図書館の仕事
2017年8月16日
市町村図書館等への資料配送業務(県立久喜図書館)
こんにちは。県立久喜図書館、情報・地域協力担当です。まだ蒸し暑い日が続いていますが、立秋を過ぎて残暑の季節となりました。
今回は図書館と利用者との接点となる「カウンター」と違った場所で、日常行われている仕事についてご紹介します。
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8時30分の始業時間となりました。
1階事務室内はエアコンの空調をつけていますが、扇風機も負けずに活躍しています
まず図書館が閉館している間に、市町村等図書館や(個人)利用者から来た、図書館資料への予約状況をチェックします。
そしてチェックした資料を集めに、公開閲覧室や書庫へ探しに行きます。
公開図書室は一般と児童、書庫も1階から4階まであり、資料を短時間で効率よく集めるのには熟練?のワザが必要となります。
(注:ここでいう「資料」は、図書・視聴覚資料をまとめた総称です。)
集めた資料はバーコードをなぞり、依頼館や個人に貸出ができるように処理をします。
市町村図書館から入った予約資料や、県立熊谷図書館で受取りたい利用者の予約資料は、県立熊谷図書館を経由して市町村図書館へ送られます。
多いときは20箱近くの折りたたみコンテナを運びます。
9時30分を過ぎました。そろそろ箱詰めした資料を運んでくれる連絡車が到着します。
車に資料の入った折りたたみコンテナを積み込みます。
代わりに久喜図書館で預かる資料の入った折りたたみコンテナを受け取ります。
受け取った箱から、図書館の書棚に戻す資料と利用者へお渡しする予約資料に分けて処理を行います。(上:返却資料 下:予約資料)
10時35分。作業はすべて無事に完了。午前の忙しいひと時もこれで終了です。
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市町村図書館等への資料配送業務が終わったあとも、引き続き図書館や(個人)利用者から予約があった資料を集めに、公開閲覧室や書庫へ探す作業を行なっています。
他にも県立図書館へのレファレンス受付やウェブサイトの更新などの仕事を担当内で行なっています。
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カウンターの見えない場所で行われている「日常」のご紹介でした。
2016年11月8日
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2016年8月21日
いまは昔の移動図書館ものがたり
こんにちは、図書館協力担当です。
今年3月、熊谷図書館はリニューアルオープンしましたが、それに合わせて、事務室も大移動が行われ、図書館協力担当は新たに建てたプレハブの事務棟に移りました。その引越しの中、かつて県立図書館でも運行していた移動図書館の資料が出てきましたので、その活動をご紹介したいと思います。
埼玉県立図書館の移動図書館は、昭和25年に運行を開始しました。これは、千葉県に続き、全国で2番目となるものでした。
トラックを改造した「むさしの」1号(左上写真)は浦和にあった県立図書館を起点に全県下54か所を巡回。秩父の方まで巡回するとなると、日帰りは無理で3泊4日、4泊5日コースもあったとのことです。また移動図書館には映写機も積んで行き、夜は映画会を行ったそうです。

昭和45年に県立熊谷図書館が開館すると、サービスエリアが分かれ、熊谷図書館から「さきたま」号(右上写真)が巡回をはじめました。その後、川越図書館から「はつかり」号、久喜図書館から「みずほ」号が巡回を始めることになり、図書館のない市町村をくまなく巡回することとなりました。
また、昭和47年には、浦和図書館に大型のバスを改造した1日図書館(左上写真)が登場。団地を訪れ、文字通り1日中駐車して、サービスを行いました。
この車両は全国的にも珍しいもので(唯一か?)、廃車後に図書室として使用されたこともありましたが、日本の図書館史の遺産として保存されなかったことが惜しまれます。(ちなみに瀬戸内海の島々を巡回していた船による移動図書館「ひまわり号」は現在も保存されています。)
昭和60年代以降、それまで図書館のなかった市町村にも続々と図書館が建設されるようになりました。それに伴い、県立図書館の移動図書館は徐々に縮小することになります。4館で行っていた移動図書館業務は、やがて熊谷図書館に集約されました。
最盛期には、県立各館がそれぞれ2台の移動図書館を運行していましたが、熊谷図書館の1台のみとなり、平成17年度末をもってその役割を終えました。
巡回先は地域の集会施設や小学校などが主でしたが、その他に神社や消防署、商店の駐車場の一角をお借りする場合もありました。巡回先だった小学校の中には、閉校となってしまったところもあります。当時の生徒のみなさんの記憶には残っているでしょうか。
※「むさしの1号車」「一日図書館」の写真は、『埼玉の移動図書館 30周年記念 1980』より転載
2016年3月31日
待っていました!!!
約5か月ぶりの開館です
こども読書室は全面改修ではなかったのですが、
「キーボードで検索したい!」というご要望に応えて、
キーボード検索機を1台増やし、以前からのタッチパネル式に加え、
蔵書検索機が2台になりました。
さらに、掲示物や館内表示も刷新しました
開館当日は春休み直前。
常連の小学生の女の子が、学校が終わったあと、早速来てくれました。
「長いお休みだったけど、よその図書館に行っていたの?」と尋ねると、「ううん、本屋さんに行ってた。」との返事。
次の日も午前中に来て、本をリクエストしていってくれました。
他にも、小学生のお兄ちゃんと弟を連れたお母さんから、「ずっと、この子達、図書館が開くのを楽しみに待っていたんです。」と言われ、本当に嬉しく思いました
3月26日土曜の午後には、これまた久しぶりのおはなし会がありました。
小さな常連さんたちの顔。
ちょっぴり大きくなった感じがします
桜ももう満開。桜土手がピンクに染まり、大勢の人たちで賑わいます。
小さなこども読書室で、皆様のお越しをお待ちしています。
2016年3月16日
図書館お引っ越し日記7
いよいよ熊谷図書館のリニューアルオープンの日が近づいてきました。
事務棟も完成し、旧浦和図書館から図書の収集担当・整理担当が、本館内から図書館協力担当が移転して業務を開始しました。
新設された事務棟の外観
新刊図書の選定や蔵書データ作成、装備を行う収集・整理業務の事務室
県内公共図書館に図書を配送する拠点の図書館協力の事務室
本館内では新たなサービスをになうビジネス支援室と埼玉資料室の整備が急ピッチで進んでいます。
1階入口正面の「ビジネス支援室」の外観
曲線の窓が印象的です。
「ビジネス支援室」の内部
ビジネス関連図書や雑誌、オンラインデータベースなどがご利用いただけます。
もちろんビジネス関連の調べ物のお手伝いも致します。
3階埼玉資料室 埼玉に関する図書・雑誌を網羅的に集めます。
埼玉に関する調べ物はこちらのカウンターまで。
また、併せて2階・3階各フロアに配置される図書資料区分も一新します。
2階資料室には主として旧浦和図書館所蔵の社会科学・産業分野が、3階資料室にはもともとの熊谷図書館所蔵の人文科学分野が配置されます。
オープンに合わせて、新たに加わった資料やサービスの内容をご紹介する展示も開催します。
詳しくは、県立熊谷図書館リニューアルオープンのお知らせ をご覧ください。
3月23日の熊谷図書館リニューアルオープンまで、もうしばらくお待ちください。