートしました。

はじめに、県の疾病対策課 鈴木久美子さんから、埼玉県の小児・AYA世代のがん対策についてお話いただきました。これからはじまる県の取り組み等について、わかりやすくご講義くださいました。

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「埼玉県の小児・AYA世代のがん対策」 疾病対策課 鈴木久美子氏

次に、埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター 城谷紀子さんから、がん相談支援センターの紹介をしていただきました。

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「がん相談支援センターってどんなところ?」 埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター 城谷紀子氏

画面に映しだされた支援センター内の様子は、とても明るく温かい雰囲気。城谷さんの事例紹介を盛り込んだ具体的な説明のおかげで、相談支援センターがとても身近に感じられるようになりました。

次は、県内の各がん患者会・支援団体の活動紹介です。

現在1階ロビーで、各団体のパネル展示を行っているのですが、今回こうして直接お話していただけたことで、各会の特徴や想いを、ご参加の皆さまとより共有できたと感じました。

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「すみれ会」

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NPO法人みらいねっと」

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「あけぼの埼玉」

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「リレー・フォー・ライフ・ジャパン川越」

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「リレー・フォー・ライフ・ジャパンさいたま」

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「Cava!」(職員による代読)

最後に、久喜図書館 自然科学・技術資料担当司書から、健康・医療情報調べ方ガイダンス「図書館でがんを調べる」と題して、久喜図書館がん情報コーナーのご紹介や、がん情報を入手するのに役立つ図書やウェブサイトをご案内させていただきました。

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健康・医療情報調べ方ガイダンス「図書館でがんを調べる」

長時間のプログラムにも関わらず、みなさま最後まで熱心にご参加いただき、「この日のために一生懸命準備してきてよかった!」と心から思いました。

当日配布した資料リスト「がん、もっと知りたい!」や、調べ方案内「AYA世代のがんを知る」は、健康・医療情報のページからダウンロードも可能です。当日お越しになれなかった方も、ぜひこちらからご活用ください!

当日ご参加くださったみなさま、運営にご協力くださったみなさまに、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

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「がん情報コーナー」の充実ぶりに驚いて、写真をたくさんお撮りになっていた岸田さん。

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資料展「がんと活きる」の前で岸田さんと一緒に自然科学・技術資料担当記念撮影

2018年7月25日

ビジネスライブラリカフェ2018を開催しました。

こんにちは、ビジネス・産業支援担当です。

7月8日(日曜日)、アズ熊谷6階にあるクマガヤプレイスホールで「ビジネスライブラリカフェ2018 どうすればベトナム人材・企業の良さを引き出せるか 訪越経験豊かな専門家から学ぶベトナム経済を開催しました。海外進出先として人気の高いベトナムについて楽しく学ぶカフェスタイルの講座は昨年度につづき2回目。政策研究大学院大学教授の大野健一先生から23年の経験から見たベトナム経済や人々についてお話しを伺いました。



埼玉県国際交流協会からお借りした、アオザイを着用し挨拶をするカフェオーナー(館長)

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参加者はベトナム人ボランティア1名を含む22名。南北に細長いベトナムを天秤棒に例え、ハノイとホーチミンとその他都市の特徴のなど概略から始まり、1995年頃から現在までのベトナムの様子、日系企業の直接投資の流れ、事業環境、さまざまな問題を解決してきた日越共同イニシアティブの話し、そして優良な工業団地の例など、、、中小企業の立場に立った具体的な進出のポイントを解説してくださいました。ハノイの地価が東京郊外と同じくらいになっていることは驚きでした。

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また、大野先生撮影の写真をたくさん拝見し、いくつかの育成機関の標語や厳しい訓練の様子が印象に残りました。「ベトナムが勤勉・低賃金で成長する時代は終わりつつある」とし、アジア経済全体・世界経済全体から見据えた大野先生ならでは視点から、ベトナムの光と影をうかがい知ることができました。もっと聴きたい!と思うあっというまの90分でした。

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1995年のベトナム(大野健一先生撮影)

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2018年のベトナム(大野健一先生撮影)

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休憩時間には、隣接のカフェ「プレイスコーヒー」様のご協力で、ベトナムのコーヒー、エチオピアのコーヒー、ベトナムのお茶やお菓子を試飲・試食。

スペシャリティコーヒーを説明するプレイスコーヒーの梅澤店長。

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続いてのワークショップでは、3-4人のグループでの交流の時間。時間が押してしまい十分な時間がとれませんでしたが、各グループから1問ずつのご質問に大野先生から回答していただきました。

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最後に、埼玉県立図書館のビジネス支援サービスと海外資料サービスについての説明をさせていただきました。ご参加の方へのアンケートによると、回答者(14人)のうち、2人が県立図書館に行ったことがない、7人がビジネス支援サービスについて知らなかった、9人が海外資料サービスについて知らなかった、と回答していらっしゃいました。今回図書館を飛び出して、サービスをPRしたかいがありました。

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会場後方では、大野健一先生の著作やベトナム経済を知る本、ビジネス日本語を学ぶ本、コーヒーやお茶についての本、データベース紹介パネルを展示しました。

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図書館のビジネス支援室でも関連ミニ展示を実施していましたが、カフェ終了後の7月10日からは、会場後方で展示していた資料の一部を追加して、7月29日(日曜日)まで、「多様性が拓く企業の未来」を開催しております。どうぞごらんください。

埼玉県立熊谷図書館1階のビジネス支援室では、世界800万社の会社情報を収録する「コンパス企業情報検索サービス」、

海外進出企業などを調べられる東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー」、日本経済新聞など、新聞記事で海外展開の最新情報を得たい場合に便利な「日経テレコン21」などが、無料で使えます!

