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図書館ブログ

2017年7月11日

熊谷図書館で、商業の先生方が「調べ学習」を体験!

去る6月14日、熊谷図書館を会場に「高等学校初任者研修 教科別研修(商業)」が開催されました。

商業科の12名のフレッシュな先生方が、図書館での情報の調べ方を学び、「調べ学習」を体験するというプログラムです。

埼玉県立総合教育センターが主催する研修ですが、県立図書館も企画から協力しました。

午前中は、まず司書による「埼玉県立図書館での情報の調べ方」についての講義。

講義.jpg

ビジネス支援室の紹介、県立図書館の資料の探し方、情報収集で心がけたいこと、今回の課題調査のポイント、そしてオンラインデータベースの紹介と操作実習まで、説明しました。

続いて2つのテーマについて、2人1組で調査に取り組みます。

課題1 埼玉県のうどんの生産量、消費量はなぜ多いのか

課題2 埼玉県出身の偉人・渋沢栄一は、なぜ「日本資本経済の父」と呼ばれているのか


みなさんそれぞれ、館内を走り回って図書を探したり、インターネットの関連サイトやデータベース「FK-Mpac」「日経テレコン」で統計データにあたったり。
司書も会場にスタンバイし、調査のアドバイスをします。

情報収集のあとは、調査結果を整理し、各自パワーポイントを使ってプレゼンテーション。

プレゼンA.jpg

「自身の利益だけでなく社会の利益を考える」それが渋沢栄一マインド!

プレゼンB.jpg

「おっきりこみ(煮ぼうとう)」ってご存知ですか?
「山田うどん」は県内に84店舗も!

日々授業をされている先生方は、さすが惹き付け上手です。

グループごとに、多様な切り口から課題にあたり、複数の資料・情報から答えを導き出す...
確かな根拠に基づく調査結果をまとめあげた発表は、それぞれ興味深い内容でした。

1日の研修を終えて、今後どのように授業で図書館を活用できるか、参加者どうし話し合いの時間がもたれました。

簿記学習の授業で企業の財務諸表分析をする際に、図書館のデータベースなどが利用できそう

マーケティングの授業や、進路指導の際にデータベースを使いたい

調べ方学習の際に高校の司書に助けてもらいたい

そんな声があがりました。

また、終了後のアンケートには、

これまでの図書館利用の仕方が180°変わりました。
図書館がネットワークで全てつながっていることに驚くと同時に、今後の教材研究や授業などで取り入れていこうと思いました。
本校の司書と連携して、生徒の調べ学習に役立てたいと思います。図書館が身近になりました。

といった嬉しいご感想をいただきました。

学校図書館や身近な市町村立図書館から、県立図書館、国立国会図書館まで。図書館はすべてつながっています。

時代の変化が激しい昨今、自分で情報を集め、社会の未来を見据えながら人生の選択をしていくことが、誰にとっても大事なのではないでしょうか。

そのために、図書館の資料やデータベースと、情報の水先案内人である司書を、これからも活用していただければ幸いです。

関連データベースのご紹介

熊谷図書館内でご利用いただけます。

TSR企業情報ファイル CD・Eyes50【CD-ROM】

「この会社の業績や信頼性、将来性は?」就活シーンでも役立つデータベースです!

日本の大企業から中小企業まで売上上位50万社の企業情報を収録。営業種目、資本金、売上、利益など様々なデータのほか、「概況」として東京商工リサーチ調査員のコメントも掲載。

日経テレコン21(日経限定メニュー版)【オンラインデータベース】

日本経済新聞社で発行している4紙の新聞の記事を過去にさかのぼって検索できるほか、企業情報や人事情報、そして最新のニュースやマーケット関連情報が検索できます。

FK-Mpac (マーケティング情報パック:エムパック)【オンラインデータベース】

市場規模・予測、マーケットシェア、消費者アンケート、コンビニPOSデータ、家計調査データなどのマーケティング情報をまとめて検索できます。

2017年7月7日

16mmフィルム映写技術講習会を開催いたしました。

県立熊谷図書館視聴覚資料・図書館振興担当です。

6月3日(土)、4日(日)の二日間、県立熊谷図書館で
16mmフィルム映写技術講習会が開催されました。

16mmフィルムの上映を行なうには、映写機に関する技術の習得が必要です。
その技術習得のための講習会が今回の16mmフィルム映写技術講習会というわけです。
実は私も司会・進行を務めながら、受講者としても参加していました。
この二日間の講習会の最後には、修了証が発行されるのですが、
そのためには実技試験に合格しなければなりません。
正直なところ私自身、二ヶ月前までは16mmフィルムの存在も知らず、
映写機にももちろん触れたこともなく、無事、実技試験を終えられるのか不安でした。

