図書館の仕事
2018年3月13日
館内整理日って何をしているの?休館日の一日を紹介します!(県立久喜図書館)
こんにちは!県立久喜図書館情報・地域協力担当です。
県立図書館では、毎月第4金曜日は館内整理日としてお休みを頂いております(7、8月は開館しています)。
館内整理日って何をしているの??と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、その館内整理日に図書館では何をやっているのか、司書の一日をご紹介します。
一ヶ月に一度の館内整理日。みなさんが利用しやすいよう、正しい場所に本を戻し、掃除をしています。
午前中には普段は中々行えない全体での会議や館内の連絡調整などを行っています。また、インターネット用PCのセキュリティチェックや機器メンテナンスなども館内整理日に行われています。
会議の後は、みんなで書架をきれいに!
午後は、館内研修を行い、自己研鑽に努めています!
2月はPOPやキャッチコピーづくり、人をひきつける展示方法についての研修が行われました。
講師は、「POP王」「アルパカ書店員」の異名を取る三省堂書店の内田剛さんです!
参加する職員は事前に宿題として、自分のおススメの一冊にPOPをつくりました。私は、ワクワクしながら、子どもの頃に読んだ本『子犬をかいたい日の本』を選びました。ひとりひとりの個性が光ります!
※県立図書館に未所蔵資料についてのPOPもあります。
研修では、まず内田さんのこれまでの経歴をお話いただきました。内田さんは大学卒業後三省堂書店に入社し、その後書店での勤務経験やたくさんの人に手にとってほしい!と思う一冊『がんと向き合って』に出会ったことが、POPづくりのきっかけの一つになったそうです。また、内田さんは「本屋大賞」をつくった一人でもあります。
これまで作成したPOPやPOP作りのコツなどをお話いただいたあと、宿題のPOPにコメントをいただきました。本の表紙に使用されている色はPOPに使用しないこと、情報を詰め込みすぎないことなど、どうすれば利用者の目を引くPOPになるのかを勉強することができました。
研修後には、内田さんがこれまでに作ったPOPをみせていただきました!これまでになんと3000枚以上ものPOPを作ってきたそうです。見ているだけで、本が読みたくてうずうずしてきます・・・!
今回の研修を受け、POPや展示は多くの人をひきつけるきっかけになるのだと、改めて実感しました。とても面白く、また今後の業務のためになるお話を聞くことができました!
さて、今日のブログでは、休館中の図書館でどんなことが行われているのかお伝えいたしました!
今回の研修を活かし、これまで以上に皆さんに楽しんでいただけるパワーアップした展示ができるよう取り組んでいきます。
現在行っている展示やこれまでの展示については、県立図書館ウェブサイト「資料展のご案内」(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/exhibit/index_29.html)から確認することもできます。
ぜひ図書館に足を運んでみてくださいね!
2017年8月16日
市町村図書館等への資料配送業務(県立久喜図書館)
こんにちは。県立久喜図書館、情報・地域協力担当です。まだ蒸し暑い日が続いていますが、立秋を過ぎて残暑の季節となりました。
今回は図書館と利用者との接点となる「カウンター」と違った場所で、日常行われている仕事についてご紹介します。
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8時30分の始業時間となりました。
1階事務室内はエアコンの空調をつけていますが、扇風機も負けずに活躍しています
まず図書館が閉館している間に、市町村等図書館や(個人)利用者から来た、図書館資料への予約状況をチェックします。
そしてチェックした資料を集めに、公開閲覧室や書庫へ探しに行きます。
公開図書室は一般と児童、書庫も1階から4階まであり、資料を短時間で効率よく集めるのには熟練?のワザが必要となります。
(注:ここでいう「資料」は、図書・視聴覚資料をまとめた総称です。)
集めた資料はバーコードをなぞり、依頼館や個人に貸出ができるように処理をします。
市町村図書館から入った予約資料や、県立熊谷図書館で受取りたい利用者の予約資料は、県立熊谷図書館を経由して市町村図書館へ送られます。
多いときは20箱近くの折りたたみコンテナを運びます。
9時30分を過ぎました。そろそろ箱詰めした資料を運んでくれる連絡車が到着します。
車に資料の入った折りたたみコンテナを積み込みます。