埼玉県立図書館にビジネス支援サービスについてもっと知りたい方は「ビジネス支援サービスのご案内をごらんください。

埼玉県立図書館の多文化サービスについてもっと知りたい方は「海外資料サービス・海外資料コーナーのご案内」をごらんください。

当日ご参加の皆様、運営にご協力の皆様、ありがとうございました。

2018年6月19日

16mm映写機技術講習会を開催しました!

こんにちは。県立熊谷図書館視聴覚資料・図書館振興担当です。


去る6月3日(日)、6(水)に平成30年度「16mm映写機技術講習会」が開催されました。

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今回のブログでは講習会の様子を紹介するとともに、そもそも16mm映写機とは? 16mm映画フィルムとは? なぜ講習会が必要なのか? といったことにも触れてお話できればと思います。

みなさまは16ミリフィルム、16mm映写機と聞いてすぐその姿を思い浮かべることができるでしょうか。
参考に下に写真を載せておきます。

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▲映写機はこちら(北辰X280)

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▲フィルムがこちら(『半落ち』のフィルム。120分のものは大リール三本にもなります)

じゅうろく・ミリ【十六ミリ】一六ミリメートル幅の映画・写真フィルム。また、それを使用する撮影機・映写機。
[広辞苑 第7版 2018年1月12日発行より引用]

広辞苑 第7版にはこのように記されていました。8ミリフィルムや32ミリフィルムと同じように幅が16ミリのフィルムを16ミリフィルムといい、それ専用の映写機があるというわけです。

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▲幅が16ミリなので16ミリフィルム

家庭用再生機がビデオデッキからDVDやブルーレイディスクプレイヤーに変わり、映画館での上映もほぼデジタルに変わったと聞きます。
しかし、団体が非営利かつ来場者から入場料を徴収せず映画会を開こうという場合、16ミリフィルムほど有効な視聴覚資料は他にないと思われます。なぜなら、上映を目的として制作され、権利者の許諾を得ている資料だからです。(ちなみに個人所有のDVDやレンタルショップで借りたDVDなどで無断で映画会をすると著作権侵害とみなされる可能性があります。ご注意を!)
なお、県立図書館の16ミリフィルムの所蔵は4000本以上あり、劇映画、郷土資料、子ども向けアニメーションなどさまざまなジャンルのフィルムを所有しています。図書館でもDVDの貸出を行っていますが、それはあくまで個人への貸出のみが認められた資料であり、団体に貸出すことができ、かつ上映が可能なものというとまだまだ充実しているとはいえないのが現状です。

このような事情があり、フィルムの製造そのものが終了した現在においても、16ミリフィルムの需要はまだまだあるのです。今年度は図書館や公民館、幼稚園などさまざまな団体の方が受講してくださりました。二日間の受講者の合計は27名。例年、非常に多くの応募があり、受講できない方がいらっしゃいましたが、今年は定員を12名から24名と倍増することができました。
講習会を無事修了した方には、県立図書館所蔵の16ミリフィルムや映写機、あるいは各視聴覚ライブラリー所蔵のフィルムを借りて上映会ができる「16mm映写機技術講習会修了証」が交付されます。
映写機やフィルムは高価かつ繊細なもので、その扱いには注意が必要です。(過去には映写技師と呼ばれる職業もありました。)誤った使い方をすると上映中にフィルムが切れる、フィルムに傷をつけてしまう、映写機が壊れるといったことが十分に起こりえます。
こうしたトラブルが起きないように、あるいは問題が発生したときに適切な対処ができるような知識を身に付け、無事に映画会を開いてもらうための講習会が、今回の16mm映写機技術講習会というわけです。


前置きが長くなってしまいましたが、果たして、受講者の皆様は無事に講習会を終え、修了証を獲得することができたのでしょうか。

講師は北辰映像株式会社 樋口一雄様にお願いしました。
最初の一時間は、実際の映写機の操作に入る前に、フィルムに関することや映写機の構造・操作についてお話を頂きました。

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▲実際の映写機を用いて、映写機の構造や映写の原理について説明して頂きました。受講者の皆様も回りに集まって熱心に説明を聞いています。

その後は実習に入ります。グループごとに各一台の映写機を用いて、実際にフィルムを装填して映写の練習です。
フィルム通路の清掃、空転試写、フィルムの装填、映写、映写後のフィルムの巻き取りなど覚えることが多く、皆様最初は四苦八苦していらっしゃるようでした。