今回の記事では、どのような雰囲気で講習会が行なわれたのか、
その様子をご紹介していきます。
はたして、参加者全員が無事合格し、修了証をもらうことができたのでしょうか。

まずは一日目。
午前中は、視聴覚資料の歴史や映画会の開き方など、総論的な講義を聞きます。
講義を聞くみなさんの姿は真剣そのもので、質問も飛び交っていました。
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昼食を挟み、午後からは映写機についての講義と実技に入っていきます。
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講義の冒頭、講師の樋口様より、実技試験の説明がありました。

「90点が合格ライン。もし、不合格なら来年またお会いしましょう」

と、冗談交じりに話す樋口様でしたが、私含め受講生は戦々恐々していたように思います。
みなさん、その後の講義、そして実技ともにいっそう身を引き締めて臨んでいたようでした。
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みなさん席を立ち、樋口様を囲むようにして真剣に講義を聞いています。

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実技は3班に別れてグループで行ないました

一日目はそれぞれ一回ほど、映写機に触れて終了となりました。

二日目は午前中、実技演習を行い、昼食後にテストという流れになりました。
テストは、一人ひとり個別に行い、班員同士で採点しあいます。

DSCN3964b.jpg

私もテスト中は緊張しましたが、どうにか最後までやり遂げることができました。
果たして採点の結果は・・・

テスト後は、映写機やフィルムの取り扱い方などを分かりやすく解説している16mmフィルム作品を上映し、受講者全員で鑑賞しました。

そして、閉講式の中で、樋口様の口から合格者が発表されました。
結果は・・・

全員合格!

会場からは安堵の声が漏れました。
その後、修了証交付となり、私も無事、修了証を受け取ることができました。

県立熊谷図書館では、16mmフィルムの貸出を行なっております。今回、この講習会を終えた皆様の所属する団体は、当館のフィルムを借りての上映会が可能となりました。
16mm映写技術講習会は来年度も開講予定ですので、16mmフィルムの上映会を行なってみたいという団体の皆様、ぜひご応募いただければと思います。

2017年6月27日

マイクロフィルムの使い方

こんにちは。
熊谷図書館の海外資料担当です。
みなさんは熊谷図書館の3階にあるこの機械を使ったことがありますか?
マイクロフィルムリーダー画面

置いてあるのは知っているけれど使ったことがないという方もいらっしゃると思います。
これは"マイクロフィルム"という資料を見るための機械です。
しかし、いきなりマイクロフィルムといわれても、想像しにくいかもしれません。
マイクロフィルムというのは下の写真のような資料です。
マイクロフィルム

このマイクロフィルムの中には、紙では所蔵していない昔の新聞が写されています。
どのような資料がマイクロフィルムになっているかは、埼玉県立図書館所蔵購入新聞一覧【日本語新聞】をご覧ください。
今回はこのマイクロフィルムの使い方を紹介します。

使い方
1まず、カウンターに利用したい新聞の誌名・日にちをお伝えください。資料を職員が持ってきます。
2フィルムをセットします。
マイクロフィルムを機械にセットする様子

3このつまみを右に回すとフィルムが進んで、左に回すとフィルムが戻ります。
マイクロフィルムリーダーのコマ送り方法

4このつまみを動かすことで、資料を写す位置を動かすことができます。
マイクロフィルムリーダーの資料映写位置変更方法

どうですか?
この機械を使えば、新聞の古い記事を見ることができます。
また、記事を印刷することもできます。(印刷方法は職員にお尋ねください。)
ぜひ、古い新聞記事を探したいというときは使ってみてください。

2017年6月25日

食育に関する資料を紹介しています!

6月は食育月間です♪
久喜図書館では、平成29年度久喜市食育セミナーに合わせて、食育に関する資料を紹介する展示を開催しています。
タイトルは「オトナもコドモも 食べて育つ!」

食育というと、コドモが学ぶもの、もしくは栄養学などの難しいものと思っていらっしゃいませんか?
食べることは生きること、そしてとっても楽しいことです
今回の展示では、食育ってなに?という疑問にお答えする資料から、埼玉の伝統食について書かれたもの、野菜や果物を自分で育てるための本、食の安全について考える資料まで、「食」の資料をたくさん集めました!(こっそり食品サンプルの本も・・・)
コドモからオトナまで楽しめる資料を取り揃えております。

その中でも個人的なオススメ本は
『日曜日の朝ごはん こどものりょうりえほん 1』
(碧海酉癸ほか/文 落合稜子ほか/絵 東京 復刊ドットコム 2012)
日曜日のあさごはん.png

