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展示

2022年9月21日

資料展「『働く』を考える」開催中!

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こんにちは。

熊谷図書館のビジネス・産業支援担当です。

現在、熊谷図書館2階ロビー、1階ビジネス支援室では資料展「『働く』を考える」を開催中です。今後に役立つ「働く」ことに関連した資料を集め、6つのテーマに分けて展示をしています。

2階ロビーでは、「1.働くとは?:概念・哲学」、「2.さまざまな働く:業界・職種」、「3.働くには:就職・就業」、「4.働こう!:スキルアップ・仕事術」、「5.こころ健やかに働く:メンタルヘルスケア」の5つのテーマを。

1階ビジネス支援室では、「6.働こう!:コミュニケーション、伝える技術」のテーマで資料を展示しています。

展示資料は一部の資料を除き、貸出することも可能です。では、ここからは各テーマを順に御紹介します!

1 働くとは?:概念・哲学

まずは「働く」を考えるにあたり、働くとは何か? なぜ働くのか? その概念・哲学に関する資料を集めました。「働く」ことの理由、意味、考え方がやさしくまとめられた児童書も展示しています。

今一度、「働く」を考えてみてはいかがでしょうか。

➧展示資料「1 働くとは?:概念・哲学」の詳細は資料リストを御覧ください (外部サイト:「ナラベル」)

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2 さまざまな働く:業界・職種

次に、さまざまな業界・職種に関する資料を集めました。どんな仕事が存在し、どうしたらその仕事に就くことができるのか。御覧いただくことで、「こんな仕事があるんだ!」「こんな副業ならできるかも?」などと、新しい発見があるかもしれません。

➧展示資料「2 さまざまな働く:業界・職種」の詳細資料リストを御覧ください (外部サイト:「ナラベル」)

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3 働くには:就職・就業

そして、このコーナーでは仕事に就くために役立つ「就職・就業」に関する資料を集めました。就職、転職、再就職、とさまざまなケースの資料を展示しています。このコーナーの展示以外にも、1階ビジネス支援室には就職・就業に関する資料を御用意しています。

ぜひ御活用ください!

➧展示資料「3 働くには:就職・就業」の詳細資料リストを御覧ください (外部サイト:「ナラベル」)

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4 働こう!:スキルアップ・仕事術

続いてこちらのコーナーには仕事に就いた後、「働く」を深めるためのスキルアップ、仕事術に関する資料を集めました。ビジネスマナー、仕事改善術から実務につながる動画作成、デザイン術など、実践に使える資料を紹介しています。

お手に取って見てみたい方は、どうぞカウンター職員までお声がけください!

➧展示資料「4 働こう!:スキルアップ・仕事術」の詳細資料リストを御覧ください (外部サイト:「ナラベル」)

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5 こころ健やかに働く:メンタルヘルスケア

「働く」にはこころとからだのバランスが大切。このコーナーではこころ健やかに働くための、メンタルヘルスケアに関する資料を集めました。DVD資料もあります。こころのもやもや解消に、少しでもお役に立てたらと思います。

➧展示資料「5 こころ健やかに働く:メンタルヘルスケア」の詳細資料リストを御覧ください (外部サイト:「ナラベル」)

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6 働こう!:コミュニケーション、伝える技術

最後に、1階ビジネス支援室の展示の御紹介です。このコーナーでは、「働く」に活かせるコミュニケーション、伝える技術に関する資料を集めました。コミュニケーション力、交渉術、プレゼン手法の技術など、仕事だけでなく日常生活でも使える資料を展示しています。手に取りやすい書架のため、見てくださる方も多く、現在貸出中の資料も多々あります!

ビジネス支援室の一般書架にも関連資料がありますので、どうぞお気軽に御入室ください!

➧展示資料「6 働こう!:コミュニケーション、伝える技術」の詳細は資料リストを御覧ください (外部サイト:「ナラベル」)

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展示期間も後半に入り、少し展示の様子も変化しています。 まだ御覧になっていない方も、既に御覧いただいた方も、ぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです。みなさまの御来館をお待ちしています!

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資料展「『働く』を考える」

期間:令和4年8月2日(火曜日)~10月2日(日曜日)

場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー、1階ビジネス支援室

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2022年6月17日

資料展「鎌倉幕府黎明期の動乱~頼朝と義時の歩んだ道~」開催中!