代わりに久喜図書館で預かる資料の入った折りたたみコンテナを受け取ります。
受け取った箱から、図書館の書棚に戻す資料と利用者へお渡しする予約資料に分けて処理を行います。(上:返却資料 下:予約資料)
10時35分。作業はすべて無事に完了。午前の忙しいひと時もこれで終了です。
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市町村図書館等への資料配送業務が終わったあとも、引き続き図書館や(個人)利用者から予約があった資料を集めに、公開閲覧室や書庫へ探す作業を行なっています。
他にも県立図書館へのレファレンス受付やウェブサイトの更新などの仕事を担当内で行なっています。
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カウンターの見えない場所で行われている「日常」のご紹介でした。
2016年11月8日
研修会・勉強会に講師を派遣しています!【読み聞かせボランティア団体のための講師派遣】
2016年8月21日
いまは昔の移動図書館ものがたり
こんにちは、図書館協力担当です。
今年3月、熊谷図書館はリニューアルオープンしましたが、それに合わせて、事務室も大移動が行われ、図書館協力担当は新たに建てたプレハブの事務棟に移りました。その引越しの中、かつて県立図書館でも運行していた移動図書館の資料が出てきましたので、その活動をご紹介したいと思います。
埼玉県立図書館の移動図書館は、昭和25年に運行を開始しました。これは、千葉県に続き、全国で2番目となるものでした。
トラックを改造した「むさしの」1号(左上写真)は浦和にあった県立図書館を起点に全県下54か所を巡回。秩父の方まで巡回するとなると、日帰りは無理で3泊4日、4泊5日コースもあったとのことです。また移動図書館には映写機も積んで行き、夜は映画会を行ったそうです。
昭和45年に県立熊谷図書館が開館すると、サービスエリアが分かれ、熊谷図書館から「さきたま」号(右上写真)が巡回をはじめました。その後、川越図書館から「はつかり」号、久喜図書館から「みずほ」号が巡回を始めることになり、図書館のない市町村をくまなく巡回することとなりました。
また、昭和47年には、浦和図書館に大型のバスを改造した1日図書館(左上写真)が登場。団地を訪れ、文字通り1日中駐車して、サービスを行いました。
この車両は全国的にも珍しいもので(唯一か?)、廃車後に図書室として使用されたこともありましたが、日本の図書館史の遺産として保存されなかったことが惜しまれます。(ちなみに瀬戸内海の島々を巡回していた船による移動図書館「ひまわり号」は現在も保存されています。)
昭和60年代以降、それまで図書館のなかった市町村にも続々と図書館が建設されるようになりました。それに伴い、県立図書館の移動図書館は徐々に縮小することになります。4館で行っていた移動図書館業務は、やがて熊谷図書館に集約されました。
最盛期には、県立各館がそれぞれ2台の移動図書館を運行していましたが、熊谷図書館の1台のみとなり、平成17年度末をもってその役割を終えました。
巡回先は地域の集会施設や小学校などが主でしたが、その他に神社や消防署、商店の駐車場の一角をお借りする場合もありました。巡回先だった小学校の中には、閉校となってしまったところもあります。当時の生徒のみなさんの記憶には残っているでしょうか。
※「むさしの1号車」「一日図書館」の写真は、『埼玉の移動図書館 30周年記念 1980』より転載
2016年3月31日
待っていました!!!
約5か月ぶりの開館です
こども読書室は全面改修ではなかったのですが、
「キーボードで検索したい!」というご要望に応えて、
キーボード検索機を1台増やし、以前からのタッチパネル式に加え、
蔵書検索機が2台になりました。
さらに、掲示物や館内表示も刷新しました
開館当日は春休み直前。
常連の小学生の女の子が、学校が終わったあと、早速来てくれました。
「長いお休みだったけど、よその図書館に行っていたの?」と尋ねると、「ううん、本屋さんに行ってた。」との返事。
次の日も午前中に来て、本をリクエストしていってくれました。
他にも、小学生のお兄ちゃんと弟を連れたお母さんから、「ずっと、この子達、図書館が開くのを楽しみに待っていたんです。」と言われ、本当に嬉しく思いました
3月26日土曜の午後には、これまた久しぶりのおはなし会がありました。
小さな常連さんたちの顔。
ちょっぴり大きくなった感じがします
桜ももう満開。桜土手がピンクに染まり、大勢の人たちで賑わいます。
小さなこども読書室で、皆様のお越しをお待ちしています。