図書館の仕事
2011年10月7日
特別整理期間って何をやっているの?
熊谷図書館は9月27日(火)から30日(金)まで、 特別整理期間のため休館していました。 さて、この「特別整理期間」。 いったい図書館では何が行われているのか? 今日は皆さんが普段目にすることのない、 休館中の図書館の様子をご案内しましょう。
1.蔵書点検
県立図書館の特別整理は何といっても「蔵書点検」です。
「蔵書点検」は1冊1冊の本が、 データどおり正しい場所にあるか確認する作業。 お店の「棚卸し」にあたるものです。 本に貼ってあるバーコードを読み取り、データと照らし合わせていきます。

今回点検したのは、約61,000冊。 熊谷図書館には45万冊以上の本・視聴覚資料がありますので、 全体の1/7ほどでしょうか。 1回で全て点検できればよいのですが、 機器や作業人員も限られていますので難しいのが実情です。 でも、どの図書も数年に1度は点検できるよう、 毎回計画的に進めています。
2.3階レイアウト変更
蔵書点検と並んで今回の目玉だったのが3階資料室のレイアウト変更です。 本棚を増やすのと合わせて、より使いやすくなるよう、レイアウトを変更しました。
まずは業者さんに入ってもらって工事 一部の本棚を撤去・移動します。 大きな音や舞い上がるほこりにびっくりです。