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こんにちは。

熊谷図書館の人文・社会科学資料担当です。

現在、熊谷図書館2階ロビーでは資料展「鎌倉幕府黎明期の動乱~頼朝と義時の歩んだ道~」を開催中です。

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観て、ドラマの舞台である平安末期から鎌倉前期の歴史や、北条義時をはじめとした歴史上の人物たちに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。

この資料展では源平合戦から鎌倉幕府成立、承久の乱までの鎌倉幕府黎明期の歴史が分かる資料や、源頼朝と北条義時を中心に、彼らをとりまく人々について知ることのできる資料を集めました。

時代の流れに沿いながら、大きく3つのテーマに分けて資料を展示しています。

1 源頼朝と鎌倉幕府

(1)源頼朝

(2)鎌倉幕府の成立

源頼朝の生涯と、彼が鎌倉幕府を築き武家社会が確立していくまでの歴史を追っていきます。

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2 鎌倉殿をとりまく人々~頼朝の挙兵から源平合戦の終結まで~

(1)源氏一族

(2)東国の武士たち

源頼朝のとりまく人々のうち、源平合戦が終結し鎌倉幕府が成立するまで、彼を支え、時に対立した源氏一族と東国の武士たちについて分かる資料を集めました。

「鎌倉殿をとりまく人々:源氏一族」展示ケース写真.jpg

特に深谷市畠山出身といわれる畠山重忠をはじめとした、埼玉にゆかりのある人物も多い武蔵武士の資料が充実しています。

「鎌倉殿をとりまく人々:東国の武士たち」展示資料写真.jpg

また、比企氏ゆかりの地・比企地域など、県内の鎌倉殿ゆかりの地について解説されたパンフレット類を東松山市役所政策財務課政策推進課様、埼玉県産業労働部観光課様よりご提供いただきました!館内で配布しておりますので、ご自由にお取りください♪(無くなり次第終了です)

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3 頼朝の死去から承久の乱まで

(1)御家人の争いと鎌倉将軍

(2)争いの覇者、北条氏

(3)後鳥羽上皇と承久の乱

頼朝の死去から幕府の政権をかけて御家人たちの争いが激化します。13人の合議衆をはじめとした御家人たちと鎌倉将軍、争いの敗者たちの生涯はどのようなものだったのでしょうか。

「頼朝の死去から承久の乱まで」展示ケース1写真:.JPG

さらに、御家人同士の争いに勝利した北条氏と、その後の承久の乱について分かる資料をあつめました。

「頼朝の死去から承久の乱まで」展示ケース2写真.jpg

動乱の時代と、その時代を生き抜いた人物たちの生涯に、資料を通して触れてみませんか。

展示している資料は展示期間中でも貸出できますので(一部を除く)、ご希望の資料がございましたら職員にお声がけください。

資料展「鎌倉幕府黎明期の動乱~頼朝と義時の歩んだ道~」

期間:令和4年5月28日(土)~7月31日(日)

場所:埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

みなさまのご来館をお待ちしています!

2022年4月26日

資料展「川越百歳 ~川越市市制100周年記念展示~」開催中!

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こんにちは!

埼玉県立熊谷図書館、地域・行政資料担当です。


突然ですが問題です!

埼玉県で最初に「〇〇市」と呼ばれるようになったのは、何市でしょう?


正解は......川越市!

大正11年(1922年)121日、川越町は仙波村と合併すると共に、県内初の市制を施行し「川越市」となりました。


そして、今年川越市は生誕100周年を迎えます!

そこで埼玉県立熊谷図書館では、川越の百寿を記念して、資料展「川越百歳 ~川越市市制100周年記念展示~」を開催中です。

今回はその見どころを少しだけ紹介していきますよ!



本だけじゃない! 多種多様な川越の資料たち

今回は、川越に関する「郷土資料」を紹介しています。郷土資料は本以外にも、様々な種類があります。例えば......。

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▲こちらは、ちょうど100年前に市制が施工されたことを記念して発行された絵葉書です。読み物ではありませんが、当時の川越の様子を伝える貴重な資料として、図書館で収集・保存しています。

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▲こちらは、川越を舞台としたアニメ「神様はじめました」とコラボをした観光マップです。これももちろん、図書館で所蔵している大切な郷土資料です。


圧巻のクオリティ! 美麗なイラスト & 精巧な模型

今回は出版社仙波書房様にご協力いただき、書籍『川越の建物 近代建築編』で使用されたイラスト原画と、川越の情景模型も展示しています。これらは去年の夏に川越マインで開催された「出版記念、複製原画展&模型展」で実際に展示されていたものです。

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▲埼玉りそな銀行が美しいイラストに! チラシにも使わせていただいています。他にもたくさんの建物のイラストが展示されていますよ!