とにかくとっても素敵で可愛い絵本です。70年代に刊行された絵本の復刊ですが、古さを感じさせない絵で、オトナの方がとりこになってしまいます。
レシピの本なのですが、食事作りの準備から後片付け、実際の料理の仕方や調理器具の扱い方まできちんと書いてあるところが素晴らしい。シリーズは全5冊です。
たまごやきにコンビーフキャベツ、カレーうどんにモカフラッフ(どんな料理でしょう?気になる方は本で確認してみてくださいね。フラッペじゃないよ)・・・バラエティ豊かでおしゃれな料理がたくさん。

そのほか、14冊のオススメ本を掲載した食育ブックリストもぜひご覧ください!
資料展示の様子は、資料展のご案内のページからどうぞ。

食育展示.png

食育展示2.png

2017年6月8日

資料展「裁判員に選ばれたら -実施から8年、裁判員制度を再考する-」

資料展「裁判員に選ばれたら -実施から8年、裁判員制度を再考する-」開催中!

(県立熊谷図書館)


こんにちは
熊谷図書館人文・社会科学資料担当です
6月に入り、最近は空模様が安定しない日が増えてきました。
今日は天気が崩れないか、傘は必要か、判断力が試されますね

さて、そんなはっきりしない空の下、熊谷図書館では新たな資料展が始まりました
その名も、
「裁判員に選ばれたら-実施から8年、裁判員制度を再考する-」


そう、8年前に施行された「裁判員制度」の資料展です。裁判員制度資料展.JPG
「裁判員制度」、皆さんも耳にしたことがあるかと思います。
この制度により、私たちは誰もが「裁判員」として人を裁くことになる可能性が出てきました
「人を裁く」のですから、傘とは比べ物にならないほど重要な判断を下さなければなりません。
果たして、裁判員制度を知らないまま法廷に立つことができるでしょうか

え? 裁判員に選ばれるのは本当に低確率だから自分には関係ない?
いやいや、そんなことはありません。当たる確率は低かれど、必ず誰かが当たるのです
裁判員に当たる確率は年間で0.01%、一万分の一の確率だと言われています。
これだけ聞くとやはり当たることはなさそうに思えてきますが、これを50年に引き直すと、20歳から69歳の間に一度でも裁判員に選ばれる可能性は0.46%になります。
これはなんと、じゃんけんで5人に連続で勝つ確率(0.41%)よりも高いのです
そう考えてみると、「裁判員」というのは思ったよりも自分に近い存在なのだと思えてきませんか?
いつ裁判員に選ばれてもいいように、この機会に是非「裁判員制度」について知っておきましょう
裁判員に選ばれたら.JPG
とはいえ、裁判員制度と聞いてピンと来ない方も多いのではないでしょうか
「名前だけはよく聞くけど......」
「とりあえず裁判するんでしょ?」
なんて思っている人にオススメなのがこのコーナー
ここでは裁判員制度に関する基礎的な知識と、裁判員の候補に選ばれてから裁判に参加するまでの流れが分かりやすく解説されていま
そして気になる本があれば、そのまま借りることもできちゃうんです

「でも、いきなり「裁判」なんて言われてもなぁ......」
「そもそも裁判とか制度とか、難しいことは分かんないよ」
そんなあなたにはこちら
映像・物語で学ぶ裁判への市民参加.JPG
そう! 物語や映像資料!
いきなり裁判の本を読むのは敷居が高いという人は、まずは「裁判」を扱ったフィクション作品から始めてみてはどうでしょうか。
もちろん(一部を除いて)貸出可能なので、家でゆっくり楽しむこともできます
まずは自分のペースで、リラックスしながら「裁判」と向き合ってみませんか?

さて、これらの本や映像で「裁判員制度」に興味を持ったら、次は裁判についてより知識を深めましょう
裁判員制度を取り巻く諸問題.JPG

裁判員制度・陪審制・参審制.JPG

上のコーナーには裁判員制度の課題や実際に起きた問題についての本が並んでいます。
否定的な意見も聞かれる裁判員制度、その長所と短所をしっかり把握することで、裁判員としての自分の在り方を考えることができるでしょう。
そして、下のコーナーでは海外や昔の日本の市民参加型裁判制度について展示しています。
今の裁判員制度と見比べてみると意外な発見があるかもしれません。


いかがでしたか
本展示は裁判員制度について全く知らない人から、より深く知りたいと思っている人まで幅広く活用できる展示となっております


いつ、だれが選ばれるか分からない裁判員制度。
そんな制度だからこそ、いつ自分が選ばれても堂々としていられるように準備をしておきたいですよね。
さあ、空を見上げて傘を持ったら、図書館で裁判と向き合いましょう


資料展「裁判員に選ばれたら-実施から8年、裁判員制度を再考する-」


期間 5月27日(土)~7月30日(日)
※図書館休館日を除く


場所 埼玉県立熊谷図書館 2階ロビー

皆様のご来館を心よりお待ちしております