図書館ブログ
2014年8月8日
こんにちは。
浦和図書館こども室です。
毎日暑い日が続いていますね
そんな中、暑さをものともしない元気な中学生たちが、「未来くるワーク(さいたま市中学生職場体験事業)」で来てくれました!
「『本をよもう(県立図書館のおすすめする本)』で紹介している本のポップを作って」とお願いしたところ、ステキな作品を作ってくれました

短時間で作ったとは思えないほどの力作ぞろい!
ポップが付いた資料はすぐに借りられ、効果はバッチリ
中学生のみなさん、一生懸命作っていただきありがとうございました
こども室からお知らせ
自由研究のテーマが決まっていない人、必見!
こども室に「自由研究ラクラククリア大作戦」(自由研究ポスター.pdf)と題して、自由研究のヒントとなる資料を集めたコーナーを作りました。


東京都立多摩図書館発行の『これならできる!自由研究 111枚のアイディアカード集 冊子版』(2014.6)で紹介されている本のうち、浦和図書館所蔵のものを展示しています。3つのミッションをクリアして、楽しく自由研究に取り組みましょう。
どんどん借りられて、展示している資料が少なくなってきています。お早めに浦和図書館こども室へ
posted by 埼玉県立図書館 at 15:35
2014年8月8日
こんにちは、
浦和図書館 地域・行政資料担当です。
7月19日から開催している資料展「資料でたどる埼玉の道」のご案内です。
埼玉県内には中山道や日光道中に代表される様々な街道が存在し、県内各地の歴史・文化に大きな影響を与えています。今回の資料展では、江戸時代の街道を中心に、県内歴史街道に関する県立浦和図書館所蔵の図書資料や、デジタルライブラリーからの画像資料などを紹介しています。
この機会にあなたの今まで知らなかった街道めぐりをお楽しみください。

資料展「資料でたどる埼玉の道」の様子
【期間】平成26年7月19日(土)~8月31日(日) ※休館日を除く
【場所】埼玉県立浦和図書館 2階ロビー 入場無料
─ 埼玉資料室入口にて同時開催中 ─
ミニ展示「埼玉 川の道」
こちらもあわせてお楽しみください。
posted by 埼玉県立図書館 at 09:30
2014年8月7日
こんにちは。
久喜図書館の子ども読書推進担当です。
夏休みといえば宿題
ということで、久喜図書館では夏休みの自由研究にぴったりなこんなイベントを開催しました
図書館×博物館 連携イベント2014
『夏休みこども講座 教えて!学芸員さん』
今年は、二つの博物館とのコラボが実現
専門的な知識を持つ学芸員さんが、図書館へやってきて楽しいお話をしてくれました。
7月24日は「埼玉の恐竜時代」
県立自然の博物館の学芸員 北川さんが、子供たちのだいすきな恐竜について、いろいろな楽しいお話を聞かせてくれました。本物の化石も登場して、みんな大興奮。
さらに、図書館の司書も恐竜についての面白い本を紹介。気になる本はあったかな?
7月30日は「聞いて!体験!江戸の旅」
県立歴史と民俗の博物館の学芸員 田中さんが、江戸時代の旅について説明してくれました。江戸時代の旅装束を着てみたり、みんなで草鞋をはいて歩いてみたり、とても楽しい講座となりました。
図書館の司書も、江戸時代についての楽しい本のブックトークを行い、みんなで早口言葉にも挑戦しました。
旅衣装を着た参加者の女の子
ご来場されたみなさん、ありがとうございました
さらに、子ども図書室では二つの博物館との連携展示
こちらもぜひご覧ください
posted by 埼玉県立図書館 at 09:00
2014年7月11日
こんにちは。
熊谷図書館視聴覚資料担当です。
今回は16ミリ映写機技術講習会について紹介します。
16ミリ映画フィルムは、映写機に関する技術を修得した者だけが上映できる視聴覚資料です。その技術を学んでいただくため、熊谷図書館では今年も6月28日(土),29日(日)の2日間で16ミリ映写機技術講習会を開催しました。