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▲細部まで綿密に再現された模型。ずっと見ていられますね!


このクオリティは、写真で見るだけじゃもったいない!

ぜひ熊谷図書館にお越しいただき、その目で直接ご覧ください。



今回の展示は様々な工夫を凝らし、見て楽しい展示となっています。

熊谷図書館で川越の歴史と魅力を感じてみませんか?



資料展「川越百歳 ~川越市市制100周年記念展示~」


期間:令和4226()526()

場所: 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

資料展「川越百歳」のウェブページはこちら

皆様のご来館をお待ちしております!

※埼玉資料室の資料はすべて館内利用(貸出不可)です。館内で複写サービスをご利用いただけます。同一資料が県立久喜図書館または外部書庫にある場合は、取り寄せのうえ貸出ができます。お気軽にカウンターまでお尋ねください。

2021年11月30日

資料展「想いを放送にのせて~図書館資料に見るテレビ・ラジオ~」開催中です!

こんにちは。
熊谷図書館の人文・社会科学資料担当です。

現在熊谷図書館2階ロビーでは資料展「想いを放送にのせて~図書館資料に見るテレビ・ラジオ~」を開催中です。
文化講座「今こそ、ラジオ!~レトロで最先端~」の連携展示として、「放送」をテーマに資料を集めています。

11月6日(土曜日)の文化講座終了後にFMクマガヤ「くまドキッ!SUPER」番組内でも資料展を少しご紹介させていただきましたが、お聴きになっていた方もいらっしゃるでしょうか。
生放送ってとっても緊張しますね...

今回の展示では「放送の歴史」「メディアと災害・防災」「地域のテレビ」「地域のラジオ」の4つのコーナーを作りました。

1 放送の歴史


1925年のラジオ放送開始から最新の放送事情まで、日本における放送の歴史を振り返ります。

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2 メディアと防災


これまでの災害報道や各放送局の防災・減災への取り組みに関する資料をご紹介しています。

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3 地域のテレビ


埼玉で地域のテレビと言えば...?ということで、テレビ埼玉発行の資料もあります。
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4 地域のラジオ

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埼玉県内のコミュニティFMを地図に表してみました。
文化講座で講師の高井様もおっしゃっていましたが、県北に放送局が増えたのはFMクマガヤが開局した2019年以降だそうです。

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FMクマガヤ発行の『cluBクマガヤ』には文化講座講師の高井様のコメントも載っています(矢印にご注目ください!)。

展示している資料は展示期間中でも貸出できますので(一部を除く)、ご希望の資料がございましたら職員にお声がけください。

展示期間も後半に入り、少し展示資料も変更しています。
まだご覧になっていない方も、既にご覧いただいた方も、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

資料展「想いを放送にのせて~図書館資料に見るテレビ・ラジオ~」
期間 10月16日(土)~12月19日(日)※休館日を除く
場所 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

みなさまのご来館をお待ちしています!

2021年9月29日

資料展ができるまで~「君に社史あれ!」を例にして~

こんにちは。ビジネス・産業支援担当です。

埼玉県立図書館で定期的に開催されている資料展。
みなさんが図書館で目にするのは資料やキャプション(説明文)等がすべて展示された状態ですが、そこに至るまでにはいくつかの過程があります。そこで今回は、現在開催中の資料展「君に社史あれ!」を例にして、資料展が開催されるまでを簡単にご紹介したいと思います。

1 テーマの決定

まずは展示のテーマを決めます。展示の方向性を決める重要な作業です。たくさんある図書館資料の中からどういったテーマを選ぶのか。なぜそのテーマなのか。テーマの決め方は人によって様々です。

今回は、社史をテーマにしました。厚くて重い社史も、開いてみればおもしろいんだよということをみなさんに伝えたかったからです。社史を一箇所に集めて展示してみたいという思いもありました。