次は新しい本棚を設置してもらいます 耐震のための補強もやってもらいました。

さらに、新しいレイアウトに合わせて本を移動します
これは職員のみの作業です。全て手作業・力仕事。本は意外に重いので体力勝負です。


本の移動が終わって、新しい案内板を付けて、開館です!
入口近くの海外資料コーナーは、 低い本棚が増えたので広々とした印象に。

電話帳や新聞縮刷版は座席の近くに移動したので、すぐに座って見ることができます。
新聞雑誌コーナーは座席が6席増えました。
大きな机なので、新聞もゆったり広げてご覧になれます。
3 そのほかにも
古い雑誌やカセットテープを書庫にしまったり、視聴覚機材の点検をしたりとあっという間の4日間でした。
休館中の図書館の様子を少しは感じ取っていただけたでしょうか? 「特別整理期間」は図書館をより快適にお使いいただくためのものです。 ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、 どうぞご理解のほどよろしくお願いします。
点検やレイアウト変更をしてちょっぴりこざっぱりした熊谷図書館。 皆様のご来館をお待ちしています!
2011年9月21日
新聞・雑誌担当のマニアックな仕事
皆さまこんにちは。久喜図書館の新聞・雑誌担当です。
バックヤードに徹し謎に包まれた新聞・雑誌担当の業務について、数話に分けてご紹介いたします。
今日は第1話。どうぞ最後までお付き合いくださいませ
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新聞・雑誌担当のマニアックでディープな話 ≪第1話≫
~華々しく生れ、活躍する雑誌。その一生とともに~
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雑誌は、図書のように一度刊行されれば終わり、ではなく長期間刊行され続けます。
毎年幾多の雑誌が生れては、その長い一生の間に別々の雑誌が一緒になったり、
名前(誌名)が変わったり、一つの雑誌から別の雑誌が生まれたり、
華々しく活躍し、そして役目を終え静かに休刊したり...
と、人の一生のようです
〈今も現役。長寿の雑誌〉
刊行中は、他にも様々な変化があります。
雑誌担当は、そうした細かい変化の一つ一つに対応し、自館蔵書データや総合目録等データベースの修正、雑誌現物の管理をしています。
★誌名や出版社などが変わったとき、放置するとどうなるでしょうか
蔵書検索をしてもヒットせず、「本当はあるのに無い」状態になってしまいます。
膨大な資料がある図書館では、蔵書データの修正と現物管理は非常に重要です。
「データが無い=現物が無い」状態になってしまうからです。
★たとえば誌名が変わったら
まずは、蔵書目録や総合目録等のデータベースの修正です。変更後の新しい誌名のデータを独立させ、変更前後のデータと連携させます。
たとえ古い誌名・新しい誌名のいずれかしか覚えていなくても探せるように...
データの修正が済んでも、まだまだ作業は終わりません
★雑誌を書庫に収める
公開閲覧室にある雑誌は、一定期間が過ぎると書庫内に収めますので、このための書棚スペースが必要になります。
県立図書館では、雑誌を誌名の50音順に並べています。
そこで新しくなった雑誌を、50音順に収めようとすると、たいてい...
「スペースがないっっ!!」
〈いつも雑誌でいっぱいな棚〉
★書棚との果てしない闘い
空きスペースを確保するため、前後の雑誌をずらします。
ふにゃふにゃで結構重い雑誌たちは、自立できず、あちこちで倒れては雪崩をおこします。闘います。
そして多くの場合、もう前後にずらせるスペースはありません。
永年保存している県立図書館の棚は、いっぱいいっぱいです
弱気な気持ちを抑え、遙か先を見渡すと... 一番奥に誠に素晴らしい、空きスペースがあります。
〈スペース発見。〉
雑誌担当はちょっぴり息を吐き、そして決意します。
「は~い! 頑張ってずらしま~す ('0^)/」
★迅速にご提供するために
無駄な作業に見えますが、これには訳があります。
それは、出納のご要望があった場合、迅速にご提供できるようにすることと、資料群として適正に管理するためです。
雑誌は薄く他に紛れ不明になりやすいため、群れとして扱う必要があります。
棚との格闘。タップリ汗をかき、ついに雑誌を収めることができました。こうして小さな変更に伴う一連の作業が終わります。
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雑誌の"一生"とともに...
次回は、市町村図書館が廃棄した雑誌をもらい受け、一度終わりを迎えた雑誌をよみがえらせる、「移管雑誌」の仕事についてお話します。
情報を速報することが目的の雑誌は、その時代、その瞬間を映します。
1冊だけでは一滴の水であっても、雑誌はその蓄積によって川のように過去から現在を流れ、"今"を感じることができます
これにどっぷり浸るロマンチスト集団。それが新聞・雑誌担当です。
(文責:久喜図書館新聞・雑誌担当 S)
2011年8月31日
障害者サービス担当の紹介など
こんにちは。
久喜図書館の障害者サービス担当です。
こちらの担当からの投稿は初めてということもありますので、
最初に簡単に仕事の内容を紹介させていただきます。
障害者サービス担当は、主に録音資料(図書や雑誌を音読して録音したもの)や点字資料の貸し出しをしているところです。
なお、これらの資料をご利用いただける方は、長らく視覚障害の方だけでしたが、
平成21年6月に著作権法が改正されたことを受けて、現在は「活字による読書に障害のある方」へ
対象を広げてサービスをしています。
(詳しい説明は図書館ウェブサイト「視覚障害者等へのサービスのご案内」https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/shogai/sikaku.htmlをご参照ください。)
・・・と、お知らせはこのへんにさせていただき、
今回は録音資料についてのお話をしたいと思います。
現在、広く利用されている録音資料には、主に2種類の形式のものがあります。

デイジー(DAISY)図書とデイジー再生機
デイジー図書は、一見音楽CDと同じですが、専用の再生機などを使って聞くようにできています。

テープ図書
テープ図書はカセットデッキなどで聞けます。
2枚の写真のデイジーとテープは、元は同じ1冊の活字本です。
デイジーは、テープと比べて容量が大きいので、だいたいの図書が1枚に収まります。
テープのアナログな感じもいいですが、入れ替える手間などない分、使う方はデイジーのほうが楽かもしれません。
テープもまだ現役ではありますが、録音資料の製作、利用の主流はデイジーになってきています。
録音資料の世界も、アナログからデジタルへ、という流れなのかもしれません。
デイジーについては、次の機会に詳しくご紹介します。
(文責:障害者サービス担当 S)