1日目は、視聴覚資料に関する講義で始まります。職場や所属している団体から、16ミリ映画フィルムを上映できる者すなわち「16ミリ映写機技術講習会修了証」所持者をめざすよう期待をかけられている受講生たちは、やはり今年も真剣そのもの。就職セミナーに参加する大学4年生かと思うような熱心さです。
昼食をはさんで、午後からは実技についての講義と実習です。講義を受けた後、グループに分かれて実習に入ります。

2日目の午前中は再び実習。リラックスしていただくため、この講習会で2日目に修了証がもらえなかった方はいません、私も取れたんですから大丈夫です、とお伝えしたのですが、史上初の落第者になってしまうかもしれないという不安がぬぐえなかったのか、午後一番の実技試験のために緊張感あふれる表情で手順を繰り返します。親しくなったグループの仲間たちとの会話も、真剣そのものです。
そして、午後は実技試験。固くなってしまい、実力を発揮できなかった方もいたようですが、22人の受講生は全員合格! 副賞の「16ミリ映画フィルム目録2014」(当館発行・印刷)とともに、修了証をお渡ししました。
以上、平成26年度16ミリ映写機技術講習会についての報告でした。
posted by 埼玉県立図書館 at 09:39
2014年7月9日
「明治五年七月、尾高ゆう(十四歳)は郷里下手計村(現・深谷市)を後にして、真夏の太陽の下を、一路中山道を北上していた。 めざすは、群馬県の富岡。」
(『埼玉の女たち 歴史の中の25人』 p163 韮塚一三郎/著 さきたま出版会 1985)
こんにちは。
熊谷図書館 人文科学資料担当です。
6月21日、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されました
官営富岡製糸場の設立にあたっては、大蔵省で製糸場設置主任を担当した渋沢栄一(しぶさわ えいいち,1840-1931)や、建設資材調達のまとめ役を務めた韮塚直次郎(にらづか なおじろう,1823-1898)といった深谷市出身の人物が活躍しました。
また、栄一の従兄で、実業家の尾高惇忠(おだか あつただ 通称:じゅんちゅう,1830-1901)は、初代工場長となりました。
深谷市指定文化財「尾高惇忠生家」 (江戸時代後期)
2014年6月撮影
深谷市下手計(しもてばか)236
※6月7日から一般公開しています。
公開時間:午前9時から午後5時
尾高家に関するパネルが展示されています。
富岡製糸場は明治5年に完成しました。
ところが、惇忠はそこで働く工女の募集に苦慮することになります。
原因は、フランス人指導者たちの飲むブドウ酒を見た人々が、それを生き血と思い込み、生き血をとられてしまうという噂が広まったためでした。
そこで惇忠は噂を払拭するため、郷里の下手計村から最愛の娘・尾高ゆう(1858頃-1923)を招き寄せることにしました。
14歳のゆうは父親の心中を察し、伝習工女第1号として富岡製糸場に入ることを決意します。
ゆうの決断は郷里の少女らを刺激し、5人の少女がゆうと行動を共にすることになりました。
ゆうたち初期工女の熱意なくして富岡製糸場の繁栄はなかったのかもしれません。
<尾高惇忠生家 内部> ※中にあがることはできません
ゆうも、14歳までこの家で過ごしました。
ゆうは、明朗で忍耐強く、男勝りのところがあったそうです。
江戸時代の終わりからわずか5年、埼玉にはこのような女性がいたのです。
富岡製糸場が世界遺産に登録されたいま、栄一や惇忠と並んで注目したい人物ですね!
富岡に訪れる際は、ぜひ深谷にも立ち寄ってみてください
深谷市下手計周辺の風景はこちら
参考文献
『尾高惇忠 郷土の先人 深谷ふるさと文庫第1巻』(荻野勝正/著 博字堂 1995)
『埼玉人物事典』(埼玉県教育委員会 1998)
参考URL
posted by 埼玉県立図書館 at 17:45