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▲目合わせつまみで、フィルムがしっかり映写機に装填されているか確認しています。映写中のトラブルを防ぐための大事な操作です。

実習の途中では、フィルムが切れた時どうするのかというお話もあり、実際に切れたフィルムをつなぐ練習も行いました。

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▲セロハンテープではなく、フィルム用の特殊なテープを使います。

昼休みを挟み、グループ同士相談しながら回数を重ねていくと徐々に操作になれてきた様子でした。
しかし、この後にテストを控えており、テストでは何も見ずに1人で全ての工程をこなさなくてはなりません。合格点は90点以上です。

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▲テストの様子です。グループごとに受講者同士が採点しあいます。

実習中は慣れていた人も工程の抜けがあったり、思わぬミスをしてしまうのがテストです。みなさま、修了証を無事に持ち帰ることができるように、緊張感を持って最後まで取り組んでいました。

その結果、無事に二日間とも全員テストに合格し、修了証をお渡しすることができました。
受講者のみなさま、大変お疲れ様でした。

16mm映写機技術講習会は来年度も同時期に開催する予定です。映画会を開いてみたい団体様のご応募をお待ちしております。

2018年5月8日

子ども読書の日記念「おおきなおはなし会」を開催しました!

みなさんこんにちは。

久喜図書館の子ども読書推進担当です。

今年度も、子ども読書の日を記念して、

4月21日(土)に「おおきなおはなし会」を開催しました

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午前・午後合わせて、100人以上の方が参加してくださいました



「おはなしのじかん」では、ボランティアグループ「トムの会」のみなさんと職員で、

大型絵本や大型紙芝居、おはなしを披露したり、

会場のおともだち全員で、てあそびを楽しんだりしました

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「おんがくのじかん」は、

午前は、県立久喜高校吹奏楽部のみなさんが、

「ミッキーマウス・マーチ」「クラリネットこわしちゃった」

など、おなじみの曲を演奏してくださいました

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午後は、音楽デュオ「たまごさんど」のお二人が、

「さんぽ」「アルプス一万尺」などを、

オカリナ、ギター、鉄琴、三味線など、

多彩な楽器で演奏してくださいました

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ちいさな子からおじいちゃん、おばあちゃんまで、

たくさんのひとに楽しんでいただけました。

来てくださったみなさん、ありがとうございました




久喜図書館 おはなし会のおさそい



久喜図書館子ども図書室では、

毎週土曜日毎月第二・第四水曜日

おはなし会を開催しています

毎週土曜日(14:00~14:30)はひとりできける子、

毎月第二・第四水曜日(11:00~11:20)

ちいさい子(0~3さい)と保護者の方が対象です。

参加するともらえるシールを集めると、何かいいことがあるかも・・・?

とっても楽しいので、ぜひぜひご参加ください

2018年2月22日

二胡鑑賞会を開催しました

こんにちは。

県立熊谷図書館海外資料担当です。

1月21日(日)に「二胡鑑賞会~馬高彦 二胡の調べ10~」を開催しました。

なんと今年で10回目を迎えました!!!

毎年ご好評をいただいていますこの二胡鑑賞会、今回も応募多数の上抽選となりました。

みなさまたくさんのご応募ありがとうございました!

さて当日、心配していた天気も杞憂に終わり(翌日は大雪でした)、絶好のイベント日和となりました!

馬さんは中国やモンゴルの伝統曲をはじめ、ポップスやクラシックなど様々なジャンルの曲目をそろえてくださいました。まず日本の曲、宮城道雄の「春の海」からスタートしました。次の曲の「雪の降る街を」が終った瞬間、客席から「うーむ!」「はぁー!」と感嘆の声が!続く中国の曲では、馬さんの語る故郷の思いと相まってどこか懐かしい伸びやかな音色を堪能することができました。

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<二胡奏者 馬高彦さん>

ラストにかけて会場が一体感に包まれ、アンコール曲が終わった後は大きな拍手があがりました。

アンケートには、「初めて二胡の演奏を生で聞けた。とてもよかった」「どの曲もすばらしく心にひびきました」などの声を頂きました!

また会場では二胡鑑賞会に関連した展示も実施しました。

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<二胡を聴く> <シルクロード~中国を旅する~>

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<中国の物語を読む>

たとえことばがわからなくとも、音楽ならば老若男女、国や民族問わず共有することができる。多文化理解の場としてこれまで二胡鑑賞会を開催してまいりました。

これからも外国の方を含む皆さんの国際理解を深めるために、各種展示やイベントを実施していきたいと思います。

また、熊谷図書館海外資料コーナーでは英語、中国語をはじめ様々な言語の資料をそろえています。ぜひ一度ごらんください!

展示資料リスト(シルクロード~中国を旅する~)

https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/kaigai/shinchaku/2018_1.pdf

埼玉県立図書館多文化サービス

https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/kaigai/multicultural.html