2 展示計画・資料リスト・ポスターやちらしの作成

テーマが決まったら、展示計画や資料リスト、ポスターやちらしなどの広報物を作ります。熊谷図書館の場合は展示ケースが5つあるので、4~5個の小テーマを決め、どういう資料を並べるかを考えます。資料展のタイトルや日程、目的、テーマをまとめ、展示計画を作成します。蔵書検索を繰り返しながら展示に使う資料を絞り込んでいき、資料リストも作ります。

今回の展示では、以下の5つのテーマにしました。

テーマ1 社史について知る
テーマ2 社史あれこれ
テーマ3 渋沢栄一が設立に関わった会社の社史
テーマ4 埼玉県に本社がある会社の社史
テーマ5 会社について調べる

テーマ2の社史あれこれでは全国の社史を展示しました。テーマ3と4は埼玉県の図書館で社史を展示する意味を考えた結果、辿り着いたテーマです。渋沢栄一ブームに乗ったというのもあります。テーマ5は社史にちなんだテーマです。会社情報を調べられる参考図書やデータベースを紹介しています。

資料展のタイトルはとても悩みました。短くて、社史の展示ということが分かるタイトルを考えた結果、「君に社史あれ!」となりました。社史と幸(さち)を掛け、展示を見た人が幸せになれますようにという想いも込めたタイトルです。タイトルを決めた後、大津美子さんの「ここに幸あり」という歌があることを教えてもらいました。

社史を蔵書検索するときは、タイトルに〈年史〉や〈あゆみ〉、著者名に〈社史〉や〈編纂〉などのキーワードを入力して検索しました。資料リストには、140冊の社史を掲載しています。請求記号順に並べているので、出版社や自動車メーカーなどの社史をまとめて見ることができます。

資料リストの写真

あれ?「ご自由にお持ち帰りください」と書いてある隣に何か生き物がいますね。何の生き物でしょうか。資料展のタイトルにヒントがあるかもしれません。君に社史あれ、社史あれ、シャシ、シャt...。もうわかりましたね。

ポスターやちらしなどの広報物も、展示をPRするためには欠かせないものです。構成や配色、フォントなど考えることは多いです。

今回は、長い歴史が積み重ねられた末に出版される社史ということでレトロな原稿用紙をメインにしました。また社史は会社の方向性(針路)を決めるものになるという思いから中央に羅針盤を配置しました。コバトンは「社長コバトン」です。貫禄がありますね。

ポスター写真

3 資料集め

展示に使いたい資料たちが自分で歩いて集まってきてくれるかといえば、そうはいきません。自分で棚から持ってきたり久喜図書館や外部書庫から取り寄せたりして、展示で使用する資料を一箇所に集めます。資料を集めたら、どの資料にキャプション(説明文)をつけるかを考えます。資料の中身を見て、展示資料について理解することも重要です。

4 キャプション(説明文)の作成

展示では、ただ資料を並べただけではテーマやその資料を展示した意図が見ている人に伝わりません。テーマやどういう資料なのかを示すキャプション(説明文)を作成する必要があります。

展示のテーマを示すキャプションや資料について説明するキャプション、資料のタイトルや著者名などを示すキャプションなど、キャプションにも色々あります。どのようなキャプションを作るのかは担当者次第です。のり付きのパネルに貼って展示すると、見栄えが良くなります。

キャプションの写真

5 広報

県民のみなさんに展示について広報することも重要な仕事です。広報媒体としては、図書館のウェブサイトやTwitter、ブログなどがあります。記者発表をすると、県政ニュースにも掲載されます。ちらしや資料リストを市町村立図書館や関係機関に送ったりもします。資料展「君に社史あれ!」のウェブサイトはこちらをご覧ください。

6 展示

いよいよ実際に資料やキャプションを展示ケースに並べます。頭の中で資料の配置をイメージしていても、実際に手を動かして並べてみないとわからないことも多いです。

資料を開いて展示したり、表紙が見えるようにしたり、本を並べて背表紙を見せたり。本を置くときに角度をつけると見やすくなります。空間の使い方や資料の見せ方などを考えなければならず、展示はただ並べるだけではないことを実感します。

資料を並べたら、キャプションやポスターを配置して完成です。

渋沢栄一の写真

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ここまで、資料展が開催されるまでの過程を見てきました。このブログを読んで、資料が展示されるまでには多くの「見えない仕事」があることを知ってもらえたら嬉しいです。

資料展「君に社史あれ!」は10月10日(日)まで開催しています。見て楽しめるような展示になっていますので、ぜひご覧ください。シャチくんたちもみなさんを待っていますよ!