図書館ブログ
2015年12月8日
1700万年前、秩父盆地は海でした!12/12埼玉の自然がわかるセミナーへのお誘い
12月12日(土)、久喜図書館で「自然の博物館セミナー ~埼玉の自然がわかる講演会~」を開催します。
自然の博物館の学芸員さんたちが、さまざまなテーマで研究成果をお話するこのセミナー。
聴きどころをご紹介します。
「パレオパラドキシア展~大野原標本発掘から40年」の特別講演
国の天然記念物へ!
長瀞にある「県立自然の博物館」では、12月27日まで「パレオパラドキシア展」を開催中。今回のセミナーでは、この展覧会の特別講演があります。
「古秩父湾、秩父に眠る太古の海の200万年間のドラマ」(午前の部)
おりしも古秩父湾の6つの「堆積層」と海の哺乳類の9つの「化石群」が、国の天然記念物に指定されることに!埼玉県内では48年ぶりの指定です。
「日本地質学発祥の地」といわれる秩父地域には、1700万年から1500万年前のはるかな海の記憶を刻む「堆積層」が露出している場所がたくさんあり、海の生きものの化石も数多く発見されています。
取方の大露頭(とりかたのだいろとう 吉田町)
幅800メートル、高さ50メートルのがけ一面に、傾斜不整合や断層、褶曲などさまざまな地層を観察できます。ダイナミックな縞模様は大迫力!
パレオパラドキシア復元模型 (絶滅した海の哺乳類。カバではありません)
海なし県埼玉に刻まれた太古の海の記憶。埼玉県民としては、こんなロマンあふれる話を聴き逃す手はありません!
展示を見てから聴くか、聴いてから見るか...長瀞は遠いな~という方は、久喜図書館で開催中のパネル展示がおすすめです。
わかりやすい図とカラー写真で知る、古秩父湾の地層と化石
次は、小学生以上のみなさんにおすすめ、
「ハチってかわいい!かっこいい!~見ただけではわからないハチの魅力~」(午前の部)
刺さないハチ、ふわふわのハチ、葉っぱを食べて育つハチ、害虫を防ぐハチ。多様でおもしろいハチの世界へご招待します。
1階 子ども図書室では、「ぶんぶんぶんハチの本」展示中。ハチの巣もあるよ!
そして、久喜市で発見された巨大きのこニオウシメジ(→ 巨大きのこ発見!久喜市ウェブサイトへ)の話や、ムササビとコウモリ、長瀞銅物語、日本のマンモス など、午後の部(13時10分~15時30分)も、興味深い発表が盛りだくさん!
先日、某人気テレビ番組で、この久喜市の巨大シメジをホイル焼きにして食べたとか...
セミナーの詳細はこちらへ → 自然の博物館 セミナーのページ
さらに興味を持たれた方は、本や雑誌や映画で知識を深めましょう。
「自然の博物館がやってくる!」展示中。資料で知る埼玉の自然。美しいハチの標本も12月12日まで特別展示中
→パネル展示、資料展示、映画会(12月11日 14時から)の詳細はこちらから
ちいさなハチから悠久の大地の歴史まで。子ども心にかえって、わくわく埼玉の自然のドラマを楽しむ1日を過ごしませんか。
2015年12月1日
図書館お引っ越し日記2
熊谷図書館 再編整備担当です。
「図書館お引っ越し日記」第2回は、資料移動の作業を詳しく
お伝えします。
第1回目のお引っ越し日記では、旧浦和図書館の様子と移動する
資料の計測についてご紹介しましたが、とうとう資料の梱包が
始まりました
作業のためにたくさんの梱包用品が用意されています。
旧浦和図書館の資料をすべて移動させるには、
大量のダンボール箱が必要なのです。
移動する資料が詰まったダンボール箱。
これでもまだ、所蔵資料のほんの一部です。
11月中旬から作業が始まり、行先別に資料をまとめて
上の写真のように箱詰めしています。
現在は、3階の社会科学・産業資料室にあった図書の箱詰めが
ほぼ終了したところです。
館内もだいぶすっきりしてきました。棚が空いて
どんどん物が少なくなってくるのを見ていると、
ちょっと寂しい気分になりますね・・・
そして、このからっぽになった棚を解体する作業も
始まりました。
写真は棚板を外して、柱だけになった状態です。
この柱も取り外してさらにばらばらにしていきます。
解体された棚の一部も外部書庫へ送られて、
旧浦和図書館や熊谷図書館から移動した資料を並べるために
使われる予定です。
このように、旧浦和図書館での資料移動作業は順調に
進んでいます
できるだけ早く、また皆様に資料を利用してもらえるよう
職員一同業務に励んでいますので、熊谷図書館リニューアル
オープンまでしばらくお待ちください。
2015年11月20日
文化講座「俳句の楽しみ 俳句の魅力と、やさしい俳句の作り方」が開催されました!
久喜図書館の芸術・文学資料担当です。


館内利用以外の資料は貸出可能で、入門書や歳時記も展示しています
期間 10月24日(土)~11月26日(木)
場所 県立久喜図書館 2階公開図書室

2015年11月19日
「やって納得!情報の探しかた講座」を開催しました。
中でも鯰絵は、安政の大地震当時の風俗や世情をユーモラスに描いていて、ご参加いただいた20代から70代と幅広い年代の方々に好評でした。

県立図書館では、「国立国会図書館デジタル化資料提供サービス」「国立国会図書館歴史的音源の配信提供サービス」を実施しています。
ご自宅<県立図書館<国会図書館と、
詳しくは、国立国会図書館デジタル化資料提供サービスの御案内と、国立国会図書館歴史的音源の配信提供サービスの御案内をご覧ください。
普段からインターネットをお使いの方もいらっしゃいましたが、一つでも新しい使い方をマスターしていただけたら幸いです
2015年11月6日
牧野綾氏(調布デイジー代表)「ディスレクシアについて図書館員の人に知っていてほしいこと」を開催しました ~平成27年度10月定例職員研修会にて
県立久喜図書館では、10月23日(金)に牧野綾氏(調布デイジー代表)を招いて「ディスレクシアについて図書館員の人に知っていてほしいこと」を開催しました
調布デイジーのリンク先(http://www.chofu-daisy.org/)
<研修会会場の写真>
ディスレクシア(識字障害)とは、知的にも、視覚や聴覚にも問題はないのに、文字の読み書きがうまくできない障害です。
3児のお母さんでもある牧野さんは、ディスレクシアのお子さんの成長過程を通じてその体験をもとに、ディスレクシアの特徴をお話してくださいました。
その中で、読書が好きでも一人で本を読むことが難しいお子さんが、実際にマルチメディアデイジー*1を利用することによって、いかに本を読むことが簡単にできるようになるのかビデオを通じて理解することができました。
また、ディスレクシアの方が図書館の本を探しやすくする方法を紹介してくださり、図書館員としてとても参考になりました。
講義を通して、マルチメディアデイジーによって図書館が苦手、本が苦手と感じているディスレクシアの方にも、本を読む楽しさを知ってもらうことができればと感じました
*1マルチメディアデイジーは、文字の大きさや画像の色を変えたり、音声のスピードを調整することで、一人一人にあわせた読書ができる録音図書です。また、文字の大きさ・色・行間などを変更することができるので、ディスレクシアや発達障害の方も読書を楽しむことができます。
当館が所蔵しているマルチメディアデイジーのリストです。ぜひ、ご利用ください (https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/shogai/multimedialist.pdf)